時代を超えて愛される京都の老舗喫茶店は クラシカルでエレガントな空間もごちそうです

京都_喫茶ソワレ

喫茶文化が根付く京都。中でも老舗喫茶店は名物のコーヒーやスイーツはもちろん、インテリアや調度品などクラシカルで気品に満ちた空間も魅力のひとつです。今回ご紹介するのは、京都随一の繁華街・四条河原町からほど近い3軒。混雑を避けたいなら、モーニングやティータイムを外して夕方の時間帯が狙い目ですよ。

京都_フランソワ喫茶室文人や芸術家など、さまざまな知識人たちが集う名曲喫茶として、昭和9年(1934)に創業した老舗喫茶。現在もクラシック音楽が店内に流れ、カラフルなステンドグラスなどが目を引く建物は国の登録有形文化財に指定されています。京都_フランソワ喫茶室京都_フランソワ喫茶室_チーズケーキアラビカ種豆を使用したウィンナ・コーヒー780円や、ほどよい酸味のレアチーズにブルーベリーソースがかかるレアチーズケーキ550円はお店の雰囲気とも好相性。クラシカルな見た目で濃厚な味わいのレアチーズケーキセット(コーヒーまたは紅茶付)は1100円です。京都_フランソワ喫茶室豪華客船をイメージしたという店内。深紅のベロアの椅子は創業当時から使用されているもので、壁に掛けられた『モナ・リザ』のレプリカや調度品などと相まって、クラシカルで重厚感あふれる空間となっています。

独特の青い照明に包まれる「喫茶ソワレ」

京都_喫茶ソワレ_ゼリーポンチ昭和23年(1948)創業のこちらの喫茶店の名物は、まるで宝石のような5色のゼリーが炭酸レモンの中に入ったゼリーポンチ700円で、数量限定のため週末には開店早々に売切れてしまう人気ぶり。ほかにもソーダ水700円など、乙女心をくすぐるクラシカルなメニューにうっとりしてしまいます。京都_喫茶ソワレBGMが一切かからない店内。女性を美しく見せてくれるという淡いブルーの照明がグリーンの革張りのソファや東郷青児の絵画などとも調和し、ここにしかない独特の世界観を醸し出しています。フランス語で「夜会」を意味する店名にふさわしく、昼間でも深い夜のような幻想的な空間に包まれ、時間が経つのを忘れてしまいそうです京都_喫茶ソワレ昭和の美人画家として名を馳せた東郷青児が足繁く通ったことでも知られる店内には、創業者がコレクションしたという絵画のみならず、コースターやショップカードでも美人画を楽しむことができます。

ウインナーコーヒーを京都で最初に出した「築地」

昭和9年(1934)に創業し、戦後、京都で最初にウインナーコーヒーを提供した老舗喫茶。店内に並ぶゴシック調のアンティークの調度品や家具の大半は初代店主が集めたという貴重なもので、創業当時のままのエレガントな雰囲気を感じることができます。京都_築地自慢のウインナーコーヒーは、香り豊かなコーヒーにたっぷりのクリームが絶妙の味わい。ムースケーキなど、ケーキセット1050円~で味わってみてはいかがでしょうか?京都_築地_クリームムース[hr][/hr]フランソワ喫茶室(ふらんそわきっさしつ)TEL:075-351-4042●京都市下京区西木屋町通四条下ル ●市バス停四条河原町からすぐ ●10時~22時45分LO ●夏期2日間休みあり ●Pなし喫茶ソワレ(きっさそわれ)TEL:075-221-0351●京都市下京区西木屋町通四条上ル ●市バス停四条河原町からすぐ ●13時~19時30分(18時45分LO) ●月曜(祝日の場合は翌日) ●Pなし築地(つきじ)TEL:075-221-1053●京都市中京区河原町通四条上ル一筋目東入ル米屋町●市バス停四条河原町から徒歩2分 ●11~18時 ●無休 ●Pなし