京都 東福寺 紅葉(4K) Youtube
京都の紅葉ランキングに毎年登場する、紅葉の名所・東福寺。奈良の東大寺と興福寺の名前を一字ずつとり、名づけられました。九条道家が13世紀に創建し、円爾が初代の住職をつとめた、周辺に25の塔頭(小さいお寺)を持つ、規模の大きなお寺です。紅葉時期には多くの人が訪れる、京都の中でも人気、東福寺の紅葉情報をご紹介します。
東福寺で紅葉の写真を撮影するのにおすすめの場所は?
京都 東福寺 青紅葉(4K) Youtube
東福寺の境内には、
円爾が宋から持ち帰った通称「通天もみじ」を始めとして様々な種類の約2000本のカエデが植えられています。
東福寺で
一番人気の紅葉スポットは、本堂から開山堂をつなぐ通天橋で、洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれる渓谷の色鮮やかな紅葉を眼下にのぞむことができます。東福寺の外にある臥雲橋(がうんきょう)からは、洗玉澗越しの通天橋を眺めることができます。

昨年、2020年秋の特別公開期間は11月10日〜11月30日までなので、どうしても通天橋・臥雲橋の上から撮影したい方は、撮影禁止期間の少し前か後に訪れてみてください。
洗玉澗を散策しながら紅葉を撮影することはできます。
洗玉澗から紅葉と通天橋を見上げて撮影するのもおすすめです。
重森三玲の造った本坊庭園では、
市松模様の北庭で紅葉を見ることができます。
紅葉時期でもそんなに人が訪れない
東福寺の穴場紅葉スポットは、通天橋の上流に架かる偃月橋(えんげつきょう)です。
庫裡(くり)から龍吟庵に行く途中に架かる、1603年(慶長8)に造られた屋根付きの木造橋で、ここからも
洗玉澗の紅葉を少し眺めることができます。写真も撮影可です。
【拝観時間】
4月〜10月末まで 午前9:00~午後16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
11月〜12月 第一日曜日まで 午前8:30~午後16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
12月 第一日曜日〜3月末 午前9:00~午後15:30 拝観受付終了は15:30 ※16:00に閉門
【通常拝観料(下記の秋季期間以外)】
通天橋・開山堂 大人:600円(お一人様)・小人:300円(お一人様)
東福寺本坊園庭(方丈) 大人:500円(お一人様)・小人:300円(お一人様)
東福寺本坊園庭(方丈)通天橋・開山堂(共通拝観券) 大人:1,000円(お一人様)・小人:500円(お一人様)
【2021年秋季拝観料(例年)11月10日〜11月30日】
通天橋・開山堂 大人:1,000円(お一人様)・小人:300円(お一人様)
東福寺本坊園庭(方丈) 大人:500円(お一人様)・小人:300円(お一人様)
東福寺本坊園庭(方丈)通天橋・開山堂(共通拝観券) 設定無し
【見ごろ】
11月下旬~12月上旬
一定期間しか公開しない特別公開の塔頭が多いため、東福寺を訪れた際にはぜひ塔頭も訪れてみてください。
龍吟庵(りょうぎんあん)
龍吟庵(りょうぎんあん)は東福寺に隣接する紅葉時期と春だけ特別公開されます。重森三玲の造った枯山水庭園と紅葉のコラボレーションを楽しむこともできます。ここには、3つの有名な庭があります。
南側には「無の庭」と言われる白砂の庭があり、右奥には立派なカエデが秋の色どりを添えています。
西側には「龍の庭」と呼ばれる白砂と黒砂の庭があり、こちらは庭の後ろの紅葉が大変美しいです。少し紅葉が散ると砂の上に葉の色が映え、その光景も美しいですよ。
東側には「不離の庭」と呼ばれる鞍馬の赤石が敷かれている庭があります。この庭に雨が降ると、石がより一層赤くなり周りの紅葉と相まって大変美しくなります。
2021年秋の特別公開:例年11月上旬~12月上旬まで
開館時間:業時間 9:00~16:00
拝観料:通常非公開(特別拝観のみ)大人(高校生以上)/500円、小人(小・中学生)/300円※ガイドさんによる解説を聞きながら拝観することができます。
龍吟庵の御朱印情報
毎年秋限定で公開される龍吟庵で頂ける御朱印をご紹介します。拝観受付のテントで頂ける御朱印は、「正法眼蔵」と書かれているもので、書置きタイプ(貼るもの)のみです。「正法眼蔵」とは正しい世界の見方、悟りの真実で悟りそのものをあらわす言葉です。秋の特別公開の時にしか頂くことができないので、行かれる方はぜひ御朱印もゲットしてみてはいかがでしょうか。御朱印は一枚400円です。
見ごろ:11月下旬~12月上旬
アクセス
京都府京都市東山区本町15丁目812
- JR「東福寺駅」から徒歩11分
- 「京阪東福寺駅」から徒歩11分
光明院(こうみょういん)

光明院には、重森三玲の造った庭「波心の庭」があります。
光明院は「虹の苔寺」という別名があり、書院の円窓からは緑色の苔と赤い紅葉のコントラストを眺めることができます。紅葉の時期にはここの茶亭でお抹茶や京番茶と和菓子などをいただくことができます。混雑した紅葉狩りに疲れたら、光明院でゆっくりと癒されてみてはいかがですか。
開館時間:7:00頃~日没
拝観料:志納/500円以上入れて中へ入りましょう
※光明院には御朱印はありません
見ごろ:11月中旬~12月上旬
アクセス
京都府京都市東山区本町15丁目809
- JR奈良線「東福寺駅」下車徒歩約15分
- 京阪本線「鳥羽街道駅」下車徒歩約7分
天得院「桔梗を愛でる特別拝観」
天得院は桔梗の寺として春には可愛らしい花を楽しめます。
秋には紅葉が美しく、可愛らしい黄色い花を咲かせるツワブキも一緒に見ることができます。春と秋にしか公開していない寺院です。
開館時間:10:00~18:00
拝観料:一般:500円、中学・高校生:300円、小学生以下無料
天得院の御朱印情報
毎年春と秋限定で特別拝観が実施される天得院では、この時期のみ御朱印を頂くことができます。建物に入ってすぐのところで頂ける御朱印は、「千手観音」と書かれていて、書置きやイプ(貼るもの)のみです。御朱印は一枚300円です。天得院オリジナルの御朱印帳もあり、天得院の桔梗の写真が使われています。
見ごろ:11月中旬~11下旬
アクセス
京都府京都市東山区 本町15-802
- JR奈良線または京阪本線「東福寺」駅下車、徒歩約7分
- 市バス「東福寺」下車、徒歩約5分
勝林寺(しょうりんじ)
勝林寺は東福寺の毘沙門天と言われており、秋には特別公開されます。吉祥尊天像という縁結びのご利益がある神様を祀っており、そこから名が付いた
吉祥紅葉と呼ばれる美しい紅葉も見ることができます。
開館時間:10:00~19:00
拝観料:600円
秋の特別拝観
拝観時期:2021年(例年)11月中旬~12月上旬まで
拝観時間:午前10時~午後7時まで
拝観料:大人/ 600円(寺宝の説明付)、中高生/ 300円、小学生以下/無料
※昼夜入れ替え制ではないので、昼間の紅葉と夜間のライトアップされた紅葉を一日で楽しむことができます。
アクセス
京都府京都市東山区本町15−795
- JR奈良線または京阪本線「東福寺」駅下車、徒歩約8分
- 市バス「東福寺」下車、徒歩約5分

東福寺では残念ながら紅葉のライトアップは開催されませんが、
塔頭の天得院と勝林寺ではライトアップが行われます。天得院は17時〜19時の食事つきプランのみ。1名4,320円(拝観料500円+料理料3,820円(税込))です。勝林寺は昼夜の入替はありません。

東福寺の紅葉の見ごろは、例年11月中旬~12月上旬です。立地の関係から、
京都最後の紅葉が見られるスポットといわれています。

通天橋・臥雲橋の上での撮影が禁止になる時期が、最も混雑する時期であると共に、紅葉のベストタイミングです。通天橋を渡る際に入場制限がかかる可能性もあるため、開園時間よりも前に到着することをおすすめします。

東福寺には、紅葉以外にも見逃せないスポットがいっぱい。
昭和の木造建築としては最大級の本堂の天井では、堂本印象作の「雲龍図」を見ることができます。
百雪隠という別名がある東司(とうす)は、僧侶が使ったトイレの跡です。
方丈の周りを囲む本坊庭園(方丈庭園)では、北庭以外にも、北斗七星をイメージした東庭、神仙島や京都五山などを表した南庭、大市松模様の西庭を見ることができます。
開館時間:11月~12月初旬:8時30分~16時(拝観受付終了は16時、16時30分に閉門)
拝観料:通天橋・開山堂:400円
東福寺本坊庭園:400円
龍吟庵:大人500円、小人300円
アクセス
京都市東山区本町15丁目778
- JR・京阪電車「東福寺」駅下車、徒歩約10分
- 市バス「東福寺」バス停下車、徒歩約10分
- 駐車場は、特別拝観時期は、使用することができません
- 一番近いタイムズ東福寺第2は、駐車台数が24台
住所:京都府京都市東山区泉涌寺東林町41
- タイムズ東福寺駅前第2は駐車台数が10台です。
住所:京都市東山区福稲柿本町5
泉涌寺(せんにゅうじ)
京都 泉涌寺 紅葉(4K) Youtube
京都 泉涌寺 紅葉(4K) Youtube
「御寺(みてら)」と呼ばれ、皇室と関係が深いお寺です。美にご利益があるといわれる楊貴妃観音像で知られています。御座所(ござしょ)庭園では、
京都御所から移された皇后宮の御殿・御座所から、色鮮やかな紅葉を鑑賞することができます。
開館時間:9:00~17:00 ※12~2月は16:30まで
拝観料:500円(特別拝観300円)
泉涌寺の御朱印情報
泉涌寺の本坊受付では、以下の4種類の御朱印がいただけます。各種一枚300円です。
- 洛陽二十番「楊貴妃観音」の御朱印
- 真言宗十八本山「霊明殿」の御朱印
- 京都十三仏霊場第六番「弥勒菩薩」の御朱印
- 洛陽十八番「聖観音」の御朱印
またオリジナルの御朱印帳は3種類あり、それぞれ1,200円です。
見ごろ:11月中旬
アクセス
京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)

泉涌寺の中にある今熊野観音寺は、熊野詣(もうで)を34回行った後白河上皇が命名した神社です。西国三十三所の札所や「頭の観音様」としても知られています。
境内では、赤・オレンジ・黄、と紅葉が色とりどりに染まります。
開館時間:8:00~17:00
拝観料: 境内無料
今熊野観音寺の御朱印情報
今熊野観音寺では、本堂で手書きで以下の6種類の御朱印がいただけます。各種一枚300円です。
- ★西国三十三所第15番の御朱印
- ★今熊野観音寺の御詠歌の御朱印
- ★ぼけ封じ近畿十楽観音巡礼第1番の御朱印
- ★京都七福神「恵比寿神」の御朱印
- ★洛陽三十三所観音霊場第19番の御朱印
- ★東山大師の御朱印
※今熊野観音寺オリジナルの御朱印帳はありません。
見ごろ:11月中旬~11月下旬
アクセス
京都府京都市東山区泉涌寺山内町32
雲龍院(うんりゅういん)

泉涌寺の境内にある別院・雲龍院は、「走り大黒天」と写経で知られるお寺です。
書院の円い「悟りの窓」と4つ並んだ四角い「蓮華の窓」からは、庭園のモミジの紅葉を眺めることができます。紅葉時期は市内よりも少し早めで、11月中旬〜12月上旬ころには、特別拝観とライトアップが開催されます。
見ごろ:11月中旬~11月下旬
アクセス
京都府京都市東山区泉涌寺山内町36
養源院(ようげんいん)

三十三間堂の隣に位置する、淀殿が父・浅井長政を偲ぶために建てたお寺です。血天井と俵屋宗達の杉戸絵、ウグイス張りの廊下で知られています。
参道には、色鮮やかなカエデ並木が続きます。
見ごろ:11月中旬~11月下旬
アクセス
京都府京都市東山区三十三間堂廻り656
- 市バス「博物館三十三間堂前」・「東山七条」下車 徒歩約3分
- 京阪電車「七条」駅下車 徒歩約10分
まとめ
いかがでしょうか。東福寺が京都の紅葉名所として人気の理由は自然豊かな場所に存在するお寺だからこその魅力が詰まっているのです。12月になっても紅葉が楽しめるのも嬉しいところで、11月は予定が立たない人も紅葉を楽しむことができます。人気があるため訪れる場合は予定をしっかり立てて、時間に余裕をもって東福寺に行かれることをおすすめします。素敵な秋の京都を満喫して下さい。