京都の紅葉を見るなら龍安寺へ。龍安寺の紅葉の見頃や見所をご紹介します。石庭が有名過ぎて、京都紅葉の穴場スポット!?

【更新:12月6日現在 紅葉の状態:今が見頃】京都 紅葉 色づき 見頃

竜安寺 紅葉に囲まれる山門竜安寺 25年12月でも未だ紅葉が彩る竜安寺方丈石庭への参道の写真

京都を代表すると言って過言では無いであろう、東洋の神秘を象徴する”石庭”the RockGardenを擁する竜安寺。エリザベス女王も、アップル創業者スティーブジョブスも足繫く通い、石庭に向かい合い時を過ごす事で世界的にも有名です。実は広大な境内には、三門から参道まで、紅葉のトンネルを成し、鏡容池の周りを数百本の紅葉を愛でる事が出来る、京都でも屈指の紅葉スポットなんです。

龍安寺の基本情報

龍安寺の山門前、大雲山龍安寺 石碑前の紅葉紅葉色付く龍安寺石庭

世界的に最も著名な石庭で知られる禅苑の名刹、大雲山龍安寺。京都の洛北に位置し、金閣寺から仁和寺に至る観光道路、いわゆる「きぬかけの道」に面しています。その創建は、他の有名な観光寺院に比べると遅く、室町幕府の菅領であった細川勝元が大乱直前に妙心寺の義天玄承を招いて開いた宝徳2年(1450年)となります。そして応仁の乱。京都の多くが焼き尽くされ、まもなく龍安寺も焼失しましたが、それでも勝元の子、政元によって再建され、明応8年(1499年)には方丈が建立され、石庭も築造されたといわれています。以後は織田信長や豊臣秀吉、幕府の庇護を受けて現代に至っています。

龍安寺が世界文化遺産に登録されて、京都市による説明書き立て札の写真広大な境内を持つ龍安寺、その全景図の写真

現在に至っては、さすが京都を代表する名刹で、広大な境内を持ち、平成6年には、世界文化遺産に登録されている。

●住所:京都市右京区龍安寺御陵下町13 龍安寺
●拝観時間:3月1日~11月30日 8:00a.m – 5:00p.m.
12月1日~2月末日 8:30a.m – 4:30p.m.
●拝観料:大人 600円 高校生 500円 小・中学生 300円
●朱印受付:9:00a.m – 4:00p.m.(都合により時間が前後する場合がありますので、ご了承ください。)
●駐車場 : 有り(※駐車場は石庭拝観者に限り1時間無料です。)
グーグルマップ リンク

龍安寺の紅葉の見ごろはいつ?

龍安寺 参道で色づく紅葉の棚石庭と紅葉のコントラストが綺麗な写真方丈庭園の石庭入り口から見える15石とお着物、紅葉の写真

例年、京都洛北の龍安寺の紅葉は11月ぐらいから徐々に色づき始め、深紅に染まった紅葉を楽しめるのは、11月下旬から12月上旬です。その年の気候によって時期が前後することもありますので、お出かけの際には最新の情報をチェックしましょう。

龍安寺の紅葉のライトアップ

龍安寺においては、夜間拝観およびライトアップは有りません。単純に何かを照らし出すだけではなく、白砂に光で描写をする照明なら石庭の深みも強調されそうですが、ZENの思想、思索に耽る場を重んじて観光の為のエンターテイメント化はされていない様です。

龍安寺の紅葉シーズンの混雑状況は?

龍安寺 紅葉のなかに、caede京都のZIMAジーマシリーズのバッグ

龍安寺の紅葉シーズンにも、多くの観光客が訪れますが、境内が広いため、そこまでは混雑していません。教科書でも常に目にする石庭が強い印象を残す為、紅葉スポットとして認識しない方も多く、且つ、広大な敷地をお陰で、混雑が集中せず、京都の紅葉を見るのに絶好の穴場スポットと言えます。

龍安寺で紅葉の写真を撮影するのにおすすめの場所は?

龍安寺 石庭 紅葉越し龍安寺 参道の龍安寺垣と紅葉のトンネル

龍安寺で紅葉の写真を撮るのにおススメの処は、多数あります。もちろん、必ず収めて帰りたいのは方丈庭園の石庭とその土塀の上で色づく紅葉、そして、この記事の扉絵となっている、石庭奥の紅葉越しに石庭を画角に収める写真でしょうね。

龍安寺 鏡容池と紅葉、池に映る逆さ紅葉龍安寺 巨石と紅葉、散紅葉の綺麗な写真

そして、石庭までの参道にて、竜安寺垣と紅葉が、まさに紅葉のトンネルで、深紅のグラデーションが見事です。更には、鏡容池の周りの遊歩道から、紅葉と池の水面に映る逆さ紅葉と共に撮影するのもよいでしょう。そのうえ、この遊歩道沿いには、巨石の配した林もあって、散り紅葉が綺麗な画となります。

龍安寺の見どころ

ZENの世界~石庭の謎?

龍安寺の石庭龍安寺のミニ石庭

この龍安寺を見どころは、何を措いても、まずは枯山水の方丈庭園、いわゆる石庭です。作庭は室町時代と言われるが作者は誰か?未だ謎のままで、もとより作者の意図も不明。故に禅の公案に見えるものの、鑑賞者の自由な会食と連想に委ねられている。この石庭をめぐっては、15の庭石のどれ1つ隠れることなく見渡す場所は存在しないとか、方丈から眺めると庭が実際以上に広く見えるように塀の高さが奥ほど低くなっている(遠くに見える)とか、数々の謎が語られています。

吾唯足知の蹲(知足のつくばい)

龍安寺 京都 内観龍安寺 吾唯足知の蹲(知足のつくばい)

もう一つ、龍安寺でぜひ見て欲しいのが、石庭の反対側にある坪庭に置かれている手水鉢、いわゆる吾唯足知の蹲踞(「われただたるをしるのつくばい」)です。中央に彫られた四角の水鉢を漢字の口に見せて、口を含む四つの漢字を四方に配するデザインの手水鉢です。石庭とつくばいに象徴され、深遠な人生思想を説く神秘の東洋思想”ZEN”を表現する場所として、龍安寺は世界中で広く知られています。

龍安寺周辺のおすすめ紅葉スポット

せっかく京都へお出かけするならば、他の紅葉スポットにも足をのばしてみるのがおすすめです。両案寺だけでなく、その周辺にも素晴らしい紅葉を楽しめる場所がありますので、思う存分秋の京都を感じましょう。

等持院 (とうじいん)

等持院 紅葉等持院 京都 紅葉

等持院は足利尊氏の建てたお寺で、心字池と芙蓉池という2つの池を持つ庭園は紅葉が秋色に水面を染め、ゆっくりと散策したくなる美しい景色となります。特に白砂の庭園の奥に真っ赤に彩る紅葉は見応えがあります。京都では穴場的スポットで、混雑は少なく、落ち着いて紅葉を楽しめるので、金閣寺と合わせてゆっくり訪れてほしいスポットです。

【所在地】京都市北区等持院北町63
【電話番号】075-461-5786
【拝観時間】9:00~16:30
【拝観料】500円
【アクセス】市バス「立命館大学前」下車徒歩約10分
等持院 紅葉

等持院

住所:〒603-8346 京都府京都市北区等持院北町63

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妙心寺 (みょうしんじ)

妙心寺 京都妙心寺 京都妙心寺 京都

嵐電の隣の駅となる、妙心寺。仁和寺と同じく、広大な境内を持つ日本最大の禅寺です。除夜の鐘の中継でも有名で、法堂とその天井の雲竜図や、大庫裏など見所から、多くの塔頭を異彩を放っています。退蔵院や大法院など、秋の紅葉の見所も多く、是非、一緒に参詣したいところです。

妙心寺 京都

妙心寺

住所:〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町64

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北野天満宮 (きたのてんまんぐう)

北野天満宮 京都京都 北野天満宮 紅葉北野天満宮 京都北野天満宮 京都

北野天満宮は、学問の神様で有名な天満宮の総本社です。嵐電の始発駅で仁和寺からは10分ほど。境内には豊臣秀吉が作った御土居の一部があり、史跡に指定されている。菅公がこよなく愛でられた梅園同様に、秋の紅葉は鮮やかである。

【もみじ苑公開(10月下旬~12月上旬)】
入苑時間 9時〜16時(受付終了15時40分)
入苑料 大人1,200円・子ども600円
※ 茶菓子付き(利休居士が考案したと伝わる麩の焼を再現したお菓子)
もみじ苑公開ともみじ苑ライトアップ(同時期開催)
2025年11月1日(土)~12月7日(日)
日没~20:00(受付終了は19:40)
料金:¥1,200(茶菓子付)
京都 北野天満宮

北野天満宮

住所:〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町

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金閣寺 (きんかくじ)

金閣寺 京都 紅葉

相国寺の塔頭寺院のひとつで、お釈迦様の骨をまつったとされる舎利殿「金閣」が有名な寺院、金閣寺ですが、正式名称は「鹿苑寺」だそうです。室町幕府の三代目将軍、足利義満が、山荘北山殿をつくったのが始まりといわれています。紅葉の赤色と金閣の金色、このコラボレーションは派手な二色なだけあって、迫力満点の共演です。人気の名所とあって紅葉シーズンは非常に混雑します。金閣寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

【時間】
午前9時~午後5時
【参拝料】
 一般 400円小・中学生 300円
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
京都 金閣寺

金閣寺

住所:〒603-8361 京都府京都市北区1

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大徳寺 黄梅院 (だいとくじ こうばいいん)

大徳寺の塔頭寺院。永禄5年(1562)、織田信長が初めて上洛した際に、父・信秀のために小庵「黄梅庵」を建立したことに始まります。後に、豊臣秀吉がこれを徐々に増築し、天正17年(1589)に「黄梅院」と改め現在に至ります。毛利家の小早川隆景が精進し、毛利家の菩提寺にもなったり、鐘楼の釣鐘は加藤清正が献上したり、秀吉の軍旗「瓢箪」を象った空池を持つ「直中庭」を千利休が作庭するなど、桃山時代の戦国大名、文化人と大変に縁の深い寺院です。特に、直中庭の紅葉と苔のコントラストは秀逸で、紅葉シーズンはぜひ訪れたい京都紅葉の名所です。