智積院にはあまり知られていない歴史の宝庫

智積院出典:智積院 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign

智積院は重要文化財の美しい屏風や、名勝庭園などが有名な寺院になります。名勝庭園では、梅雨の時期になるとあじさいが咲き誇り、雨の中でも美しい景色を作り出します。また安土桃山時代に描かれた屏風は、今でもその華やかさが健在です。広い境内を、ゆっくりと回りながら日本の歴史に触れてみるのはいかがでしょうか?

智積院出典:智積院 – Wikipedia
智積院を建てたとされているのが、玄有という僧侶になります。実は智積院が建てられる前は、豊臣秀吉が祥雲寺を建てていたとされます。この祥雲寺が建てられた理由は、秀吉の跡継ぎとして生まれた子どもの鶴松の死が関係しています。秀吉が愛してやまなかった鶴松は、2歳で亡くなりました。これを弔う為に、祥雲寺を建てたのです。秀吉は鶴松の死を受け容れるまでにはかなりの時間がかかったと言われています。この悲しみを乗り越える為に、1200坪もの広大な客殿を建てたと言い伝えられています。現在の調査でわかった事ですが、この大きさの客殿は日本の中で最大級であったという事がわかっています。智積院に飾られている長谷川画伯の障壁画は、元々はこの客殿にあった物です。少し時代の流れを話していくとしましょう。徳川家康は、大阪の冬の陣にて滅びたとされる豊臣家を、記憶ごと消す事に力を注いでいたと言えます。この行動の心理としては、秀吉の残っている勢力に怯えていたからとも言えるでしょう。少しでもその心配を解消する為に、片っ端から片づけてしまおうとしていたのです。それにより祥雲寺も取り壊されてしましました。その後で、玄有が家康の命によりお寺を作ったのです。[hr][/hr]

智積院の蒔絵とは

智積院で見られる障壁画はどれもとても美しく迫力があります。これらは、国宝である長谷川画伯の「楓図」と息子の久蔵作「桜図が有名になります。桜図には、さまざま工夫が施されており、ひとつ上げれば桜の花びらに貝の粉を使って立体的に見せています。長谷川画伯は、地方の絵師として、人気がありました。昔の寿命は平均40~50歳と言われた短命の中、長谷川画伯は30歳で京都にやってきて自分の力を試したのです。その時は小さな子どもを連れて、狩野派に入門したと言われています。[hr][/hr]

智積院のお勤めとは

毎朝こちらで行われているお勤めには、誰でも予約せず参加する事が出来ます。朝勤行は、早朝に金堂で行われます。朝のお勤めでは十数名の僧侶が唱和するお経を聞く事が出来ます。この迫力と非日常的な空間の雰囲気はなんとも言えない物です。普段ではなかなか出来ない体験なので、旅のいい思い出になる事は間違いないと言えるでしょう。[hr][/hr]

智積院の宿坊

こちらの宿坊は、現在リニューアルオープンに向けて休業中との事です。2020年にオープンする予定です。リニューアルオープン前は、どなたでも宿泊が可能で、1名からも宿泊が出来ました。ひとり旅の方でも気軽に泊まる事が出来たので、海外の方にも人気がありました。また、浴衣や手ぬぐいも用意され、手ぶらでも泊まる事が出来るのも嬉しい点と言えるでしょう。また宿泊者限定の特別拝観などもあり、とても充実したプランになっていました。朝のお勤めも作法が心配という方でも丁寧教えて頂けるので、初めてのお勤めも安心して行う事が出来た様です。今からどんな新しい宿坊が出来るのか楽しみですね。こちらの宿坊の詳しい詳細は、智積院会館のホームページでご確認下さいませ。[hr][/hr]

智積院の御朱印

去年の春は、京都春の東山三ケ寺巡りが開催され、智積院をはじめ、東福寺、泉涌寺の御朱印巡りのイベントが行われていました。この時に御朱印帳を買うと、御朱印が無料で頂けました。通常はご本尊の御朱印になります。2月より桜図の御朱印帳も販売されています。長谷川久蔵画伯の桜図が御朱印帳に描かれており、とても美しい物です。御朱印を集めるのがより一層楽しみになると言えるでしょう。御朱印は、御朱印所があるのでそちらでもらう事が出来ます。[hr][/hr]

智積院へのアクセス方法

智積院出典:智積院 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign
おすすめはバスで行く方法になります。JR京都駅の目の前にあるバスターミナルのD1乗り場から出る市バス100系統に乗車しましょう。行先は清水寺・銀閣寺に乗れば大丈夫です。東山七条バス停で下車し、そこからは徒歩で智積院まで向かいます。距離としては約400mで、5分程で着きます。電車は京都駅から最寄りの駅まではとても近いのですが、そこからは徒歩で1㎞程歩かなければなりません。知らない土地を1㎞歩くとなると意外と遠く感じるので、バスの方が降りてからがわかりやすいと言えるでしょう。[hr][/hr]

智積院の詳細

■住所〒605-0951  京都府京都市東山区東大路通七条下ル東瓦町964■電話番号075-541-5361■営業時間午前9時~午後4時半■拝観料500円[hr][/hr]

さて、智積院には見所がとてもいっぱいありました。京都の中でもメジャーな観光地という訳ではない為、ゆっくりと旅を満喫したいと考えている方におすすめのスポットと言えるでしょう。京都を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?