京都の醍醐寺に行ったことはありますか。醍醐寺は874年に創建された7万点もの国宝を所蔵している由緒あるお寺です。広大な敷地で、歴史的に大切な建造物も多く見どころが沢山あります。春の桜や秋の紅葉など自然も豊かで写真を撮りたくなるベストスポットも沢山あります。それでは、醍醐寺についてご紹介します。
真言宗醍醐派総本山 醍醐寺は世界文化遺産にも指定されており、国宝に指定されている五重塔は1100年以上の時の流れを見守り続けてきました。醍醐寺は200万坪にもなる広大な敷地で、中には古くから人々が歩いてきた幹線道路も通っています。この幹線道路は北陸までも続く長い道路で、古の人は何日も歩いて各地を移動しました。本当の楽しさや深い味わいを意味する醍醐味も醍醐寺と関りがあるという説もあります。毎年2月23日には五大力さんという行事が開かれ、男性は150㎏、女性は90㎏の鏡餅を持ち上げてその力を奉納する行事があります。これは無病息災を願うもので、歴代記録は男性が15分、女性が8分だそうです。醍醐寺の由緒ある建造物の数々
出典:醍醐寺 – Wikipedia西大門:1605年に豊臣秀頼が再建したものです。ここに置いてある重要文化財に指定されている平安時代に作られた仁王像は再建された時に南大門より移されました。五重塔:931年に着工し、951年に完成した京都府最古の木造建造物であり、内側の壁画は日本の密教絵画の元ではないかと言われています。高さが約38mで、現在確認されている空海像の中では日本最古のものが置いてあります。金堂:醍醐寺の中心ともなる金堂は、929年に建てられましたが、2回焼失してしまっています。現在の金堂は後方に指定されており、豊臣秀吉の命で紀州から移され、1600年に完成しました。中には、本尊薬師如来坐像が置いてあり、重要文化財に指定されています。三宝院:秀吉が醍醐の花見を開いたことで有名で、春には桜の名所として沢山の人が訪れます。醍醐の花見が開かれる際に造られた庭園は国の特別名勝にもなっていて、安土桃山時代らしい巧みな石組構成と豪華絢爛さで人々を魅了しています。醍醐水:聖宝がこの地にお寺を建てたいと思った際に出会った横尾明神がこの水を飲み、「甘露。甘露。ああ醍醐味なるかな」と言っていたことから醍醐寺という名前の寺院になったそうです。この霊水は今でも湧き出ていて飲むことができます。横尾明神の使った醍醐とは醸造過程に出てくるチーズのようなもので最上級の味を示すのだそうです。
出典:醍醐寺 – Wikipedia薬師堂:913年に創建された薬師堂は国宝になっています。平安時代の貴重な建物で、内部に入ることはできません。
出典:醍醐寺 – Wikipedia如意輪堂:876年に最初に建てられ、現在の建物は1613年に再建されたもので、重要文化財となっています。
京都有数の桜と紅葉の名所、醍醐寺
出典:醍醐寺 – Wikipedia春の醍醐寺では、桜の名所100選にも選ばれている絶景が楽しめます。豊臣秀吉の時代には、醍醐の花見という貴族の会が催され、参加する女性たちは衣装を2回変えることが命じられていたそうです。衣装代だけでおよそ40億円かかったと言われており、美しく桜の咲き誇る中艶やかな衣装に身を包んだ女性たちが座る様子は豪華で美しかったことでしょう。 広大な境内には約1,000本の桜が美しく咲き誇り、樹齢180年のシダレザクラをはじめ様々な桜を楽しむことができます。夜にはライトアップも楽しめ、写真を撮りたくなる絶景が沢山あります。秋には桜の木が一斉に紅葉し、赤やオレンジなど色とりどりの葉が訪れる人を魅了します。そんな醍醐寺の紅葉の見頃は例年でいうと11月中旬~12月上旬です。通常拝観は20:10まで受け付けを行っています。そして秋の紅葉シーズンには夜間拝観があり、おすすめはインターネットで申し込みができる前売り拝観券です。一般の夜間拝観が18:00入場のところを前売り拝観券を購入していると15分前の17:45から入場できるというものです。桜の時期同様に、秋の紅葉は混雑するので、この前売り拝観券で早く入ってお気に入りの場所で写真撮影するのがおすすめです。
醍醐寺の基本情報
豊太閤花見行列
いかがでしたか。醍醐寺は日本の歴史を感じる建造物が沢山あります。創建から長い年月の中応仁の乱などで失われてしまった建物のその重要さからその度に再建され、今でも人々に愛されています。京都にお越しの際には、ぜひ訪れていただきたい観光スポットです。