京都の革製品の老舗とは?

AIDANAのショルダーバッグ出典:AIDANA

京都市内で老舗の鞄屋さんと言えば、「一澤帆布」が真っ先に思い浮かびます。ですが、革製品となるとどうでしょうか?革製品で老舗と言えば、「土屋鞄」や「ITAGAKI」などが思い浮かびます。ですが、京都市内に店舗はありますが、どちらも本店は京都ではありません。他にも、思い浮かぶ革製品の老舗はありますが、どこも残念ながら京都市内に本店を構えていません。では、京都発祥の革製品の老舗は、1店舗もないのでしょうか?いいえ、京都市内にも革製品を扱っているお店は、数多くあります。そんな、革製品のお店をご紹介していきましょう。

香鳥屋の鞄出典:京都東山祇園 香鳥屋/ナイルクロコダイルポシェット
明治19年(1886年)創業の「香鳥屋」は、祇園にある鞄専門店です。花街に来る、目の肥えたお客様を相手に商いをしていますので、「祇園の名に恥じないもの」を作り続けています。祇園に本店を構える鞄専門店ですので、革製の鞄だけでなく、和装でも持てる正絹で出来た鞄なども取り扱っています。また、カジュアルバッグなども取り扱っていますので、中にはポリエステル素材のバッグなどもあります。ですが、商品の殆どが革製品で、高級感のある鞄やお財布などが揃っています。

終戦時から続く京都御所近くの革小物店「原田商店」

原田商店クリームトートバッグ出典:ハンドバッグメーカー(株)原田商店 CREAM COMPANY KYOTO
京都御所近くに、終戦の年1945年から革小物の商いを始めたのが「原田商店」です。1972年には、自社ブランド「クリームカンパニー」を立ち上げ、オリジナル革小物や鞄を作り続けています。「クリームカンパニー」の大きな特徴は、シンプルなデザインと29色という豊富なカラーバリエーションから選択できるという点です。デザインがシンプルですので、流行に関係なく持つことが出来ますし、好きなカラーやファッションに合わせたカラーを選択することが出来ます。しかも、他の老舗革製品のブランドと比べ、低価格という点も魅力的です。

老舗ではないけれど、京都の革製品工房

老舗ではないけれど、京都市内にある革製品の工房を幾つかご紹介しましょう。[hr][/hr]

オーダー鞄の「AIDANA」

AIDANAのショルダーバッグ出典:AIDANA
お店を、信州食材の販売店と半々で利用していることから「AIDANA」という店名を付けている、高給革製品の工房です。鞄や小物などが店内に並んでいますが、鞄は全てオーダーというこだわりを持っている工房でもあります。[hr][/hr]

彫刻師の流れをくむ「権治~Gonzi」

権治ビジネスバッグオーダー出典:権治 -gonzi-京都の革製品制作と革財布・革鞄・革名刺入れ等レザーアイテムのオーダーメイド
2009年にオープンしていますので、老舗ではありませんが、モノづくりの精神を彫刻師「権治」から受け継いだ店主が、拘りの革製品を作っている工房です。セミオーダーやフルオーダーにも対応してくれるお店ですので、自分好みの鞄を作ってもらうことも出来ます。[hr][/hr]caede京都コレクションページへ

京都の四季彩を伝える「caede」

caede-Maikoバッグ楓の葉を起草させるような、鮮やかな赤色のバッグや、黄色のバッグを中心に、シンプルなデザインと機能性のある鞄が特徴的な、鞄専門店です。革製品だけでなく、ナイロンを使った軽量の鞄も展開しています。ナイロン製の鞄には、楓の葉をプリントしたものや、舞妓さんや京都の名所などをプリントしたものなどがあります。また、革製品では楓のチャームを付けたものや、楓の葉をあしらったものなど、シンプルなデザインが目立ちます。caede-3faceバッグcaede」のバッグは、イタリアミラノのマエストロが、京都の美しさに魅せられ、その京都の四季の彩りをデザインして作られたものばかりです。2Wayに持てるバッグだけでなく、リバーシブルに持てる2face、3faceバッグもあり、1つのバッグで幾つもの表情を見せることが出来ます。この3faceバッグの中には、革を使ったものもあり、仕事とプライベート、どちらでも使い分けることが出来ます。[hr][/hr]

まとめ京都には、多くの老舗があり、またその老舗には多くの職人さんが自分の仕事に誇りを持って、モノづくりを行っています。そんな京都の中で生まれた革製品の工房でも、老舗・新参にかかわらず、職人さんが拘りを持って仕事をしています。一度、覗いてみては如何でしょうか?