【更新:8月24日現在 紅葉の状態:青紅葉】
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京都の紅葉を見に泉涌寺に行ったことはありますか?京都観光の拠点となる京都駅からのアクセスが良く、周辺にも美しい紅葉の名所が点在している泉涌寺は、皇室の菩堤寺であり尊崇を集めてきた「御寺」として知られています。古都「京都」でも随一のパワースポットで泉が涌く聖地に、かつての御所より移築された建造物の数々や庭園の魅力は超一級品。その御座所から眺める庭園の美しさ、紅葉の彩りは壮観で、知る人ぞ知る泉涌寺は最もおすすめの名刹です。そこで泉涌寺と周辺の紅葉スポットをご紹介します。
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泉涌寺は、京都市東山区に位置しているお寺で、真言宗泉涌寺派の総本山です。
1219年に月輪大師がここに大伽藍を建設していたときに、一角から清泉が湧き出たことから「泉涌寺」と呼ばれるようになりました。
また、歴代の天皇の山陵があり、皇室の菩堤寺として有名です。そのため御寺(みてら)とも呼ばれています。皇室の菩提所として、また諸宗兼学の道場として、壮麗な堂宇が甍を連ね、幽閑脱俗の仙境、清浄無垢の法城となっている荘厳な寺院です。
泉涌寺の紅葉
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紅葉の名所としてはあまりなじみがないかもしれませんが、山に囲まれて自然豊かな泉涌寺でも美しい紅葉を見ることができます。明治天皇の命により、京都御所内にあった御里御殿を移築した御座所があり、女官の間、勅使の間など8室ある。その南東に位置する玉座の間は、現在も皇族方の参拝時に休憩室として使用されています。その御座所前にあるのが御座所庭園で、まさに御寺と呼ばれるに相応しい紅葉の絶景。秋の特別公開時には、見事に色づいた紅葉が見られます。
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紅葉の見頃は?
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京都の中では紅葉時期の初め頃に早めに色づくことで有名です。また初夏の季節に訪れると緑豊かで清々しい空気が漂う「青もみじ」も鑑賞できます。泉涌寺の紅葉の見頃は、例年11月中旬から11月下旬ごろとされています。
ただし、その年の気候などによって多少時期が前後することもありますので、紅葉狩りにお出かけの際は最新の情報をチェックしましょう!
御寺泉涌寺の見どころは?
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泉涌寺の紅葉で一番の見どころは、「泉涌水屋形」「御座所庭園」の紅葉です。
泉涌水屋形の紅葉の特徴は「美しい黄色の紅葉」です。元々この寺院の名前の由来ともなっている、清水が湧き出た場所の上にこの景色が広がっています。他とは少し違う景色はまた不思議と魅力的な物です。
「御座所庭園」木々の葉は、赤や黄、オレンジなど色とりどりの色合いになっています。とても鮮やかかつ上品な雰囲気が醸し出されています。この庭園の紅葉だけを見るためにわざわざ訪れる人もいるほど、素晴らしい風景を楽しむことができるのです。
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さらに泉涌寺を訪れるなら、長きにわたり秘仏とされていた極彩色の楊貴妃観音像は、必ず拝んでおきたい美しい観音様です。1955年までは、100年に一度しか公開されない秘仏でしたが、現在は一般に公開されています。宝相華の透かし彫りが施された宝冠は、緻密な細工と鮮やかな彩りが特徴。口元のひげのような文様は、慈悲を説く口の動きを表しています。その美しさにあやかって、多くの女性が美人祈願や良縁祈願に訪れています。
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非公開であり、貴重な霊殿である舎利殿は、京都御所から移築改装した建物で、お釈迦さまの歯を(仏牙舎利)を奉安されており、天井には、狩野山雪筆の龍図が描かれ、「鳴龍」としても西で唯一の御殿です。かつては12年に一度、辰年に特別に公開されていたことも有る、特別な空間、泉涌寺の舎利殿。現在は泉涌寺僧侶による特別な案内による拝観も承れているそうです。
泉涌寺の紅葉、混雑具合は?
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京都の紅葉と言えば混雑が付き物ですが、ここは差ほど混む事もなく、割とゆったりと鑑賞出来るスポットになります。
かといって紅葉が少ないという訳ではないので、穴場的なスポットとも言えます。
拝観時間・拝観料
拝観時間:9時~16時30分(17時閉門)
※12月以降は16時まで(16時30分閉門)
拝観料:大人500円・小中生300円
※庭園・御座所・海会堂は300円(要別途拝観料)
泉涌寺へのアクセス
電車を利用する場合は、JR奈良線「東福寺」または京阪電車「東福寺」からそれぞれ徒歩約15分です。市バスを利用する場合は、市バス(208)に乗車し、「泉涌寺道」で下車して徒歩約7分です。ただし、秋の紅葉シーズンの京都は観光名所だけでなく道路も非常に混雑しますので、電車を利用して移動することをおすすめします。
こちらは専用の駐車場があるので、車で出かける事も可能です。30台程駐車が可能です。ただ、車の場合は、時間に余裕を持って、プランを立てる事おすすめします。
電話:075-561-1551
泉涌寺からアクセスしやすい周辺の紅葉名所
泉涌寺の周辺にも、美しい紅葉を見ることができる紅葉の名所がたくさん!おすすめの紅葉スポットをいくつかご紹介いたします。
泉涌寺の周辺にも、美しい紅葉を見る事が出来る紅葉の名所がたくさん!おススメの紅葉スポットをいくつかご紹介します。先ずは、御寺泉涌寺の塔頭から、大門から奥へ歩き進めると別院の雲龍院があります。参道の途中にある、今熊野観音寺も、渡りゆく鬼居橋からモミジのトンネルです。そして、JR東福寺駅から歩いて訪れるには、東福寺も、その塔頭も、徒歩10-20分圏内ですね。
雲龍院
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泉涌寺の塔頭寺院の一つの「雲龍院」も、美しい紅葉を見ることができる紅葉の名所として有名です。
一番の見どころは、「悟りの窓」と呼ばれる丸窓から臨む紅葉の風景です。
さらに、夜間特別拝観ではライトアップも行われますので、昼間とは雰囲気がガラリと変わった幻想的な紅葉を堪能することができます。
電話:075-541-3916
アクセス:東福寺駅から徒歩約10分
今熊野観音寺
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「今熊野観音寺」は泉涌寺の塔頭で、朱塗りの鳥居橋が印象的です。カエデが多く、秋になると境内は美しい深紅の紅葉に包まれます。紅葉が美しいだけでなく、今熊野観音寺は西国三十三か所の第15番札所でもあるので、観光客だけでなく巡礼者も多く訪れます。
電話:075-561-5511
アクセス:市バス「泉涌寺道」下車徒歩約10分
東福寺
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「東福寺」は、京都を代表する紅葉の名所の一つです。
通天橋からは色鮮やかな紅葉の雲海が広がり、その風景は「素晴らしい」の一言です。
境内のいたるところで美しい紅葉が見られる場所ですが、特に臥雲橋から眺める通天橋の様子が圧倒的な美しさです。有名な紅葉スポットということもあり、紅葉シーズンには混雑必至の状態となりますが、それでも一見の価値がある素晴らしい風景です。
電話:075-561-0087
アクセス:JR奈良線「東福寺駅」下車徒歩約10分
東福寺塔頭 光明院
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光明院は、東福寺の塔頭で、東福寺の三門を出て、徒歩5分くらいの処です。室町初頭の1391年創建にて、以前に、京都のお酒のテレビCMの撮影に選ばれた事でも著名でとても優雅で整った庭園が美しく、一日中過ごせるほど素晴らしい景観です。
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光明院には、重森三玲の造った庭「波心の庭」があります。光明院は「虹の苔寺」という別名があり、書院の円窓からは緑色の苔と赤い紅葉のコントラストを眺めることができます。紅葉の時期にはここの茶亭でお抹茶や京番茶と和菓子などをいただくことができます。混雑した紅葉狩りに疲れたら、光明院でゆっくりと癒されてみてはいかがですか。
7:00頃~日没
●拝観料:志納
500円以上入れて中へ入りましょう
※光明院には御朱印はありません
見ごろ:11月中旬~12月上旬
東福寺塔頭 勝林寺
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勝林寺は東福寺の毘沙門天と言われており、秋には特別公開されます。吉祥尊天像という縁結びのご利益がある神様を祀っており、そこから名が付いた吉祥紅葉と呼ばれる美しい紅葉も見ることができます。
京都では小さな境内のお寺さんですが、花手水など、丁寧に演出されていて、若い方を中心に、インスタ映えスポットとして昨今、人気を集めています。
●拝観期間: 2023年11月11日(土)~12月3日(日)
●拝観時間: 10:00~16:00迄
●拝観料: 700円(寺宝の説明付き)
まとめ
京都観光の拠点となる京都駅からのアクセスが良く、周辺にも美しい紅葉を楽しむことができる名所が点在している泉涌寺。赤や黄、オレンジなど色とりどりなコントラストを楽しめる庭園は、それだけを見るために泉涌寺へ訪れる人も少なくありません。周辺には、京都屈指の紅葉の名所である「東福寺」や、泉涌寺の塔頭である「雲龍院」、「今熊野観音寺」などもあり、京都らしく美しい紅葉を存分に楽しむことができます。