京都の嵐山は、国の史跡および名勝とも呼ばれる歴史的景観が素晴らしい場所とも言えます。昔平安時代から観光地として親しまれてきた地域と言われ、歴史的な場所はもちろん、美しい自然の両方で人々の心を今もなお魅了し続けています。さて、この魅力的な観光地の桜の見どころはご存知でしょうか?意外と知らない嵐山の桜の魅力をご紹介していきましょう。
春の京都嵐山でしか見られない!桜の絶景おすすめポイントや見頃は?
嵐山とはそもそもどのへんにあたるのかと言うと、桂川にかかる渡月橋を中心にした地域を差します。春夏秋冬さまざまな景色を楽しませてくれます。特に春は嵐山のいたるところでお花見をすることが出来ます。4月上旬であれば広沢池や大沢池堤のヤマザクラ、4月中旬は祇王寺のギオウジギジョザクラ、4月下旬は二尊院のフゲンゾウザクラなど、長い期間桜を楽しむことが出来ます。また嵐山でおすすめなのが、夜桜になります。「嵐電の夜桜電車」はぜひ一度は訪れて欲しいスポットになります。
2024年、嵐山の桜の見頃の時期は?
嵐山周辺では、先ずは渡月橋近辺のソメイヨシノから、遅咲きの山桜など多種多様ですので、3月中旬から4月中旬、上手く行けば4月下旬まで、愉しめます。2024年の京都嵐山の桜の開花予想は、3月22日からで、それから1週間ほどで、満開ですね。その後は桜吹雪が舞い散るのをみつつ、垂れ桜や山桜など、遅咲きの種へ、穴場の名刹で、桜の開花が4月上旬、中旬と続きます。
嵐山へのアクセス
やはり、嵐電で嵐山駅へ向かうのが王道ですが、アクセスの良さでは阪急嵐山駅で、共に渡月橋まで徒歩すぐの処です。JRですと、少し奥まった位置の嵯峨嵐山駅が最寄りになります。もちろんトロッコ電車を目指すならトロッコ嵐山が次ですし、手前は太秦駅で、映画村です。
先ずはシンボルの渡月橋から見渡す桜
嵐山のシンボルと言える渡月橋は、嵯峨天皇が法輪寺に参拝に行くために架けられた橋になります。亀山上皇が橋の上空を動いていく月を眺め、「くまなき月の渡るに似る」と述べたことから名付けられたとも言われています。渡月橋の桜の見頃は、3月下旬から4月上旬になり、この期間に約1500本の桜が山をピンクに染め美しい景色を作り出します。ここでおすすめなのは、渡月橋の近くある、中ノ島公園になります。中ノ島公園を含めたこの近辺の広い地区一帯を嵐山公園といいます。この中ノ島公園は、桜と渡月橋の景色がよく見えます。京都らしい景色を見たい方にはおすすめの場所になります。中ノ島公園には、約300本の桜が花を咲かせ、このシーズンは出店も出て多くの方で賑わいます。出店で買い物をしながら桜並木を散策すれば、お祭り気分も味わう事が出来ます。
広大な庭園を有する「天龍寺」、池庭園と山桜
世界文化遺産に登録されている名寺と言われている「天龍寺」。天龍寺の桜の見頃は、3月下旬~4月上旬になります。こちらでは、嵐山とヤマザクラが作り出す曹源池庭園の景色がおすすめになります。おすすめの桜のポイントは、庭園だけではありません。京都の町並みが見渡せる望京の丘や多宝殿など見どころが多くあるので、ゆっくりと時間をかけて散策するのがおすすめです。そして春の特別参拝もとても素晴らしいものです。春と秋にしか見ることのできない、八方睨みの龍とも呼ばれる法堂の「雲龍図」がこの期間は毎日公開されるので、ぜひ足を運んだ方は、訪れてみてはいかがでしょうか。
●天龍寺は秋の紅葉もとても有名です。
京都 天龍寺 紅葉(4K) Youtube
旧嵯峨野御所 [大本山大覚寺」の大沢池と「逆さ桜」
旧嵯峨御所 大本山大覚寺は、平安時代から現存する日本最古の人工林泉として有名な大沢池が有名になります。これらを取り囲むように桜が咲き誇り、美しい景色を見せてくれます。大本山大覚寺の桜の見頃は3月下旬 ~ 4月中旬になります。天気がよく風がない日ではあれば、池の水面に「逆さ桜」を見ることが出来ます。天候が関係しているので、そう簡単に見られないという景色でもあるので、多くの人がその美しい景色を一目見ようと何度も足を運ぶとも言われています。池の周囲は約1kmあるので、のんびりと散策するのにもぴったりな場所になります。
嵐山に来たら必ず乗って欲しい「嵐電の夜桜電車」
この桜の時期に嵐山を訪れた際に、おすすめしたいのが「嵐電の夜桜電車」になります。嵐電北野線の鳴滝駅から宇多野駅間の通称「桜のトンネル」が絶景ポイントになります。約200mの「桜のトンネル」は、線路両側に植えられた約80本のソメイヨシノが作り出しています。「夜桜電車」のライトアップ区間は車内灯を消してゆっくりと運行してくれるので、美しい夜桜をゆったりと車内から眺めることが出来ます。
嵐山でゆったり、のんびりと桜を鑑賞してみてはいかがでしょうか?
京都 光溢れる桜の花筏4K Youtube
<まとめ>
いかがでしょうか。嵐山を臨む渡月橋から歩き始めて、中之島地区を散策、桜の季節に、出店でお祭り気分もあがり、心地良い季節の散策・散歩にはもってこいです。そして、足を延ばして、世界遺産が名刹寺院が連なる嵐山周辺地区。天龍寺はマストで、二尊院や祇王寺へと歩くか、ちょっと遠出で大覚寺へ向かうか、地図と時間をみつつ、京都の春を堪能下さい。きっと、雅な伝統と舞い散る桜に侘び寂びとは少し違った華やかな儚さで悦に入れることと思います。
2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。
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