古くから桜の社として有名な京都の平野神社の魅力とは?

京都は桜の名所が多く点在しています。その中でも、珍しい品種が多く、長い期間お花見を楽しむことが出来る平野神社。今年はいつもと違う桜を、平野神社に見に行ってみてはいかがでしょうか?

こちらの神社では、とにかく珍しい種類の桜が多く見られるのが特徴です。苑内には、平野神社の代表的な桜「魁桜」「寝覚桜」「平野妹背桜」「手弱女桜」「突羽根桜」などが植えられています。その種類はなんと、約60種類、400本の桜が咲き誇ります。早咲きの桜であれば、3月中旬から楽しむことが出来ます。また、種類が多いため遅咲きの桜もあり、4月20日頃に咲く品種もあります。これが長い期間桜を楽しめる理由でもあり、平野神社では、約1ヶ月間も桜を楽しむことが出来ます。

また、3月下旬から4月中旬ごろまでは、夕方から午後9時頃まで、ライトアップも行われ夜桜を満喫することも出来ます。この桜の時期には、有料茶席なども設けられるので十分に桜を満喫出来るのは間違いありません。

ここでぜひ見て頂きたい桜の品種は、平野神社が原産の「平野妹背桜」になります。薄紅色の2つの実が寄り添うようについているのが特徴です。早咲きの桜の中でおすすめの、珍しい桜が「魁桜」になります。こちらは、本殿手前の神門のすぐ横にあります。白い花ながらも太陽の光を浴びることで、ほんのりと薄紅色にも見えるのが特徴です。桜の品種が多いので、それぞれの桜の美しさをじっくり楽しむことで平野神社の魅力を感じることが出来ると思いますよ。

平野神社とは?

平野神社は、古来、奈良平城京の田村後宮という皇后の御殿の中にありました。この神社は、御所や都の災いを鎮めるために建てられたと言われています。794年平安京に都が移る時に、同時に移りました。昔の神社の敷地は、非常に広大なもので、その広さは、なんと今の金閣寺までも含む2㎞四方の広さがあったと言われています。しかし、時代と共に平野神社も変化し、昭和に入ってからは西大路通を広くする為に西側が削られ現在の形になりました。平安時代より生命力を高める神様の象徴として親しまれて、今では桜の社と言われるようになりました。  

春の行事は?

平野神社には年中行事がありますが、桜の季節の行事をご紹介致します。

■3月
1日 午前10時 月次祭
13日 午前10時 末社 春日社例祭
21日 午前10時 春季皇霊殿遥拝式

■4月
1日 午前10時 月次祭
2日 午前10時30分 例大祭
3日 午前10時 神武天皇遥拝式
4日 午前10時 摂社 縣社例祭
8日 午前10時 末社 稲荷社例祭
10日 午前10時 桜花祭
10日 午前11時頃 花山天皇陵参拝
10日 午後12時 神幸祭 発輦祭
10日 午後3時30分頃 神幸祭 還幸祭
29日 午前10時 昭和祭

平野神社の花見茶屋とは?

平野神社の桜の季節は、大変賑やかな活気のある景色に変わります。その理由は、赤い野立傘に赤いクロスをかけた座席がいたるところに配置される「花見茶屋」にあります。この花見茶屋の頭上には、桜が満開に咲いています。そして多くの屋台も並び、美しい景色を見るために作られた鑑賞スペースで、お花見を楽しむことが出来ます。この景色は京都らしい景色でもあると言えます。お花見の場所取りは必須と思う方も多いでしょうが、平野神社では事前に電話で予約をすることが出来るので、ゆっくりとお花見を満喫することが出来ます

(下記、参考まで)
<座席の予約可能店舗>
例年の予約可能期間:3月中旬~4月中旬
(花の開花時期により営業期間変更あり、電話で確認要、予約は2月中旬ころから受付)
営業時間:昼10:00~17:00 夜 18:00~22:00

・ひさご 電話番号:075-682-3001 居酒屋メニューのほか、焼肉もあり
・まねき 電話番号:075-467-4520 居酒屋メニュー
・鳥おさ 電話番号:075-492-1228 居酒屋メニュー
・遊楽  電話番号:075-467-4417  090-2060-8418(予約専用番号)
居酒屋メニューのほか、すき焼き、焼肉あり 七輪1卓からレンタル可能。(炭つき)、持ち込みの場合一人2000円。

平野神社のご利益とは?

  京都のパワースポットとしても有名な平野神社のご利益は以下の通りです。

●出世開運
●安産祈願
●病気平癒
●厄除
●交通安全

境内には、すえひろがね・出世導引稲荷神社・猿田彦神社などといったように様々なパワースポットがあります。特に強い浄化のご利益があることで有名なので「厄除けをして、心をきれいに前向きにしたい」そんな方にはぜひおすすめのスポットといえます。

平野神社の桜のお守りとは?

古くから桜の名所として知られる平野神社では、桜にちなんだお守りがあります。「妹背さくら守」と「合櫻守」になります。ひとつめの妹背の言葉の意味は、夫婦や仲のよい男女、男女の兄弟のことを差します。また妹背桜は、実を結ぶときに1つの花に2つの実をつけることから、良縁が授かるようにと祈願されたお守りになります。もう一つの合櫻守は、桜にお願いごとを書いて持ち歩くお守りになります。御神紋の桜の花の裏側に願いごとを1つだけ書き、桜の花を併せ、ピンクの封筒に入れます。願いが叶うようにと、心を込めて綺麗にあわせ、1つの花にしましょう。お守りの真ん中をさわると桜の香りがほんのりするのも、さすが桜の神社のお守りと言えます。

平野神社の御朱印は?

  平野神社でもらえる御朱印は、通常・限定と2種類あります。 通常のものは手書きで500円、年中いつでももらうことができます。 限定となっている「西大路七福社ご利益めぐり」は専用色紙+朱印料700円が必要となりますのでご注意ください。 もらえる場所は、授与所の横にある社務所となっていて、受付時間はAM9時~PM4時30分頃までです。。  

平野神社のアクセス方法や住所などは?



【住所】京都府北区平野宮本町1番地
【拝観時間】午前6時~午後5時
【拝観料】無料
【アクセス】京福電鉄北野線 北野白梅町駅 北へ徒歩10分
JR京都駅 市バス205,50系統「衣笠校前」下車徒歩3分
【駐車場】20台
桜の社と呼ばれる平野神社で、優雅なお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか?

平野神社

住所:〒603-8322 京都府京都市北区平野宮本町1

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平野神社周辺の京都の名跡、桜スポットの情報

仁和寺

仁和寺は、平安の頃から高い格式を誇ってきた門跡寺院。遅咲きの御室桜の美しさで有名で、花に埋もれるようにして立ち並ぶ宮廷風の諸堂が雅な雰囲気を漂わせます。欄間や襖絵などの美しい意匠がちりばめられた御殿の造形は必見です。

仁和寺2年(886年)に光孝天皇の勅願により着工され、2年後に宇多天皇が完成させた真言宗御室派の総本山。寺号の由来は年号だが、宇多天皇が出家後に入寺し、御座所である「御室」を設けたことから御室御所とも呼ばれました。代々皇族が門跡を務めてきた寺院で、平安~鎌倉期に最盛期を迎えましたが、応仁の乱で伽藍の多くを焼失してしまいました。江戸時代に入り、徳川幕府の援助を受けた第21世覚探法親王の尽力によって再建。その際に紫宸殿や清涼殿が京都御所から下賜され、雅で格式高い雰囲気を今に伝えています。1994年にはユネスコ世界文化遺産にも登録されました。 京都一遅咲きと言われる御室桜は、かたい粘土質の土中で根が伸ばせないため、丈が低く花も根元からつくといわれています。約200本の桜が境内を薄桃色に染め上げる風景が見事で、大正時代に国の名勝にも指定されました。

こうした仁和寺が季節の彩りで注目されるのは、おもに春となります。遅咲き桜の代名詞にもなっている御室桜の季節です。境内にはソメイヨシノやシダレザクラも植えられていますが、仁和寺の桜といえば四月中旬に咲き揃う、低木の御室桜と相場が決まっています。この丈の低い桜林越しに眺める五重塔は絵画的な風景となるので、多くの観光客やカメラファンを楽しませます。

1706年出版の京都ガイドブックである「京城勝覧」では、 【春は此御境内の奥に八重ざくら多し。洛中洛外にて第一とす。】と紹介されています。 植えられてから数十年にして、既に京都でもナンバーワンの桜の名所であったことがわかります。御室桜は1646年頃の再建時に植えられたとされており、樹齢は360年を越えます。

「御室」とは尊者に居所に向けられた敬いの言葉です。仁和寺の別名でもあるこの言葉には、仁和寺の歴史が籠められています。春の観光シーズンの締めくくりとなるのが「御室桜」と呼ばれる仁和寺の遅咲き桜です。

【住所】京都府京都市右京区御室大内33
【電話番号】075-461-1155
【営業時間】9:00~16:30(御室花まつり期間中:8:00~17:30)
【休業】期間中無休
【入場料】御室花まつり 3月23日(土)〜5月6日(月・祝) 特別入山料:大人500円 高校生以下無料
【駐車場】約100台 1回500円

仁和寺

住所:京都府京都市右京区御室大内33

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北野天満宮

北野天満宮では、学問の神様である菅原道真を祀っており、受験を控えた学生達が合格祈願に立ち寄ることで知られています。北野天満宮は、梅の名所としても知られており、2月初旬から3月下旬にかけて約1500本の梅の木が、紅白の美しい花を咲かせます。社殿は国宝に指定されており、「八棟造(やつむねづくり)」という建築様式が使われており、神社の建築様式の歴史を伝える貴重な建物となっております。
【住所】京都府京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所
【アクセス】市バス 北野天満宮前 すぐ

北野天満宮

住所:〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町

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龍安寺

教科書でも有名な枯山水の石庭がある、龍安寺。仁和寺からも徒歩10分の近さ。

龍安寺

住所:〒616-8001 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13

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等持院

等持院は、足利将軍家歴代の菩提所であり、足利15代230余年の歴史を紡ぐ貴重な文化財が多く、木像を拝観出来る。方丈と庭園も見応えがあり、未だ観光客は少なく、とても落ち着いた静けさを感じ入る。四季折々の花がとても丁寧に育てられていて、可憐に美しい。公式HPの「今咲いている花」をどうぞご覧になってから訪問下さい。

等持院

住所:〒603-8346 京都府京都市北区等持院北町63

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退蔵院

昭和の名庭として名高いと言われている枯山水庭園が有名な妙心寺退蔵院。日本最大級の禅寺とも言われる妙心寺には、広大な敷地内に40以上の塔頭があります。その塔頭の一つ「退蔵院」は、桜の名所になっています。こちらの名庭の入り口には、どっしりと構えるベニシダレザクラがあります。名庭の入り口にふさわしい佇まいとも言えます。

余香苑完成当時に植えられた樹齢55年ほどの紅しだれ桜。平安神宮にある紅しだれ桜の孫桜で、瓢箪・なまずが彫られた門をくぐるとすぐに皆様の眼前に現れます。「そうだ、京都いこう」春のキャンペーンに使用され、大変注目を集めました。余香苑(よこうえん)は伝統的な造園手法を基盤とした厳しさの中にも優雅さを含み、京都はもとより全国でも有数の昭和の名園と言えます。

構造上目立たぬ苦心が随所に払われており、正面から庭園を見渡すと、奥行きが生まれ、庭園が広く見えることなどが例としてあげられます。一年を通して、紅しだれ桜や藤、サツキ、蓮、金木犀、楓などが彩ります。

この紅しだれ桜は、赤い蕾が開花するにつれて淡く和らぎ、可愛らしい八重の鮮やかな花が楽しめます。刻々と変化する色のグラデーションが美しく、散り際の「花吹雪」も圧巻です。 余香苑のエリアに「陰陽の庭」と名された石庭があります。その石庭を覆うように咲き乱れる桜は圧巻の一言です。手入れが行き届いた石庭に紅しだれ桜が降る様子をカメラで捉えてみるなどの楽しみ方もお薦めです。

【住所】京都市右京区花園妙心寺町35
【電話番号】075-463-2855
【拝観時間】午前9時~午後5時
【拝観料】一般600円(高校生含む)小中学生300円 (小学生未満の幼児は無料、但し保護者同伴に限る)
【アクセス】 JR山陰本線(嵯峨野線)「花園駅」下車徒歩約7分

退蔵院

住所:〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町35

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