京都の嵐山と亀岡市を結ぶ嵯峨野観光鉄道トロッコ列車。紅葉の季節はもちろん、四季折々の景観が楽しめるとあって、多くの観光客に親しまれています。海外での人気も高く、外国人団体客の利用も少なくありません。状況によっては座席が売り切れていることもあるので、利用時には事前に予約を入れるようにしましょう。
嵯峨野観光鉄道は、JR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅(旧名嵯峨駅)と亀岡駅の間で、新線敷設に伴って廃線となった旧線を活用するため、1991年より運行が始まった観光専用路線です。名勝として名高い保津峡に沿って走るこの区間は、JR時代からも観光資源としての価値が注目されていました。廃線によってJRから切り離されたことを受け、子会社の嵯峨野観光鉄道が設立されて観光に特化した路線として再出発したのでした。運行する車両をディーゼル機関車に連結されたトロッコ列車にしたのは、レトロな雰囲気を出すためだけでなく、ディーゼル特有の低速走行が車窓風景を楽しむのにも適しているからでした。また緋色と山吹色を基調とした幾何学的デザイン(アール・デコ風)の車両は、近年流行の観光車両の先駆けのような面もあります。海外でも評判の嵯峨野観光鉄道トロッコ列車。風光明媚な保津峡に沿った路線の見どころと利用上の注意点。
- 2019/5/3
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