嵐電の愛称で親しまれる京福電鉄。嵐山への主要アクセスであるだけでなく、龍安寺や仁和寺、広隆寺や鹿王院等々を繋ぐ路線は、右京エリアの主要観光スポットを総なめにしているかのようでもあります。自由に乗り降りできる1日乗車券を使えば、時間の許す限りでの紅葉スポット数珠つなぎも可能になってきます。
四条大宮から嵐山に向かう鉄道が「嵐電(らんでん)」です。この名前を聞くと、嵐山に行く路線なのだから、嵐山電鉄(あらしやま〜、らんざん〜)などが正式の名前で、それを省略しているのだろうと思う人も少なくないようですが、それは誤りです。正式名称は、京福電気鉄道であり、嵐電はその愛称という位置づけになっています。歴史的なところを繙けば、明治時代に嵐山電車軌道という鉄道会社が四条大宮−嵐山間で鉄道を敷設、紆余曲折を経て京福電鉄がその路線を継承、嵐電は嵐山電車時代の通称がそのまま利用されているものという事情があるようです。そうした細かい話は措くとして、現在の嵐電は、すなわちイコールで京福電鉄のことであり、京福電鉄の路線で嵐山と結びつかない北野線も含めて嵐電の愛称で呼ばれています。京都の街なかと嵐山を繋ぐ路線として知られる嵐電は、紅葉スポットの渡り歩きを可能にする強力なツールです
- 2020/10/3
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