出典:愛宕念仏寺 – Wikipedia
日本の中でもユニークな寺院はたくさんありますが、京都にある愛宕念仏寺をあなたはご存知でしょうか?ここには、ひとつひとつ表情が違う羅漢像が、来訪者をまるで迎え入れるかのように並んでいます。空を仰いで笑っている様子やにっこりと静かに笑う姿、まるでなにかに怒っている姿などなど、個々の個性がしっかりとあり、じっくりひとつひとつの顔見ていくのもまた面白いと言えるでしょう。そんなユニークな羅漢像がたくさんいる愛宕念仏寺について詳しく見てくとしましょう。
愛宕念仏寺の歴史とは
出典:愛宕念仏寺 – Wikipedia京都の中では有名な観光地かである嵐山から少し離れた奥嵯峨野に、愛宕念仏寺は位置しています。冒頭少しお話ししましたが、愛宕念仏寺の事をもっと知りたいと思った方も多いのではないでしょうか。愛宕念仏寺の歴史の始まりは、今から遥か昔の奈良時代の末期になります。この時の天皇の命により、愛宕念仏寺は建てられました。立派に建てられた愛宕念仏寺ですが、すぐに荒れ果てた姿になり、その後水害により建物はほとんどなくなってしまったと言われています。なんとも悲劇なお話しですがが、そこで終わりではありません。この寺院をなんとかしなければ!と立ち上がったとされるのが、醍醐天皇になります。醍醐天皇は、この寺院の復興を伝燈大法師に託します。ここで、この寺院の由来とも重なりますが、法師が念仏を唱えながら歩き回っていたことから、愛宕念仏寺と名が付いたと伝えられています。この寺院は、ここまでも波乱万丈な歴史を乗り越えてきましたが、何度も荒れ果てては、復活を繰り返してきたと言えます。最終的に、この寺院の設備が揃ったのは、今から60年程前の事になります。そして、愛宕念仏寺のシンボルとも言える羅漢像の始まりは、なんとわずか38年前の事になります。昭和に入って参拝者自らが羅漢像を彫る事が始まり、今では1200体以上の羅漢が境内にあると言われています。その数はなんとも迫力がある光景です。[hr][/hr]
愛宕念仏寺の御朱印
こちらで頂く事が出来る御朱印は、「千手観音」の1種類になります。またこちらでは、愛宕念仏寺のオリジナルの御朱印帳も販売されています。カラフルな色合いの明るい御朱印帳になります。[hr][/hr]自然の美しさと愛宕念仏寺が交わる絶景とは
出典:愛宕念仏寺 – Wikipedia愛宕念仏寺は、すぐ側が山という事もあり、自然の中にお寺も溶け込んでいます。春は、桜はもちろんサツキなどの美しい花が咲き誇り、夏にはアジサイの爽やかな花達が凛と咲き、秋になるとモミジなどの色とりどりの葉が境内をまるで飾りつけるような景色を作り出します。他の寺院とは違うのが、羅漢像がそこに加わる事です。羅漢像には苔が自然と生えており、それらとこの景色が交わると、時間がまるで止まった様に、ほっとできるひと時を味わう事が出来る景色になっています。[hr][/hr]
触れる事を喜んでくれる観音様とは
愛宕念仏寺には、ふれ愛観音堂があります。これは字のごとく観音様を、自由に触る事が出来るのです。観音様に触れる事で、心や体の痛みを和らげてくれると言われています。ぜひ実際に足を運び試していただきたいものです。[hr][/hr]愛宕念仏寺のアクセス
やはり観光地から少し離れている分こちらに行くには、バスと電車を両方使う事で、より効率的に辿りつく事が出来ます。まずは、電車で一番最寄りの阪急嵐山駅へ向かいます。そこから清滝行きのバスに乗車し、愛宕念仏寺前のバス停で下車しましょう。阪急嵐山駅から、愛宕念仏寺前のバス停までが約20分になります。[hr][/hr]愛宕念仏寺の詳細
住所〒606-8439 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5■電話075-865-1231■拝観時間午前8時~午後5時■拝観料一般300円、小中学生無料■駐車場無料駐車場有[hr][/hr]京都へお越しの際は、少し変わった羅漢像の姿をご覧になってみるのはいかがでしょうか?それぞれの表情を見ていると、なんだかとても心が癒されて、ほっこりした気持ちになるでしょう。