1本1本を注視するとそれほどでなくても全体で見ると印象が変わるものがあります。竹、および竹藪はそうしたものの1つです。嵐山は野宮地区の竹藪、広大な面積を誇った西山の竹林、あるいはライトアップされた夜の青蓮院の竹藪、これらを手がかりにして竹藪の美しさとは何だったのかを考えてみようと思います。
竹藪の美しさを積極的に考えてみたことはあるでしょうか。桜の華やかさ、イチョウやモミジの鮮やかさ、それらに比べて竹藪には人の目を強く惹きつける要素があるわけではありません。しかし、嵐山は「竹林の小径」のような、ある程度の広がりがある群生地を訪れて全体で眺めるなら、つまり竹藪として眺めるなら、そこに美しさが際立ってくることもあります。嵯峨野の竹林、西山の竹林、その残滓たる野宮地区「竹林の小径」に求める竹藪の美しさ
- 2019/4/23
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- 洛西=嵐山・嵯峨野周辺