金閣寺の自然との美しいコラボレーションなど見所をご紹介!

金閣寺

金閣寺という名前は日本人なら一度は聞いたことがあるだろう、京都でも5本の指に入るほど有名なお寺です。そして1994年、2003年の冬には「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンで写真が使われている美しい景色でも定評のあるお寺です。金閣寺には金色の金閣があるということは知られていますが、金閣寺には今でも絶えず人々が訪れる魅力的な理由が他にも沢山ありますので、厳選してご紹介します。

京都の金閣寺金閣寺は正式名称は鹿苑寺といいますが、仏の遺骨を安置する舎利殿である金閣が金色であまりにも美しく輝いていることから、有名になり通称金閣寺と呼ばれるようになりました。この世の極楽浄土を表しているとも言われており、ため息の出るような美しさです。金閣寺の歴史は、1224年に西園寺(藤原)公経が建てた西園寺から始まります。西園寺は西園寺家と共に衰退してしまいますが、その荒れた西園寺を自分の領地の一部と交換した室町幕府の第3代将軍、藤原義満によって一新されます。義満や義満の妻が住んでいた頃は北山殿などと呼ばれていましたが、義満の死後、義満の法号である「鹿苑院殿」から鹿苑寺と名付けられた禅寺になったそうです。

金閣

金閣は緑に囲まれ、訪れる人々の目を一瞬で奪ってしまう華やかさがあります。初層が寝殿造、二層が武家造、三層が禅宗様式となっており、一説には足利義満が貴族たちに将軍である自分の方が権力を持っていると思わせるためにこのような造りにしたのではないかとも言われています。金閣寺の中心ともいえる金閣の金は1986年~1987年にかけて張り替えられました。金を2重に貼り、20㎏の金が使われているそうです。総工事費は7億を超えるそうですので、見る人を圧倒させる輝かしさも頷けます。 金閣は一年を通しておすすめの観光スポットとなっています。春には桜、夏には青々とした緑、秋には紅葉、冬には雪と金閣の金色のコラボレーションは他では見られないため、とても人気です。金閣寺は主に松などの常緑樹を中心に植樹されていますが、それら緑の中に際立つ【桜】や【カエデの紅葉】は少ないからこそより鮮やかな【薄め紅色】【燃えるような紅葉】を見せてくれます。特に真っ白な景色の中の金閣、冬の雪景色の中の金閣寺の美しさは評判ですが、最も美しいところを見られる人は大変少ないです。なぜなら元々京都は雪が積もることが少ない上に、金閣寺が南向きに建っているため、積もっても溶けやすいからです。

鏡湖池

鏡湖池出典:鏡湖池-日本の観光地・宿
金閣寺の美しい景色の一つとされるものに「逆さ金閣」があり、これは金閣寺の前にある池に逆さに移った金閣のことです。この鏡のような役割をする池を鏡湖池と言います。鏡湖池には名前の付く石が沢山ありますので、一部紹介します。九山八海石九山八海という仏教の言葉をご存知でしょうか。須弥山(しゅみせん)という山の周囲を囲む九つの山と八つの海のことで、仏教の宇宙観や世界観を表します。この世界観を表せる霊石を中国より義満が運ばせて配置したそうです。豊臣秀吉が京都に建てた邸宅のために名石を各地から集めた聚楽第造営の際には奇跡的に奪われず、金閣寺にずっとあるそうです。畠山石将軍の補佐役の任である畠山家が寄進したとされる2つの石で、重ねることで富士山を表しているそうです。

三島由紀夫の金閣寺

金閣寺金閣寺と言えば三島由紀夫の「金閣寺」が有名で、物語の内容は金閣寺に魅せられた学僧が執着のあまり思いもよらぬ行動に出るまでを書いており、三島由紀夫の代表作となっています。この本は1950年に起きた金閣寺放火事件を元にして書かれたもので、捕まった犯人の特徴や育った環境などを元に三島由紀夫なりの解釈を加えて書いています。リアルで立体的に書かれた学僧と学僧が最初はあまり美しいと思っていない金閣寺に悲劇の中の美しさという条件付きの美しさを見出し、金閣寺を放火するまでが書かれています。近代日本文学を代表する三島由紀夫の文才は流石の一言で、読めば、放火される前の金閣寺とはどのようなものだったのか気になってしまうかもしれません。ここまで一流文学小説の主体になっているお寺も少ないので、もし良ければぜひ一読してから金閣寺を訪れてみてはいかがでしょうか。より立体的に金閣寺を見ることができるかもしれません。

金閣寺は有数のパワースポット

皆さんご存知のあの金色の建造物は鹿苑寺の舎利殿です。鏡湖池に写る舎利殿「逆さ金閣」とで2つの金閣を眺めることができるので、金運などの運気に恵まれるパワースポットとして世界各国の人々に有名なのです。金閣寺のパワースポットは、金箔で覆われている舎利殿の奥にもう1つ「白蛇の塚」(はくじゃのつか)があります。境内の池に建つ五輪の石塔と池の周りにある石像が「白蛇の塚」です。白蛇は、弁財天の化身、芸能福徳を与える神で、家運を盛んにしてくれるといわれています。石像の前にはお椀のような形状の「お賽銭入れ」があり、2〜3メートル離れた場所からお賽銭を投げ入れて、お椀(賽銭入れ)に入ると、白蛇の使いである弁才天が1つだけ願いを叶えてくれると言われています。

金閣寺 詳細

金閣寺の雪景色住所:京都府京都市北区金閣寺町1アクセス:市バス 金閣寺道 徒歩2分参拝料金:大人 400円 小中学生300円(団体割引なし)参拝時間:9;00~17:00 ※年中無休ホームページ:http://www.shokoku-ji.jp/top.php[hr][/hr]

いかがでしょうか。金閣寺の魅力が少しでも伝われば嬉しいです。金閣寺のホームページでは毎日3分毎の金閣寺の様子をライブカメラで配信しており、見ることができます。周囲の自然とのコラボレーションを見たい方は、こちらの映像を参考にして予定を立てられるのもおすすめです。また、金閣寺からはアクセスが良い有名なお寺も沢山ありますので、他の魅力的なお寺も調べて京都の寺院巡りプランを立ててみてはいかがでしょうか。