織田信長が最後を迎えたと言われている京都の「本能寺」とは

本能寺出典:本能寺-京都の観光情報:丸竹夷|京都の寺社仏閣、京都のイベント情報

日本の中で「本能寺」を知らない方はいないと言っても過言ではないほど、歴史的に有名な寺院と言えるでしょう。また最近では、映画で本能寺ホテルが上映され、更にその名を全国に広げたこととなったでしょう。「本能寺」を訪れる際は、ぜひ時代背景なども合わせて、見て頂くことをおすすめします。「本能寺」の歴史について詳しくみていきましょう。

「本能寺」の歴史

本能寺出典:本能寺-京都の観光情報:丸竹夷|京都の寺社仏閣、京都のイベント情報
現在「本能寺」は寺町御池を少し下がった街中にあります。創建されたのは油小路高辻と五条坊門の間の辺りになり、当時は「本応寺」と称していたようです。「本能寺」の歴史は、焼失と再建の繰り返しの歴史とも言えます。京都市街の社寺は、移転や焼失の経験が無いということが元々少ないと言われています。その中でも、本能寺は焼失が5回と再建が7回されており、この回数だけで見るとかなりの数であることがわかります。ちなみに「本能寺」と名を改めたのは、3度目の建立の時です。「本能寺の変」は4度目の焼失だったと言われています。織田信長と言えば「本能寺の変」で、家臣・明智光秀の焼き討ちにより、信長本人も応戦するも適わず、炎の中で自刀したという話は、誰もが1度は聞いたことがあると思います。この時の本能寺ですが、当時信長が炎に包まれたときの場所は、今の場所ではありません。「本能寺の変」があったときの場所は、現在廃校となっています本能小学校の辺りにあったと推測されており、実際にその場所に行ってみると「此付近本能寺跡」という石碑が立っています。豊臣秀吉が天下を取った後に、今の場所に「本能寺」が移ったとされています。秀吉は、京都の大改造を試みました。その理由としては、京都のお寺を寺町通りに集め、京の街が東側から攻められないようにするためだったと考えられています。これにより、鴨川のすぐ西側に、寺を城壁のように並べました。[hr][/hr]

「本能寺」の魅力とは

本能寺-大寶殿宝物館出典:本能寺-京都の観光情報:丸竹夷|京都の寺社仏閣、京都のイベント情報
本能寺の魅力は、本堂をはじめ、大寶殿宝物館や本能寺信長公御廟所拝殿や火伏のイチョウになります。まず本堂は、昭和3年に京大教授の工学博士天沼俊一先生に設計してもらい、室町時代の建物を見事に再現し今の姿になりました。この先生が本能寺以降に建てたお寺は、「本能寺」の本堂と通じるところがあるとも言われ、それを探してみるのもまたいいでしょう。本堂には、日蓮聖人、日郎聖人、日隆、織田信長の位碑などが祀られており歴史を生きた方々が眠っています。次に、大寶殿宝物館は歴史をより深く感じることが出来る場所になります。昔の人たちが、自分の命を懸けて守ってきた物などが数多く展示されています。その中でも特にご覧になって頂きたい物が、織田信長の「本能寺の変」での遺品になります。歴史の中を生きてきた方々を少しでも身近に感じ取れる場所と言っても過言ではありません。もちろん他にも多くの展示物があるので、立ち寄ってみることをおすすめ致します。
本能寺出典:法華宗大本山 本能寺
「本能寺」にはまだまだ魅力的な場所として、本能寺信長公御廟所拝殿があげられます。こちらは登録有形文化財に指定されている建物になります。本堂の南東に位置する信長公廟所を拝むための建物として作られました。昔の状態に、そのまま戻したかのような場所なので、より歴史を身近に感じることが出来ます。織田信長の三男信孝の命令により、建てられたこちらの公御廟所拝殿は、信長の遺骨の代わりにが納められています。訪れる価値は多いにある場所と言えるでしょう。
本能寺-火伏せのイチョウ出典:本能寺の火伏せのイチョウ
最後に火伏せのイチョウもおすすめです。火伏せのイチョウは、かつての歴史的大火災である天明の大火(1788年)の時に数十人の命を救ったと言われているイチョウになります。どのように命を救ったかと言うと、火事の際に民衆たちはイチョウの木の元へ集まりましたが、炎は寺全体を包みながら迫ってきたと言われています。もう逃げ場がないと民衆たちが諦めかけた矢先、イチョウから勢いよく水が噴き出したことで助かったと言われているのが、この木の由来になっています。[hr][/hr]カエデ京都マエストロページへ

「本能寺」へのアクセス方法

「本能寺」へのアクセスとしては、バスか電車がおすすめです。バスの場合は、まずJR京都駅中央改口の正面のバスターミナルからバスに乗ります。市バス5・17・205系統に乗車し、河原町三条の停留所で下車しましょう。京都駅前バス停から、河原町三条バス停までの所要時間は、約16分程です。バスを下車したら、北方向に進みましょう。北方向とは、京都市役所の方面にあたります。北方向に進み、1つ目の信号を左折し、約100m先の寺町通を左折すると、すぐ左側に本能寺山門が見えてくるので、そこからはそれを目印に進んで行きましょう。電車で行く場合は、地下鉄京都駅から乗車し、地下鉄鳥丸御池で東西線へ乗り換えをしましょう。京都市役所前で下車します。所要時間は、約13分程です。京都市役所前駅 1番出口から出たら、東方向を向いていますが、180度方向転換して、西方向に進みましょう。約100m先の寺町通を左折すると、すぐ左側に本能寺山門が見えてきます。徒歩約5分程で到着できるでしょう。