京都の紅葉を散策しながら楽しみたいと考えている方は多いかと思います。しかしながら、人気スポットが多く、混雑は避けられないのも現状と言えます。もっと人が少なければゆったり見れるのにと思う事でしょう。そもそも季節を問わず、一年中多くの観光客で混雑しているのが京都の観光スポットです。実は、比較的人が少なくゆったりと紅葉を堪能できる穴場スポットもたくさんあるのです!今回は、京都の観光スポットの中でも人が少なくゆっくりと観光できるおすすめスポットをご紹介します。
赤や黄など色鮮やかに色づいた美しい紅葉と、歴史的な建築物との素晴らしい調和を楽しめるのは、秋の京都ならではですよね。季節を問わず人気の観光スポットは、もちろん紅葉シーンでもその人気は変わらず、毎年多くの観光客であふれてしまうぐらいです。どこへ訪れても混雑必至なので、「京都らしい紅葉の景色を見たいけれど、混雑で疲れて紅葉どころではなくなってしまいそう・・・」なんて方も多いのではないでしょうか。確かに、定番の人気観光スポットばかり巡っていては美しい紅葉よりも人ごみに圧倒されてしまうかもしれません。そこでおすすめなのが、有名観光スポット以外の穴場紅葉スポットです。比較的人が少ないので、ゆったりと紅葉を堪能することができますし、写真を撮る時も他の観光客が映りこんでしまうのを気にする必要もありません。穴場スポットだけをまわってもいいですし、人気スポットにプラスして穴場スポットでゆっくりするのもOK!人が少ない穴場スポットを上手に取り入れて、秋の京都を楽しみましょう。
2020年最も美しい京都の紅葉の時期は?
■嵐山・嵯峨野・高尾
10月下旬~12月上旬
■洛中・洛西は、
11月中旬~12月下旬
洛中は、北野天満宮。洛西は、金閣寺、仁和寺、龍安寺
■洛東・東山
10月下旬から12月下旬
洛東は、永観堂、下鴨神社、毘沙門堂
■洛北・大原・貴船
10月下旬~12月下旬
■洛南・宇治
11月上旬~12月上旬
■京都市外・京都府北部
10月下旬~12月上旬
同じ京都府の中でもこれだけ差があるので、自分の行きたいエリアの見頃はしっかり押さえておくようにしましょう。
マイナーな観光スポット?!混雑を回避して堪能できる紅葉スポットは?
北野天満宮(きたのてんまんぐう)
有名観光スポットの一つである金閣寺からほど近い場所に位置しているのが、北野天満宮です。ここは全国に約12000社あるとされている天神社や天満宮の総本社です。天神さんの名前で親しまれており、菅原道真公を祀っています。菅原道真公は幼少の頃より文学に長けていたそうで、そこにあやかり、学業成就の神様として冬には多くの受験生がお参りに来るのだそうです。菅原道真公が歌に詠むほど好きだったとされる梅が北野天満宮では有名で、初春になると1500本もの梅が美しい花を咲かせます。北野天満宮のもみじ苑は公開され始めてまだ10年ちょっとの場所です。2015年の秋にはJR東海のCMに使われたりと美しさに定評がありますが、梅のほうが有名だったり、入れ替え制を導入していなかったりとした理由から、他の有名スポットよりゆっくりと紅葉を楽しむことができます。もみじ苑は有料で、350本ほどの紅葉があり、撮影にぴったりなSNS映えスポットでも人がまばらですので、納得いく写真が撮れること間違いなしです。中には樹齢400年くらいの歴史ある木もあるそうで、迫力あります。鶯橋(うぐいすばし)のあたりは、朱色の橋の美しさに眩しいくらいの紅葉の赤が映えて、ため息の出る美しさです。また、お茶やお菓子を堪能しつつ小休憩できる場所もあるので、ゆったりと紅葉を満喫することができるのです。ライトアップも行っているので、こちらも必見です。日が落ちるちょっと前に行き、日中のもみじ苑とライトアップされたもみじ苑の両方を楽しむのもおすすめです。開館時間:4月~9月 5時00分~18時00分
10月~3月 5時30分~17時30分
入園料:大人800円/中・高校生400円/小学生以下250円(未就学児童無料)
もみじ苑(公開時期のみ・例年10月下旬~12月上旬):大人1000円/こども500円(お茶菓子付き)
10月~3月 5時30分~17時30分
入園料:大人800円/中・高校生400円/小学生以下250円(未就学児童無料)
もみじ苑(公開時期のみ・例年10月下旬~12月上旬):大人1000円/こども500円(お茶菓子付き)
アクセス
京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所
- 京福電車白梅町駅下車、徒歩5分
- 市バス北野天満宮前下車、すぐ
2020年紅葉見ごろ:
11月中旬~12月上旬
下鴨神社(しもがもじんじゃ)
下鴨神社は正式名称を賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と言い、ユネスコの世界文化遺産にも登録されている有名な神社です。神社仏閣の中で日本最古ではないかとも言われているのだそうです。地元の人たちから「下鴨さん」という愛称で親しまれている下鴨神社も、実は比較的人が少ない穴場紅葉スポットです。世界遺産としても知られているので、「混んでいるのでは?」と思われがちですが、意外とゆったりと観光できる雰囲気です。ただし、一点気をつけないといけないのは他の京都の紅葉と比べると少し時期が遅い点です。そのため、下鴨神社を中心に紅葉を楽しみたい場合は、インターネットなどで下鴨神社は勿論のこと、他の神社の紅葉の見頃の時期を調べて出かけられることをおすすめします。下鴨神社の紅葉で一番美しいところといえば、なんといっても糺の森(ただすのもり)です。12万平方メートルほどあるとされる敷地に、沢山の木々の紅葉を見ることができます。中でも樹齢600年ほどの木の紅葉は迫力があり、ぜひ一度は見ていただきたいものです。他にも糺の森には見どころがあり、中を流れる2本の小川の近くも鮮やかな紅葉が楽しめ、小川をゆらゆらと流れる紅葉の葉も美しいですよ。開館時間:6時30分~17時00分
入場料:無料(特別拝観は有料)
入場料:無料(特別拝観は有料)
アクセス
京都府京都市左京区下鴨泉川町59
- 京阪電車出町柳駅下車、徒歩12分
- 市バス下鴨神社前下車、すぐ
2020年紅葉見ごろ:
12月上旬~12月中旬
毘沙門堂(びしゃもんどう)
JR・地下鉄の山科駅から徒歩20分のところに位置している毘沙門堂は、京都五ヶ室門跡の一つに数えられ、皇室ゆかりの方が住職を務めてきた由緒あるお寺です。毘沙門堂では燃えるような真っ赤な紅葉を楽しむことができます。春には美しい花を咲かせる樹齢10年以上の桜も優しい色に紅葉し、人々の目を楽しませてくれます。駅から山の方へ登っていく階段からすでに圧倒的な紅葉が広がり、びっしりと地面に敷き詰められたような紅葉の絨毯にも風情があります。よく写真に取られるのは勅使門までの広めの階段にぎっしりと敷かれた紅葉ですが、この勅使門は元々天皇の言葉を伝える役目を持った人しか通れなかったそうで、この美しい景色を楽しめた人もとても少なかったようです。現代に生きる私達は、この美しい景色を存分に楽しめるので、嬉しいことですね。また晩翠園というお庭ではドウダンツツジと紅葉が楽しめ、亀石や千鳥石など特徴ある石の置いてあるこの庭は秋にはさらなる魅力で人々をひきつけます。2013年からはライトアップも始まり、こちらもとても美しいです。開館時間:8時30分~17時00分入場料:無料(殿舎拝観は500円)
アクセス
京都府京都市山科区安朱稲荷山町18
- JR山科駅下車、徒歩約20分
- 市営地下鉄山科駅下車、徒歩約20分
- 京阪電車山科駅下車、徒歩約20分
2020年紅葉見ごろ:
11月中旬~12月上旬
鹿王院(ろくおういん)
人気の紅葉スポットでもある嵐山の近くでありながら、紅葉シーズンでもゆったりと散策をして楽しむことができるのが、鹿王院です。竹林の緑とのコントラストや、舎利殿前の庭園の鮮やかな紅葉そして、鹿王院の紅葉の一番の見どころはまっすぐに伸びる参道を覆うような紅葉です。秋色に染まった嵐山周辺の風景とともに、じっくりと秋の京都を堪能してはいかがでしょうか?開館時間:9:00~17:00入場料:400円
アクセス
京都市右京区嵯峨北堀町24
- JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車徒歩約6分
2020年紅葉見ごろ:
11月下旬~12月上旬
紅葉シーズンの京都でも混雑を回避してスムーズに楽しむには?
基本的に移動は電車・徒歩がおすすめ
秋の紅葉シーズンは、有名観光スポットだけでなく道路までもが大混雑します。そのため、バスやタクシーで移動しようとすると、思っていたよりも時間が大幅にかかってしまい、スムーズに観光することが難しくなってしまいます。特に、バスは車内の混雑も相当なもので、多くの観光客でギュウギュウの中立ちっぱなしで乗っていると、それだけでかなりの疲労の原因になってしまいます。その点、電車ならよほどのことがない限り遅延することもなく移動時間が読めるのでスムーズに観光することができるのです。また、最寄り駅からお目当ての観光スポットまで距離が離れている場合はバスを利用するよりも歩いてしまった方が結果的に早く疲れずにたどり着けることもありますよ。時にはレンタサイクルを利用して、秋の京都を颯爽と移動するのもいいですね。お目当ての観光スポットは事前に場所をチェック!
まとめ
紅葉シーズンの京都は、どこへ行っても大混雑だと思われがちですが、京都の中心から離れたところに位置している寺院などでは観光客が少なく、ゆったりと観光を楽しむことができる穴場スポットがたくさんあります。中でも、今回ピックアップした北野天満宮や下鴨神社、毘沙門堂は単にマイナーな観光スポットというわけではなく、見ごたえ抜群な美しい紅葉を鑑賞することができるおすすめスポットなのです。