京都の紅葉は、人形寺とも言える宝鏡寺で楽しんではいかかですか。

京都紅葉

京都で紅葉を楽しむのなら宝鏡寺に訪れてみてはいかがでしょうか。通称『百々御所(どどごしょ)』、『人形寺』と呼ばれる宝鏡寺は一年を通して観光客が訪れています。かつて、歴代の皇女方が入寺されていたという由緒ある尼門跡寺院になります。京都にある7つの尼門跡寺院のうち、大聖寺門跡に次ぎ、2番目の寺格とも言われています。そんな歴史的にも魅力のある宝鏡寺で今年は紅葉を楽しんでみませんか??

宝鏡寺は、秋の人形展の開催期間中に、紅葉が楽しめると魅力的な寺院になります。おすすめポイントは…■本堂前庭■鶴亀の庭になります。こちらの2つのスポットは見逃さずに訪れるべきです!本堂前庭では、「一木百樹」のイロハモミジが色づき、苔の緑と紅葉の赤のコントラストが風情ある景色を作り出します。鶴亀の庭は、本堂の北に位置し、皇女和宮が幼い頃に遊んだ庭園と言われています。こちらの紅葉も、見応えがあります。人形塚の背景で彩る紅葉も、とても美しく来た人の心を癒してくれます。
【見頃】例年通りにいけば11月中旬~下旬

秋の人形展について

「人形の寺」という別名でも知られている宝鏡寺では、毎年秋に人形展が行われます。普段は公開されていない本堂の「上段の間」からも、見事な紅葉を楽しむことができます。【期間】2020/11/1(日)〜11/15(日) 【時間】10:00〜16:00(15:30受付終了)【料金】大人600円 小中学生300円

京都宝鏡寺とは?

宝鏡寺の建物は1370年ごろに建立されたとされており、南北朝時代・14世紀の後半にはすでに現在地にあったと言われています。ただ、江戸時代の終わりに、京都で最大の火災と言われる天明の大火にて、一度建物は焼失してしまいました。その後、寛政10年にまず書院が復興され、次に文政10年(1827)には本堂、その3年後にはに本堂や大門などが造られ、最後に弘化4年(1847)に阿弥陀堂が造られ、今の宝鏡寺への姿になりました。それぞれの建物は、現在京都市の指定有形文化財となり、今の日本の古き良き財産として大切にされています。人形の寺の由来は、その昔寺へ入った皇女へ御所から人形が贈られてきました。中には孝明天皇ご遺愛の人形など、その他も多くの人形を保存しているお寺になり「人形の寺」とも呼ばれるようになったのです。現在は、一般からの人形の供養を行うことも出来ます。
【営業時間】午前10時~午後4時【料金】大人600円【所在地】京都市上京区寺ノ内通堀川東入百々町547【アクセス】市バス「堀川寺ノ内」下車 徒歩1分市営地下鉄「今出川駅」「鞍馬口駅」から徒歩15分

京都宝鏡寺周辺の紅葉も綺麗な観光スポットは?

妙顕寺 宝鏡寺より190m 徒歩2分

妙顕寺は宝鏡寺からたった2分のとこにある紅葉の穴場スポットです。本堂までの参道は真っ赤な紅葉並木が美しく、四海唱導の庭でも美しい紅葉を楽しむことができます。このお寺には他にも光琳曲水の庭と孟宗竹の庭があり、お庭好きの方にもおすすめです。四海唱導の庭ほどではありませんが、光琳曲水の庭でも紅葉が楽しめます。境内は広く、観光寺院でないからか、人が少ないことが多いので、ゆっくり紅葉を楽しむことができます。【所在地】京都市上京区寺之内通新町西入ル妙顕寺前町514【電話番号】075-414-0808【拝観時間】境内自由、庭園 10:00~16:00【拝観料】境内無料、庭園500円(特別拝観800円)【アクセス】市バス「堀川寺之内」下車徒歩約5分

相国寺 宝鏡寺より870m 徒歩11分

秋には方丈、法堂が特別公開される京都五山の一つである相国寺は、紅葉が無料で楽しめるスポットが盛りだくさんあります。見ごろとしては、11月中旬~12月上旬がおすすめです。特に相国寺でここの紅葉がおすすめ!というポイントは、相国寺の境内の鐘楼のそばの紅葉が実に見事なので、ぜひ立ち寄って見てください。また、相国寺の開山堂庭園は、秋の紅葉シーズンだけ特別公開されます。但し、本年2020年は中止が決定されています。ここで見られる、枯山水と紅葉の風景は、来た人の心を魅了します。【所在地】京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701【電話番号】075-231-0301【拝観時間】10:00〜16:00【拝観料】一般800円、65歳以・中・高生700円、小学生400円【アクセス】京都市営地下鉄「今出川」駅下車 徒歩約5分、京阪電車「出町柳」駅下車 徒歩約15分、市バス「同志社前」下車 徒歩すぐ

晴明神社 宝鏡寺より720m 徒歩9分

晴明神社は、陰陽師として有名な安倍晴明公のお屋敷の跡に晴明公を祀って創建された神社になります。鳥居、境内、さまざまな場所に星のマーク「五芒星」(ごぼうせい)があります。晴明が考案した、強力な“魔よけ”を意味し、呪術を用いていると言われています。紅葉シーズンになると、迫力のある紅葉というよりも、自分好みの紅葉を探しにいくという意味では、穴場とも言えます。紅葉を間近で見ることが出来るので、いつもとは違う紅葉の楽しみ方をすることが出来ます。綺麗に色づいたイロハモミジが参拝者を迎えてくれます。また、この時季には京都の紅葉をイメージした「もみじ守」の授与も行われています。このシーズンにしか手に入らないもみじ守りを紅葉の旅のお土産にもおすすめです。秋盛りの京都御苑【所在地】京都市上京区堀川通一条上ル晴明町806【電話番号】075-441-6460【拝観時間】9:00〜16:30 【拝観料】境内無料【アクセス】市バス「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩約2分、市バス「堀川今出川」下車 徒歩約2分

京都御苑 宝鏡寺から1.1㎞

黄金の紅葉を見るにはここに来るべき!とも言えるほど立派な凝華洞跡のイチョウ京都御所の南面正門に当たる建礼門から南に下がったところに、この素晴らしい風景は広がっています。凝華洞跡のイチョウは、高さがなんと約24メートルもあります。この大木を、真下から見上げるのが、自然の素晴らしさをより感じることができておすすめです。角度はもちろん、時間帯や日の当たり方によって、この同じ風景は見ることが出来ないという点も、何度も足を運びたくなる理由になります。【所在地】京都市上京区京都御苑3【電話番号】075-211-6348【開苑時間】苑内自由【料金】苑内無料【アクセス】地下鉄烏丸線「丸太町駅」・「今出川駅」下車すぐ

いかがでしょうか。人形の寺として有名な京都の宝鏡寺は、秋には人形展と共に美しい紅葉を見ることのできる魅力的な観光スポットです。「一木百樹」の紅葉や鶴亀の庭の紅葉など美しい京都の秋を堪能することができます。晴明神社など近くには一緒に見られる観光スポットもありますので、併せて秋の京都を満喫してはいかがでしょうか。