秋だけの特別拝観!2025年の京都の紅葉で、今までとは違う感動を!

段々と肌寒くなる今日この頃。紅葉の見ごろは皆さんご存知でしょうか?? 京都紅葉の見ごろは、例年通りでいくと、11月上旬から12月上旬頃と言われています。そこで行われるのが、京都の特別拝観。秋に行われる各所の寺社仏閣で行われる特別公開のことを言います。毎年行われる場所が変わることから、毎年新たな魅力を見つけることが出来るのが楽しみとも言えます。

大徳寺 本坊

大徳寺は京都の北区に位置している、臨済宗の寺院です。 寺院としての特徴は、何と言ってもその広大な敷地です。京都ではわりとよく見かける、塔頭が多く集まっている寺院なのですが、期間中はこれらの塔頭も無料で拝観することができます。 そして本坊はというと、応仁の乱の戦火により一度は荒廃します。そこで、一休宗純により復興され、また美しい姿を取り戻します。これが、みなさんがよく知る一休さんにあたります。桃山時代には、豊臣秀吉・前田利家・細川忠興など名立たる諸大名の寄付を受けて、寺運が栄えた歴史も持っているのです。

大徳寺興臨院(塔頭)

塔頭の一つである大徳寺興臨院は、室町時代に本堂や表門、唐門が創建された代表的な禅宗建築だと言われています。 優美でありながら静寂した雰囲気を持つ本堂や、作庭家の中根金作が復元した方丈庭園が見どころです。
大徳寺塔頭 興臨院 秋の特別公開
2025年9月6日(土)~9月21日(日)・9月27日(土)~12月15日(月)
時間 10:00~16:30(受付終了)
※12月1日以降は16:00受付終了大人800円 中高生400円 小学生300円(保護者同伴)
【所在地】
京都府京都市北区紫野大徳寺町80
【電話番号】
075-491-7636
【アクセス】
京都市バス「大徳寺前」から徒歩7分

大徳寺黄梅院(塔頭)

大徳寺黄梅院は、織田信長の父である信秀を供養するために創建された寺院です。 千利休が作庭した「直中庭(じきちゅうてい)」は、秋になると色鮮やかな紅葉と苔の美しいコントラストを楽しむことができる他にも、桃山時代の日本画家でる雲谷等顔の「障壁画」(複製)や、加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰った「釣鐘」も見ることができます。
開催日程 2025年10月3日(金)~12月7日(日)
時間 10:00~15:45受付終了
休止日
・10月18日(土)・19日(日)
・10月28日(火)
※法務の都合により拝観休止日が増える場合があります
料金 大人1000円・中高生500円・小学生以下無料(保護者同伴)

瑠璃光院

京都で人気の寺院と言えば「瑠璃光院」とも言える程、今注目の寺院。 SNSの投稿で話題となり、年に2回特別拝観を行っています。2回の時期は、青もみじの時期と紅葉の時期となります。瑠璃光院は、平安貴族や武士などに「やすらぎの郷」と呼ばれていたお寺。 壬申の乱で背中に傷を負った天武天皇が、境内のかま風呂で傷を癒されたことが由来とされています。 2013年5月をもち文化財保護のため,一般公開が終了されていました。ただこの瑠璃光院の紅葉の美しさに魅了された多くの人の声により、特別公開が年2回行われることになったのです。 瑠璃光院の紅葉の別名「幻の紅葉」と言われるほど。この美しさは一度見たら忘れることが出来ません。この美しさを求め、多くの人が足を運ぶため特別拝観の時期、混雑は避けることが出来ません。 ただ、それだけの価値のある風景であることは間違いありません。 特に、最近SNSで話題なのが、机に「リフレクション」する紅葉の姿です。リフレクションとは、反射することを意味する言葉で、書院2階の机に鏡のように映る鮮やかな紅葉が人気となっているのです。 また、趣の異なる「山露路の庭」、「瑠璃の庭」、「臥龍の庭」の美しい紅葉も見どころです。
拝観期間:2025年10月1日(水)~2025年12月14日(日)
拝観時間:10時~17時(16時30分受付終了)
※11月8日(土)〜12月7日(日)は予約制となり拝観時間が異なります。ご注意ください。
拝観料金:お一人様 2,000円(中高生は学生証提示にて1,000円)
休館日:特別拝観期間中の休館日はございません。
[ご予約について]2025年11月8日(土)〜2025年12月7日(日)の予約については、後日ご案内いたします
【所在地】 京都府京都市左京区上高野東山55
【電話番号】 075-781-4001
【アクセス】 叡山電鉄「八瀬比叡山口駅」下車徒歩5分・比叡山ケーブル「八瀬駅」下車徒歩5分・京都バス「八瀬駅前」下車徒歩7分

聖護院門跡

明治時代まで代々皇族が門主を務めたことにより、時の天皇の仮御所ともなった格式高いお寺。「聖護院旧仮皇居」として国の史跡に指定されています。年の特別公開の注目は、なんといっても門跡寺院特有の建造物。金碧障壁画130面が納めらており、その壮大な迫力は圧巻。 その他にも、幾度の火災から守ってきたと伝えられる不動明王像や、後水尾天皇が女院のために建てた重要文化財の書院や江戸時代に皇族が使用したと伝わる輿なども、特別公開が予定されています
開催日程 2025年10月11日(土)~12月7日(日)
期間の内、金・土・日・祝日
※10月21日(火)~23日(木)は公開
時間 10:00~16:00受付終了
【拝観休止日】
・11月28日~30日
※法務により拝観休止日が増える場合があります
大人800円 中高校生・大学生600円 小学生以下無料(保護者同伴)
【所在地】 京都府京都市左京区聖護院中町15
【電話番号】 075-771-1880
【アクセス】 市バス206「熊野神社前」

東寺宝物館

1994年世界遺産に登録された東寺は、京都のシンボル的存在としても有名ですよね。 東寺では、春と秋に特別展が開催され、特別展ごとのテーマに沿って公開されるという点も特徴的です。高さ55メートルの五重塔と紅葉との調和は、まるで絵画のような美しさです。 東寺は、京都府内の紅葉人気スポットとして、上位の寺院とも言えます。 また、春と秋の特別拝観の時期には夜間ライトアップも行われ、昼間とは雰囲気の異なる幻想的な光景を楽しむことができます。瓢箪(ひょうたん)池に移りこむ五重塔は、SNS映えすることでも人気です。
開催日程 2025年9月20日(土)~11月25日(火)
時間 9:00~17:00(16:30受付終了)
料金 600円(宝物館のみ)
【所在地】 京都市南区九条町1番地
【電話番号】 075-691-3325
【アクセス】 「京都駅」八条口から徒歩15分・近鉄京都線「東寺駅」から徒歩10分・市バス「東寺東門前」から徒歩1分

平岡八幡宮

平岡八幡宮は、神護寺の守護神として809年に空海によって創建された神社で、山城国最古の八幡宮として知られています。 春と秋の特別拝観で見ることができるのが、「花の天井」と呼ばれている本殿内陣の天井です。44面に44種の季節折々の草花の絵が描かれた、華麗な天井画を鑑賞することができます。 また、秋になると鮮やかに紅葉する「高雄もみじ」も秋ならではの見どころです。
■開催期間: 2025年9月12日(金)~11月30日(日)
【所在地】 京都市右京区梅ヶ畑宮ノ口町23
【電話番号】 075-871-2084
【アクセス】 市バス「平岡八幡前」下車徒歩3分・JRバス「平岡八幡」下車

仁和寺

仁和寺 「霊宝館秋季名宝展」では、堂内に安置されている「本尊千手観音菩薩立像」や「二十八部衆立像」などをはじめとする全三十三体を鑑賞することができます。
開催日程 2025年10月1日(水)~11月30日(日)
月曜日休館 【10月13日(月・祝)・11月3日(月・祝)・24日(月・振休)は開館】
時間 10:00~16:30(受付は30分前まで)
拝観料金 500円 高校生以下無料(次世代への文化支援として)
【所在地】
京都府京都市右京区御室大内33
【電話番号】
075-461-1155
【アクセス】
京福電車「御室仁和寺駅」下車徒歩約3分・市バス26「御室仁和寺」下車徒歩約1分

銀閣寺

正式名称は慈照寺(じしょうじ)ですが、銀閣寺と呼ばれて親しまれているこの寺院は、京都の定番の観光名所として知られています。 特別拝観でしか内部を見ることができない「東求堂(とうぐどう)」では、足利義政の風流な生活が再現されています。
開催日程 2025年10月1日(水)~12月7日(日)
時間 10:00/11:00/12:00/13:30/14:30/15:30
定員:各回約20名様(当日申込順)
所要時間:約30分
※ガイドがご案内いたします。(自由にお入りいただくことはできません。)
【所在地】 京都市左京区銀閣寺町2
【電話番号】 075-771-5725
【アクセス】 市バス「銀閣寺道」

相国寺

相国寺の塔頭寺院にあたるのは、あの有名な観光名所、金閣寺や銀閣寺です。 見どころとなるのが、法堂・重要文化財である本尊釈迦如来像・鳴き龍・平成25年に大修復が行われた方丈・開山堂・開山堂庭園など。開山堂庭園では秋の情緒あふれる枯山水と紅葉のコントラストが美しいです。また、鐘楼の周辺の紅葉も見応えがあります。
開催日程 2025年9月25日(木)~12月14日(日)
(10月18日~21日は拝観休止)
時間:10:00~16:00(受付終了)
<10月3日~5日、12月8日は、受付時間変更あり 要確認>
【住所】上京区相国寺門前町
【アクセス】地下鉄「今出川」
【TEL】075-231-0301

旧嵯峨御所大覚寺

真言宗大覚寺派の本山である旧嵯峨御所大覚寺はいけばな発祥の地、花の寺としても知られ「嵯峨御流」の総司所でもあります。 見どころは紅白梅図や、宸殿にある狩野山楽筆の牡丹図などです。 秋には嵯峨菊が見事に咲き誇り、観月の名所として知られる大沢池周辺の紅葉が美しく、また、大覚寺大沢池ではライトアップも行われます。  旧嵯峨御所大覚寺では、秋季名宝展2025年「守り伝えられてきた寺宝」が開催されます。
開催日程 2025年10月17日(金)~12月1日(月)
時間 9:00~17:00(16:30受付終了)
料金 大人1000円 小中高生800円(お堂エリア参拝料を含む) 
住所 右京区嵯峨大沢町
アクセス 市バス28、京都バス71・81「大覚寺」
TEL 075-871-0071

清凉寺 霊宝館

観光地としてはあまり知られていない清凉寺は、紅葉穴場スポットともいえます。 見どころは、国宝でもある本尊釈迦如来像胎内納品、阿弥陀三尊像などが挙げられます。 秋には、多宝塔・池遊式庭園と弁天堂・大方丈などと紅葉との共演が見事で、渡り廊下にある窓から見える紅葉と弁天堂が「額縁の絵」のように美しいといわれています。
開催日程 2025年10月1日(水)~11月30日(日)
時間 9:00〜16:30 (予定)
料金 本堂霊宝館共通券900円 
【住所】右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町
【アクセス】市バス28・京都バス71・72「嵯峨釈迦堂前」
【TEL】075-861-0343

宝厳院

宝厳院では、嵐山を借景とした回遊式山水庭園 「獅子吼の庭」が見どころとなっています。この獅子吼の庭は、江戸時代の「都林泉名勝図会」でも紹介された、京都の洛西の中では随一の名庭と言われています。 また、田村能里子画伯筆の代表本堂襖絵「風河燦燦三三自在」もまた見どころです。 秋の紅葉シーズンには紅葉ライトアップも行われます。
宝厳院 秋の特別拝観
2025年10月4日(土)~12月14日(日)※予定
9:00~17:00(受付終了16:45)
料金 700円(弘源寺割引共通券1,000円)
宝厳院 秋のライトアップ
「獅子吼(ししく)の庭」がライトアップ
【日程】2025年11月14日(金)~12月7日(日)
17:30~20:30(受付終了20:00)
【料金】1,000円
【住所】右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
【アクセス】市バス28「嵐山天龍寺前」
【TEL】075-861-0091

弘源寺

弘源寺では、枯山水庭園「虎嘯の庭」が見どころとなっていて、真っ赤に染まった紅葉が庭園をより一層美しく飾ります。 また、文化勲章受章画家たちの日本画などが公開され、襖絵、障壁画、下絵など多くの作品が展示されます。幕末に長州藩がつけたとされる刀傷もぜひチェックしてみて欲しいポイントです。
【開催日程】 2025年10月4日(土)~12月14日(日)
【時間】 9:00〜17:00(16:45受付終了)
【拝観料】大人500円 小人300円 
宝厳院割引共通券:1,000円 
【住所】右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
【アクセス】市バス28「嵐山天龍寺前」
【TEL】075-881-1232

醍醐寺

醍醐寺では、【霊宝館秋期特別展】と称して、国宝・五大尊像、快慶作・不動明王坐像、俵屋宗達筆・扇面散図など国宝が15点、重要文化財は31点、その他も合わせて80点あまりの厳選された作品が展示されます。 また、仁王門(西大門)をくぐりぬけた先にある参道では、ボリューム満点の紅葉のトンネルが出迎えてくれます。
醍醐寺 秋期夜間拝観
2025年11月22日(土)〜12月7日(日)
【時間】18:00~20:50 (受付終了20:10)※昼夜完全入替制
【料金】 1,300円(中学生以上) 団体20名以上は1,000円
【住所】伏見区醍醐東大路町22
【アクセス】京都市営地下鉄東西線(醍醐)
【お問合せ】075-573-2011

雲龍院

雲龍院は、東山の奥座敷といわれるだけあって見応え抜群の紅葉を楽しむことができます。書院にあります悟りの窓や、蓮華の間の障子窓から眺める紅葉が見どころであり、庭園では苔と紅葉のコントラストが見事です
【期間】特別拝観:2025年11月15日(土)~30日(日)
ライトアップ:2025年11月20日(木)~24日(月・振休)
【時間】特別拝観:9:00~17:00(16:30受付終了)
ライトアップ:日没〜21:00(20:30受付終了)
※昼夜の入れ替えはないので、日中から引き続きの拝観もできる。
【料金】特別拝観 400円
ライトアップ 400円 
【住所】伏見区醍醐東大路町22
【アクセス】京都市営地下鉄東西線(醍醐)
【お問合せ】075-573-2011

勝林寺

東福寺の鬼門を守り続ける勝林寺。秋の特別拝観では、「毘沙門天三尊」が250年もの時を経て御開帳されます。 本堂前に広がる吉祥モミジや、客殿庭園などが美しく、紅葉シーズンの境内では、ライトアップも行われます
【期間】2025年 11月15日(土)〜12月7日(日)までの期間
【拝観時間】 10:00~16:30迄(16:00受付終了) ※2025年の夜間ライトアップは御座いません。
南門(正門)は特別拝観期間中、閉鎖しております。東門よりご来寺お願い致します。
【料金】大人 700円(寺宝の説明付)
中高生 300円
小学生以下無料
【住所】東山区本町
【アクセス】市バス208「東福寺」、JR奈良線・京阪「東福寺」
【TEL】075-561-4311

光明寺

光明寺の見どころは、総門から続く表参道「女人坂」のゆるやかな石段を登った先にある御影堂や、薬医門周辺の「もみじ参道」にありますのは紅葉のトンネル、参道に敷きつめられた敷きもみじはここでしか見られない光景です。ちなみに、参道の楓は樹齢150年、これが約500本も植えられており、色むらもなく見事な紅葉が楽しめます。
【紅葉の特別入山特別公開】
開催期間 令和7年11月15日(土)~12月7日(日)
受付時間9時~16時 受付終了
受付場所 総門前仮設券売所
参拝時間約40分
大人:1000円 中高生:500円
【住所】長岡京市粟生西条ノ内
【アクセス】阪急「長岡天神」より阪急バス「光明寺」
【TEL】075-955-0002

無鄰菴

無鄰菴では、国の名勝にも指定されている庭園をコンシェルジュの解説付きで見て回ることができます。夜にはライトアップも行われるのでその美しさは一見の価値あり。 バーカウンターで酒類の販売もありますので、ゆったりとお酒を飲みながら秋の情緒を存分に楽しむことができます。 コンシェルジュ庭園解説やライトアップパーティなど、無鄰菴では 様々な催しが開催されます。各催事は期間や料金が異なります。 また、
秋の紅葉特別夜間公開 トワイライト庭園パーティー2025
開催日 2025年11月15日(土)、16日(日)、
22日(土)、23日(祝・日)、24日(月)
開催時間 2部制・完全入れ替え制
①17:30~19:30 ②19:30~21:30)
料 金 4,500円(カフェ・ガイド付き)
予約締切
※11月15日(土)、16日(日)の開催分は
 11月8日(土)の正午に予約を締め切ります。
※11月22日(土)から24日(月)の開催分は
 11月15日(土)の正午に予約を締め切ります。
【住所】左京区南禅寺草川町31
【アクセス】市バス「南禅寺・疏水記念館・動物園東門前」徒歩4分/「神宮道」「岡崎公園・美術館・平安神宮前」徒歩10分  地下鉄東西線「蹴上」徒歩約7分
【TEL】075-771-3909

まとめ

いかがでしたか?四季折々の美しさがある京都は一年のうちいつ訪れてもその時々の美しさがあります。中でも秋は日本の侘び寂びを存分に味わうことができる季節といえます。各所で秋限定で行われている特別拝観はそれぞれ見どころが満載なのでぜひお気に入りのスポットを見つけてみてくださいね。