友禅と言えば、京友禅と加賀友禅。この2つの友禅には甲乙つけがたい、芸術性があります。有名作家が染め付けた友禅の着物は、高級車と同じ位の値段が付くこともあります。そんな素晴らしい日本の芸術を、着物だけでなく、普段使いのバッグや小銭入れ、風呂敷などにも取り入れています。
最近では、染付体験なども行えるので、オリジナルの小物を作ることもできます。
江戸中期に活躍した宮崎友禅斎という扇絵師が、その絵付け技法とデザイン性を染物に用いたことで、京友禅が出来たと言われています。
友禅染には、手描きと型染めの2種類があり、どちらもその手法に細かな決まりがあります。
この決められた手法で作られたものを、友禅と呼びます。
さて、友禅には京友禅と加賀友禅があります。京友禅は、貴族文化の下に花開いた工芸品で、刺繍や金箔などをあしらった華やかなデザインが特徴です。一方で、武家文化の下花開いた加賀友禅は、華やかなデザインでありながら、豪華さよりも落ち着いた美しさを追求した、現実的なデザインが特徴です。
最近では、通販でも簡単に京友禅の着物を買うことが出来ます。中古の着物なのか、それともB反なのか、数万円という、友禅にしてはかなりお手頃な価格が付いています。
京友禅の第一人者と言われる、松井青々の着物も、中古の着物などを扱っている通販サイトで手に入れることが出来ます。
京都には、老舗の京友禅を扱っている呉服店も多く、また、全国各地の呉服店でも京友禅を扱っているお店があります。
呉服店で京友禅を探すと、数十万円から、高いもので百数十万円程度のものを取り揃えています。
近年では、京友禅の伝統を未来に残そうと作られた1着のアロハシャツが話題となり、平成14年7月「pagong(パゴン)」というブランドが誕生し、アロハシャツなどを取り扱っているお店もあります。pagongの柄は、伝統のある着物の柄を復刻し、よく見る和柄のアロハシャツと比べて色の数が多いのが特徴です。カジュアルコーディネートが好きな方はデニムと合わせて、また、スマートコーディネートが好きな方は、きれいめパンツと合わせて着こなすことができます。アロハシャツだけでなく、気軽に着ることができるカットソー、ワンピース、シルクの生地で作られた手作りのがま口やポーチなどもあります。アロハシャツに抵抗のある方は、綿100%でできたカットソーもあります。お土産にはもちろん、海外の方へのプレゼントにも喜ばれるようです。上質な綿を使用しているので、着心地もいいです。
京都にある直営店3店舗(本店、衹園店、三条店)、楽天などのネットショップ、または全国の百貨店で期間限定で開催している催事で手に入ります。
京友禅のお着物は、憧れますが、普段使いが出来ません。
ですが、小銭入れやがま口などの小物やバッグなら、普段使いが出来ます。
京友禅と言えば、正絹を思い浮かべてしまいますが、牛皮を使ったバッグやお財布、スマホケースなどで、割と安価に手に入ります。
アマゾンでは、京友禅「優彩」のがま口のミニバッグや長財布を扱っていますが、どれもモダンで洋装にももつことが出来る、愛らしくおしゃれなデザインです。
京友禅の老舗の1つでもある「岡重」では、手描き友禅のバッグのほか、スマホケースや懐中時計なども扱っています。
また、同じく京友禅の老舗「千總」では、モダンなデザインを取り入れたストールや、和装小物なども取り揃えています。
京友禅体験工房「丸益西村屋」では、1~1.5時間程度で体験できる「入門コース」と、3~5時間ほどかかる本格コースがあり、型染の友禅染体験ができます。
風呂敷をはじめ、スマホケースやペンケース、がま口やエコバッグといった普段使いできるもの、半襟や帯揚げなどの和装小物など、様々なものの染付を体験できます。
既存の型の中から好みの柄を組み合わせ、自分オリジナルの小物を作ることが出来ます。
もっと自分で体験したいなら、3日間コースでアロハシャツや浴衣の反物を染める体験もできます。
入門コースの定員は250名ですので、修学旅行生の体験も受け付けてくれます。
現在では、老舗であっても古い柄に拘るのではなく、国内外のデザイナーとのコラボによる、新たなデザインの京友禅を生み出しています。
そのデザインと京友禅の技法は、着物をはじめとした布地に留まらず、皮製品の染付にも応用され、バッグや財布、スマホケースといった普段使いのものまで生み出しています。
そして、新たな販路として、オンラインショップの開設や、通販サイトとのコラボなども行われています。
しなやかな張りと深みのある優しい色合いが魅力のコルテオ。古き良き京都の赤にも精通するヌメ革の鮮やかなイタリアンカラーはカジュアルシーンにも映えます
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