さて、2021年もはじまりあっという間に、冬から春へと季節が変わりつつあります。気温も少しずつ上がってきた今日この頃。気になるのは、春の楽しみとも言える「桜」。今の桜の状況や、見頃など、人気スポットから穴場スポットまで一挙大公開していきましょう。

京都の平年の開花は
3月28日になり、2021年最新の開花情報(2月中旬情報)によると、2021年の京都のソメイヨシノの開花は、
3月22-23日頃(二条城標準木)と言われています。平年よりも早めと言われています。
京都でもっとも開花が早かった年は、今から19年前の2002年になります。その時も平年よりも10日も早い3月18日でした。逆に最も開花が遅かったのは、今から36年前の1984年の4月9日になります。平年よりも12日も遅くなりました。

ソメイヨシノは、2月1日以降の最高気温の合計が600度を超えると開花すると言われています。そして、800度を超えたときに満開になると言われています。桜の開花のタイミングはもちろん
地域によって違いますが、だいたい
開花後5日~1週間で満開になると言われています。なお京都市内には、
二条城内に標準木があり、その桜が
5~6輪以上咲いたことで、
開花宣言が出されると言われています。京都には多くの桜の名所がありますが、市街地や山手の違い、桜の品種や植えられている環境の違いから、開花や満開見頃の時期が異なります。

実は、桜は
開花後の気温によって、長く楽しむことが出来るのです。
開花後気温が下がっていけば、花が長持ちし、長い期間お花見を楽しむことが出来るのです。こればかりは、私たちがどうこう出来る問題ではなさそうですね。

1位
哲学の道
こちらは1.8㎞の道沿い約450本の桜が植えられています。南禅寺や蹴上インクラインをはじめ、多くの桜スポットの通り道とも言えます。
2位
円山公園
祇園の夜桜の美しさは、昼夜問わず大人気スポットになっています。
3位
嵐山
壮大な山桜の景色を楽しめるこちらのスポットは、すぐそばに天龍寺や嵯峨野トロッコなど観光地も多くあります。京都の観光地と言えばココ!とも言えるスポットでもあります。
4位
蹴上インクライン
ここの桜の景色は、他のところとは少し違います。廃線となった線路と桜が作り出す景色が人気です。SNS映えする景色なので、多くの方が訪れるようになりました。
5位
岡崎疏水
こちらは期間限定で、十石舟から見上げる桜の景色は、とても美しいものになります。
こちらで紹介したところは、多くの人が足を運ぶスポットなので、混雑は必須とも言えます。

■水面に映る桜が美しい「
勧修寺」
まずぜひ今年訪ねて頂きたいのが、勧修寺になります。勧修寺は、真言宗山階派の大本山と言われ、昌泰3(900)年に醍醐天皇によって創建されました。境内には氷室池を中心とする池泉舟遊式庭園があります。1000年以上の歴史を持ち、
周辺の山々の壮大な景色と手が行き届いた庭園。ここで見ることが出来るのは、水鳥が棲む池の周りに咲き誇る
ソメイヨシノやシダレザクラになります。
散った桜で水面がピンク色に染まる美しさもあります。
■
山科疏水
JR山科駅周辺にある山科疏水は、明治期に造られ、琵琶湖から京都まで続く
琵琶湖疏水の一部になります。水路沿いに植えられた桜が枝を伸ばし、
川面にかかる姿はとても美しいものです。場所によっては、
桜のトンネルのような景色になることもあるので、それを探すのも楽しみのひとつになります。
数十年ぶりに観光船が復活し、
水上からのお花見もできるようになったので、ぜひそちらもおすすめです!
■
毘沙門堂門跡
天台宗の門跡寺院になります。最澄が作ったとされる毘沙門天が本尊として祀られているこの地では、春になると
樹齢150年以上というシダレザクラの迫力は「素晴しい」の一言に尽きます。それ以外にも、
本堂の横には
ソメイヨシノなども咲き、観桜会・花祭りも開催され春の訪れを盛り上げてくれます。弁財天堂や山門にも桜があり、薬医門から
階段を見下ろす眺めもおすすめです。
さてあなたは春を体感しにどちらに足を運びますか?風情ある京都で桜を満喫し、日ごろの疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
※今年(2021年)は新型コロナ感染症の影響から感染防止等の観点により 各寺社や観光スポットの営業(拝観)時間や催しの変更や中止などの可能性があります。 直前の変更・中止などもありますので詳しくはホームページ等でご確認をお願い致します。
2021年京都の桜情報の総合記事はこちらです。

日本の桜の名所が多く集まる京都。2021年の見頃はいつ頃になる?