
「西山」は京都の西側に連なる山々の謂いでしたが、いつしか宗教的ニュアンスでの使い方が強まってきました。法然上人が開いた浄土宗の聖地としての西山です。西山三山と一括りにされるのも、その対象は山並みではなく、この地に展開する善峯寺、粟生光明寺、それに楊谷寺を指しての呼称となっています。
[北山・東山・西山]
京都の市街地西方に連なる山々を西山と呼ぶことがあります。三方を山に囲まれた盆地である京都で古くから使われてきた呼び名なのです。しかし北山や東山とは少しばかり異なったカラーが添えられること、具体的には、浄土宗西山派を連想させる使い方の方が多くなっています。

