冬の京都でおすすめのスポット、グルメをご紹介します!

金閣寺の雪景色

京都は様々な偶然から、大自然と日本の文化、伝統が合わさって他の場所にはない魅力的な街となりました。その価値と魅力は海外の人達からも認められ、多くの観光客が京都に訪れます。春の桜の頃と秋の紅葉の頃が最も人が多く、逆に冬は比較的空いている穴場の季節ともいえます。冬だからこそ楽しめる景色と冬だからこそ一層美味しいグルメを、京都でゆっくり満喫してはいかがでしょうか。京都の冬の魅力をご紹介します。

銀閣寺の冬景色京都で雪が積もるというのは一年に1~2度あるかないかの珍しいことですが、その時にこそ見てほしい絶景が沢山あります。中でもおすすめのスポットをご紹介します。

金閣寺

京都の金閣寺住所:京都府京都市北区金閣寺町1アクセス:市バス 金閣寺道 徒歩2分金閣寺は正式名称を鹿苑寺というお寺ですが、舎利殿である金閣の豪華な美しさが有名になり、金閣寺という通称で呼ばれるようになりました。このお寺は足利義満の別宅だったそうで、この美しさの中に生活していた人がいるのかと思うと、どんな風に生活していたのか想像できません。金閣寺は春には桜、秋には紅葉が有名で、沢山の人々が訪れる人気の観光スポットです。そして、冬の雪景色の中の金閣寺は純白の雪に金閣の色が映えるので大変美しく、そして水辺に映り込んだ雪と金閣寺までもが綺麗に見られると思わずため息が出る程美しい光景となります。

平安神宮

平安神宮の雪景色住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町97アクセス:市バス 岡崎公園 美術館・平安神宮前 徒歩5分市バス 東山二条 徒歩5分秋には京都三大祭の一つである時代祭が行われる平安神宮は、明治に建てられた比較的新しい寺院です。冬に雪が積もると、朱色の太極殿が雪の白に映え、美しい景色を堪能することができます。平安神宮は京都駅から少し離れていますので、冬、特に雪の中を訪れる方は少なく、ある意味穴場スポットとなります。しかし、雪は足場が悪く危ないですので、天候などを確認しながら、計画してみてください。

冬のイベント

渡月橋雪ライトアップ京都のライトアップは、春の桜や秋の紅葉が有名ですが、冬も美しく豪華なライトアップが行われています。

貴船神社 冬のライトアップ

京都の貴船神社ライトアップ住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180アクセス:叡山電車 貴船口 徒歩30分京都バス 貴船 徒歩5分貴船神社は京都でも有数のパワースポットとして知られており、水の神様・龍神を祀る神社です。建立がいつなのかはっきりしていない程古い神社です。夏は青もみじが美しく、秋は紅葉が綺麗で、どの季節にも何らかの形でライトアップが行われているので、ライトアップに力を入れている神社ともいえます。しかし、冬のライトアップを見たことのある人はとても少ないなでしょう。なぜなら1~2月の2カ月の内で雪が降った日のみ夕方から20時までライトアップされるという、条件があるからです。朱色の灯籠に葉のついていない木々と常緑樹、そして雪の白がライトアップされる様子は見事です。運が良くないと見ることができないと言っても過言ではありませんが、見る機会があれば息をのむような美しい景色をぜひ味わってみてください。

嵐山花灯路

渡月橋雪風景開催場所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路街周辺・竹林の小径、右京区・左京区 嵯峨野散策路、法輪寺~二尊院など嵐山花灯路は、12月の中旬に10日間前後開催されるお祭りで、提灯の温かい光やイルミネーションのライトアップなどが楽しめます。花灯路は21世紀の京都を飾る新たな風物詩になるようにと平成15年3月に東山地域から始まり、平成17年12月から嵯峨・嵐山周辺でも実施され始めました。竹林が灯籠の温かな明かりで照らされている光景は異次元へ迷い込むような怪しい美しさがあり、モンキーパークいわたやまのイルミネーションは華やかでクリスマス前のこの季節にぴったりです。渡月橋の荘厳なライトアップに、プロジェクションマッピングで華やかに飾られた法輪寺など古都・京都の冬の夜を華やかに演出してくれます。

京都府立植物園

京都植物園住所: 京都府京都市左京区下鴨半木町アクセス:市営地下鉄 北山駅 3番出口 すぐ市営地下鉄 北王路駅3番出口より徒歩10分京都府立植物園は日本で最も古い歴史を持ち、大正13年に開園しました。約1万種類の植物が栽培されており、春の桜や夏の紫陽花など一年を通して季節ごとに魅力がある植物園です。冬にはイルミネーションが施され、多くの人が訪れます。。川端康成の著書「古都」にも出てくるクスノキ並木はそれぞれの木が青や白、時にはもっとカラフルにライトアップされます。背の高いクスノキのライトアップは迫力がありワクワクしてしまいます。またクリスマスにちなんでポインセチア展も行われ、100種類以上のポインセチアが並び訪れる人を楽しませてくれます。

冬の京都のグルメ

京料理京都の料理と言えば京懐石を思いつく方も多いかと思いますが、冬にぜひ堪能してほしい4つのグルメがありますので、ご紹介させていただきます。

たぬきうどん

京都たぬきうどん皆さんはたぬきうどんと言われたらどのようなうどんを思い出しますか。関東では天かすが乗ったうどんを想像するかと思います。しかし、京都のたぬきうどんは全然違います。京都のたぬきうどんとは熱々の餡がうどんにかかっており、その中には刻んだ油揚げが入っており、上には生姜が乗っています。餡と生姜が冷えた体を芯から温めてくれます。生姜には風邪予防効果もあると言われていますので、風邪が流行ることも多い冬に京都でぜひ食べていただきたい一品です。本家 田毎 三条本店お蕎麦の老舗ですが、たぬきうどんも食べられます。このお店は関東の麺と関西の出汁が融合した癖になる美味しさと人気です。大阪屋京都駅から徒歩約10分とアクセスの良いところにある大坂屋。自家製の細麺と京風のだしが良く合うのだそうです。

蒸し寿司

京都の冬の料理と言われて、詳しい方なら蒸し寿司を思い出す人もいるかもしれません。ちらし寿司というと冷たい、もしくは人肌程度の酢飯に具材が乗ったものを思い起こしませんか。京都の冬のちらし寿司はなんと温かいのです。寒い冬にぴったりの珍しいお寿司です。酢飯の味も温かいとちょうど美味しいように工夫して作られており、中の具材は様々です。たいていの場合は錦糸卵でご飯が見えなくなっており、何が入っているのか各お店のオリジナルの蒸し寿司を食べるのはとてもワクワクします。末廣昔から変わらない味だそうで、シャリの中にかんぴょうや椎茸の他にイカゲソのミンチが入っているそうです。乙羽蒸し寿司の錦糸卵の下には一面照り焼き風の焼き穴子が・・・。少し甘めのシャリで、蓋を開けた瞬間に食欲がそそられます。

湯豆腐

京都湯豆腐湯豆腐は京都で一年を通して人気のグルメです。いつ食べてもおいしいですが、やはり寒い冬だからこそ、その美味しさは格別です。総本家ゆどうふ奥丹清水1635年創業の老舗で、清水店自家製のこだわり豆腐を堪能できます。豆屋源蔵特注の器に入ったこだわりの豆腐が名物で、カツオと昆布のつけだれでいただくのですが、食べ終わるのが勿体ないほどの美味しさです。

もつ鍋

寒い冬の季節に食べると、体の芯から温まりぽかぽかになるもつ鍋。もつ鍋は、食べるだけで力がわきますね。秀寅京都の白味噌を使ったスープと近江牛のもつを使ったもつ鍋が人気です。もつの旨みがきいた出汁は、つい飲み干してしまいそうになるほどです。寅屋大きいぷりぷりとしたもつ、たくさんの野菜を使った天然の素材のみで10時間以上かけて仕込まれたスープは、身体に優しい味です。お店の前には、行列ができてることも多い人気店です。

2月上旬から見ることのできる梅の名所

京都 北野天満宮京都には梅の名所が沢山あります。梅は例年、1月下旬から3月中旬に見頃を迎えることが多く、紅、濃桃や白と美しい色の花を咲かせます。今回は厳選して4か所の梅の名所をご紹介します。

梅宮大社

梅宮大社住所:京都府京都市右京区梅津フケノ川町30アクセス:市バス 梅ノ宮神社前 下車授子安産の神様を祀っている梅宮大社の起源は奈良時代と言われており、平安時代になって現在の場所に移されたそうです。梅宮大社の宮司さんは大の猫好きで10匹以上猫を飼っており、猫神社とも呼ばれているそうです。神苑には約40種類500本の梅の木があります。例年、梅は2月中旬から3月中旬に見頃を迎えており、梅の種類によって咲く時期がずれるので、長く楽しむことができます。

北野天満宮

京都 北野天満宮住所:京都府京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所アクセス:市バス 北野天満宮前 すぐ北野天満宮は947年に神殿が建てられたのが始まりとされており、1月頃から約50種類1500本の梅が咲き、天神さんの梅として親しまれています。北野天満宮で祀られている菅原道真は梅をこよなく愛していたことでも知られており、梅の数は本当に多いです。約1000本の梅の木が楽しめる梅苑が特別公開されるのは梅が開花している時期のみで、2月25日には梅花祭と梅花祭野点大茶湯が行われます。

京都御所

京都御所住所:京都府京都市上京区京都御苑3アクセス:市バス 烏丸今出川 徒歩3分京都御所は天皇が居住されていた場所で、現在は市民の憩いの場所となっています。京都御所の周囲、約4kmは京都御苑といい、国民公園となっています。京都御所の南西川にある梅林では約200本の梅を楽しむことができます。例年は2月中旬から3月中旬にかけて見頃を向かえます。また梅林の北側には桃林があり、梅と桃の競演を見ることができるのも京都御所の魅力の一つです。

下鴨神社

下鴨神社住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59アクセス:市バス 下鴨神社前 すぐ下鴨神社の境内には御手洗川が流れていますが、その上に架かっている朱色の輪橋(そりはし)の元に紅梅の木があり、尾形光琳の屏風「紅白梅図屏風」のモデルとなった梅ということで有名です。運が良ければ鶯色のメジロが梅に遊びに来て、春がもうそこまで来ているような、より美しい情景を見ることができます。

城南宮

京都-城南宮-桜住所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7アクセス:市バス 城南宮東口 徒歩3分城南宮は平安神宮の南を守る大事な神社とされています。平安神宮を中心に、青龍(東)に八坂神社、白虎(西)に松尾大社、玄武(北)に上賀茂神社そして、朱雀(南)に城南宮を置き、京都を守っているそうです。そんな城南宮ではしだれ梅が美しく咲くことで有名で、2月の中旬から3月中旬までしだれ梅と椿まつりが開催されます。しだれ梅は桜より少し濃い桃色と白いものがあり、まだ寒い気候の中ですが豪華絢爛な様子に思わず見とれてしまいます。冬の京都は訪れたくなる魅力いっぱいの観光地です。ぜひ温かい格好をして京都を訪れて思い出に残る冬を過ごしてみてはいかがでしょうか。