京都市民に「お東さん」と呼ばれる「東本願寺」の歴史とは

東本願寺出典:京都観光Navi:真宗本廟

京都には、多くの観光スポットがあります。日本人である私たちでもその魅力をすべて知っている方は、あまりいないことでしょう。観光スポットを知っていたとしても、その建物の歴史までは、知ろうとしなければ知れないことでもあります。あなたは、「東本願寺」の歴史や魅力をどのぐらい知っていますか?知らない方もこれを機に「東本願寺」の魅力を一緒に探してみてはいかがでしょうか?

「東本願寺」の歴史

東本願寺の歴史出典:東本願寺 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign
「東本願寺」という名は通称になり、正式名称は「真宗本廟(しんしゅうほんびょう)」になります。京都市下京区堀川七条にある「西本願寺」(正式名称は「龍谷山 本願寺)の東に位置しているのがこの「東本願寺」になります。江戸時代に4度も焼失してしまったことで「火出し本願寺」と揶揄されたと言われています。[hr][/hr]

「東本願寺」の見所

東本願寺の見所出典:東本願寺 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign
東本願寺には、敷地内に御影堂、阿弥陀堂など多くの歴史的な建物があります。国宝として指定されている教行信証や重要文化財、登録有形文化財など、ここを訪れた方全てを魅了していくと言っても過言ではありません。さて、ここからは少し詳しく見所についてご紹介していくとしましょう。まず登録文化財でもある御影堂、阿弥陀堂からご紹介しましょう。このふたつは渡り廊下でつながっており、その規模は見る人を圧倒する大きさと言えます。東本願寺の御影堂は高さ38m、南北76m、東西58mで、世界最大級の木造建築です。ここには、浄土真宗の宗祖である親鸞の御真影が安置されています。阿弥陀堂は、御影堂の南側に位置し、東本願寺の本堂にあたると言われています。御影堂と同じように、堂内は「内陣」「外陣」「参拝席」の3つのエリアにわかれています。内陣の本間に、ご本尊の阿弥陀如来が安置されています。次に見所としてご紹介するのが、京都三大門とも言われる御影堂門です。国の登録有形文化財に指定されており、南禅寺三門、知恩院三門と並ぶ素晴らしさです。文化財となっている国内の門としては、最大の高さと言われ、その高さは27mにもなります。ここでご覧になって頂きたいのが、門の柱をつなぐ組子欄間です。ここに、ほどこざれている装飾は、耐震機能に優れていることがわかっています。遥か昔から日本は地震大国であったということがわかります。更に日本の昔の知恵が詰まった毛網もぜひご覧になって頂きたい見所のひとつです。御堂の再建するために大きな木を運搬する際、引き綱が切れるなどの事故が多かったと言われています。丈夫な引き綱が必要となり使用されたのが、女性の髪の毛と麻を原料として編まれた毛綱です。この毛網は、全国の信者から寄進されたと言われています。その量は、53本もの毛綱が寄進されて使われたと言われています。その中で最も大きなものは、長さが110m、太さ40cm、重さ約1tとも言われ、いかに多くの髪の毛が必要であったかということがわかります。[hr][/hr]カエデ京都マエストロページへ

「東本願寺」の御朱印について

最近では御朱印巡りツアーなどを見かけることが増え、御朱印という言葉自体が広がりつつあります。御朱印とは、神社やお寺の神職さんや御坊さんにお願いをし、参拝した神社仏閣の名前や日時、御宝印という判子などを御朱印帳に押して戴くというものになります。東本願寺でも御朱印をいただきたいと考えている方もいらっしゃるかと思います。しかし、残念ながら東本願寺では御朱印は行っていません。その理由として、人間の弱さを知り、一生を「ただ念仏」と修業のみを通した宗祖・親鸞の考えに基づいたものと言われています。1度参拝して御朱印をもらうことで満足するのではなく、何度もお寺を訪れて、仏教の教えを理解して欲しいという気持ちの表れとも言えるでしょう。[hr][/hr]

「東本願寺」のアクセス方法

京都駅からは徒歩6分~7分で行くことが出来るため、「東本願寺」へのアクへセス方法は徒歩が1番ベストと言えるでしょう。道順としては、京都駅中央口を出たら、まず京都タワーへ向かって歩きます。京都タワーの目の前の交差点にある横断歩道を渡って、京都タワービルの横の通りを真っすぐ行きましょう。そうすると、1分~2分ぐらいで左手に東本願寺の外壁が見えます。そこを進んでいくと、阿弥陀堂門が見えてくるのでそこから境内に入りましょう。もちろん京都駅から市バスやタクシーで行く事も可能なので、自分の旅行のプランに合わせて変えてみてもいいでしょう。[hr][/hr]

「東本願寺」の詳細情報

■営業期間11月~2月 午前6時20分~午後4時半まで3月~10月 午前5時50分~午後5時半まで■所在地〒600-8505 京都府京都市下京区常葉町754[hr][/hr]

まとめあなたも、「東本願寺」にある日本の宝をご覧になってみてはいかがでしょうか?有意義で思い出深い時間になることは間違いないでしょう