車椅子で観光する京都の紅葉の名所。車椅子で観光する際のポイントをご紹介します!

11月中旬ごろに紅葉の見ごろをむかえる京都には、車椅子でも安心して観光できる名所がたくさんあります。歴史的な建築物が手を加えられずに多く残されていることから、「車椅子では観光は難しいのでは?」と思われるかもしれませんが、さまざまな形のサポートやサービスが用意されているので、安心して紅葉狩りを楽しむことができます。

京都の紅葉は11月に入ると徐々に色づき始め、最も美しいとされる見ごろは例年11月中旬頃だとされています。ただし、お目当ての紅葉スポットが位置している地域やその年の気候によって多少時期が前後することもありますので、最新の情報をチェックしてください。

車椅子をレンタルできるところはある?

京都を観光する際に車椅子をレンタルすることも可能です。「普段は杖を使っているけれど、観光には車椅子を利用したい」などという方にもおすすめです。京都市内にもいくつかの業者があり、無料でレンタルできるというところも。また、折り畳みの車椅子を用意してくれる観光タクシー会社を利用するのも便利です。

移動手段は?

車椅子で移動する場合は、観光タクシーを利用すると便利です。紅葉シーズンは特に多くの観光客で混雑しますので、観光タクシーを利用すれば駐車スペースを確保するという手間が省けて、スムーズに移動することができます。さらに、京都の観光名所に詳しい地元の運転手さんからいろんな情報を教えてもらうこともできます。場所によっては足の不自由な人がいる場合、特別に寺院内の防災用道路を利用させてもらえたりなどの連絡や手続きをしてもらえるので、車椅子での観光が初めての方でも安心です。

車椅子で観光できる紅葉スポット

街中では当たり前になっているバリアフリーですが、歴史ある京都の寺院は、もともとの段差や階段などに手を加えずに保存しているので、「車椅子で観光するのは難しいのでは?」と思われるかもしれませんが、足の不自由な方でも快適に観光できるようにさまざまなサポートや工夫がされている寺院も実は多いのです。車椅子でも観光を楽しむことができる京都の紅葉の名所をまとめました。

清水寺

音羽山の中腹に位置している清水寺では、道の舗装やスロープの設置を行っているので、足の不自由な方も車椅子で参拝することができます。車椅子で「参拝する場合は、できるだけ近くまで車で移動したいですよね?そんな時は、境内の入り口の路肩にあるインターフォンで車椅子で参拝したい旨を伝えると、車で境内に入ることができるのです。ちなみに、清水寺には専用の駐車場がありませんので、マイカーで訪れず場合は周辺の駐車場に停めて徒歩で境内まで移動することになるので、タクシーでのアクセスがおすすめです。もちろん、トイレも車椅子で訪れる方に対応した画期的な仕様になっているので安心です。 【住所】京都市東山区清水1-294 【電話番号】075-551-1234 【拝観時間】6:00~18:00(11月16日~12月1日:夜間特別拝観)17:30~21:00 【拝観料】400円 [hr][/hr]

知恩院

知恩院の御影堂も車椅子で拝観することが可能です。車椅子の方は、車椅子で参拝したい旨を伝えると御影堂へのスロープに近い駐車スペースを案内してもらえます。御影堂までは階段の続く坂がありますので、駐車場へあがり、駐車場から移動しましょう。 【住所】京都府京都市東山区林下町400 【電話番号】075-541-5142 【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)、(11月1日~12月1日:夜間特別拝観)17:30~21:30 【拝観料】大人(高校生以上):800円、小人400円 [hr][/hr]

南禅寺

南禅寺では、車椅子の貸し出しサービスを行っていたり、車椅子のついた駐車場や職員による介助を受けることができるサービスも。アスファルトで舗装されたところが多く、車いすでも移動しやすいのが特徴です。 【住所】京都市左京区南禅寺福地町86 【電話番号】075-771-0365 【拝観時間】3~11月 8:40~17:00(受付終了16:40)、12~2月 8:40~16:30(受付終了16:10) 【拝観料】境内無料、三門500円、方丈庭園500円 [hr][/hr]

金閣寺

京都の定番人気スポットである金閣寺も車椅子での拝観が可能で、車椅子に対応しているトイレもあります。金閣寺の舎利殿の裏側まで行くと龍門があり、その奥の階段があるところまで車椅子で進むことができます。 【住所】京都府京都市北区金閣寺町1 【電話番号】075-461-0013 【拝観時間】9:00~17:00 【拝観料】大人(高校生以上):400円、小・中学生:300円 [hr][/hr] 銀閣寺 銀閣寺の駐車場から銀閣寺までの銀閣寺参道は、ずっと上り坂になっています。参道には飲食店やおみやげ屋さんが多く立ち並んでいるので、お店に立ち寄りながらゆっくりと進むにもおすすめです。境内には多少の段差がありますが、介助者がいれば回遊できます。車椅子に対応しているトイレは、拝観出口のすぐ横にあります。 【住所】京都府京都市左京区銀閣寺町2 【電話番号】075-771-5725 【拝観時間】8:30~17:00 ※12月以降は9時~16時30分 【拝観料】大人(高校生以上):500円、小・中学生:300円 [hr][/hr]

東福寺

京都屈指の紅葉の名所である東福寺も車椅子で拝観することができます。有名な「臥雲橋」や「通天橋」などには段差や勾配がある部分がありますが、介助者がいれば車椅子での観光も可能です。車椅子に対応しているトイレも二か所あります。 【住所】京都府京都市東山区本町15丁目778 【電話番号】075-561-0087 【拝観時間】8:30~16:30 【拝観料】本坊庭園拝観料:大人400円・小中学生300円、通天橋・開山堂拝観料:大人400円・小中学生300円 ※×10月下旬~12月上旬は駐車場は閉鎖されていますので、タクシーなどを利用することをおすすめします。

車椅子で寺院を拝観する際のポイント

京都の寺院では、通路に玉砂利が敷かれている場合が多く、そこを車椅子で通ろうとしても上手く前に進みにくいかと思います。そんな時は、車椅子を後ろ向きにしてそのまま後ろを向いた状態で移動するとスムーズに進むことができます。 また、旅行にお出かけする際は車椅子のタイヤに空気がしっかりと入っているかをチェックしてください。空気が足りないと非常に押しづらく、ブレーキの効きも悪くなってしまうのです。 [hr][/hr]

まとめ 11月中旬ごろに見ごろをむかえる京都の紅葉。美しい紅葉スポットの中には、清水寺や知恩院など、車椅子でも安心して観光できる名所がたくさんあります。車椅子で観光する際は、観光タクシーを利用するのがおすすめです。