【更新:11月12日現在 紅葉の状態:色付き始め】
京都の紅葉で有名な東寺は、近くに京都駅や京都タワーなどの京都のシンボルがそろっている観光の拠点であり、京都の玄関口に位置しているためアクセスしやすいという点でも人気です。深紅に紅葉した木々を背景にそびえ立つ五重塔は、思わずため息が出てしまうほどの美しさです。東寺は、創建からおよそ、1200年。京都で唯一残る平安京の遺構で、官寺。国立の寺院です。その壮大なスケールの境内、厳かな御堂を体感下さい。
東寺(とうじ)は、正式には「八幡山教王護国寺」と呼ばれている、真言宗の寺院です。794年(延歴13年)、安京遷都の際に桓武天皇が国家鎮護のために創建しました。現在でも京都の代表的な名所である東寺は、1994年(平成6年)に古都京都の文化財として世界遺産登録されたことでも知られています。
●拝観時間:金堂・講堂 08:00〜17:00(受付終了は16:30)
●宝物館・観智院 09:00〜17:00(受付終了は16:30)
●料金:御影堂・食堂などの拝観は無料。金堂・講堂・五重塔は有料拝観となっており、通年で公開はしているが、五重塔初層内部・宝物館の公開については、特別公開や特別参拝などの期間中に限られるので要注意。
●駐車場 : 有り(自家用車の場合→最初の2時間は600円、以降1時間毎に+300円)
詳しい情報は教王護国寺 (東寺)(075-691-3325)
もしくは世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺 東寺ホームページにてご確認ください。
紅葉の見ごろ
例年、東寺の紅葉は11月ぐらいから徐々に色づき始め、深紅に染まった紅葉を楽しめるのは、11月下旬から12月上旬です。その年の気候によって時期が前後することもありますので、お出かけの際には最新の情報をチェックしましょう。
【東寺 2024年秋期特別公開】
●会期 2024年9月20日〜11月25日
●拝観時間 午前9時〜午後5時(拝観受付は午後4時30分まで)
●会期中無休
東寺の夜間ライトアップ情報
紅葉シーズンには、夜間のライトアップを行います。夜に浮かぶ五重塔や、鮮やかに色づいた木々の葉がとても幻想的です。ライトアップの光に照らされ、昼間とはまた違った表情の美しい紅葉を楽しむことができるのです。
【2024年の東寺境内ライトアップ 金堂・講堂・立体曼荼羅夜間特別拝観
●拝観時間: 午後6時~午後9時30分(受付は午後9時まで))会期中無休
晩秋の京都の夜は気温がぐっと下がるので、暖かい服装を心がけてくださいね。また、この時期の特別拝観は昼夜入れ替え制となります。昼間から夜まで境内にいることはできませんので、注意しましょう。夜にしか見ることができない特別な景色を、じっくりとお楽しみください。
●入場料:大人・高校生 1,000円 中学生以下 500円
●駐車料金:団体割引、共通券はありません。
普通車 1,000円/大型バス 2,000円
紅葉シーズンの混雑状況は?
紅葉シーズンでの京都へのお出かけで気になるのは、混雑状況ですよね。ご存知の通り、最近では海外からの観光客もますます増えていますので、季節を問わずどこへ行っても混雑している状況です。特に、東寺の夜間ライトアップはかなり混雑することが予想されます。紅葉をじっくりと楽しみたいのでしたら、混雑していることも頭に入れて計画を立てましょう。比較的混雑が少ない時間帯としては、通常拝観であれば開門直後の早朝や夕方の閉門直前、夜間拝観ではライトアップ終了直前が狙いめです。
東寺の紅葉をより美しく撮影するポイント
色鮮やかな紅葉に囲まれた京都のシンボル的存在である五重塔の風景は、まさに「京都の秋」。赤や黄色に色づいた東寺の景色は、どの角度から撮影しても絵葉書のような幻想的な美しさですが、紅葉の時期ならではの東寺をより美しく撮影できるポイントをいくつかご紹介いたします。
五重塔&紅葉
五重塔と紅葉を一枚に収めた写真は、いかにも京都らしい情緒ある風景です。東寺の境内の中では、いたるところで「五重塔と紅葉」がうまく収まるアングルがありますので、綺麗に色づいている木を探し、お好みの構図に収まるように撮影しましょう。
逆さ五重塔&紅葉
東寺の撮影スポットとして外せないのが、池に鏡のように映った五重塔と紅葉の風景です。日中の青空と深紅に染まった紅葉、五重塔で構成された風景は思わずため息が出てしまいます。そして、特におすすめなのが夜間ライトアップされた五重塔と紅葉が池の水面に作り出す別世界のような風景。夜の京都に浮かぶ幻想的な光景は、ぜひカメラに収めていただきたい風景の一つです。
池にふわりと浮いたもみじ
紅葉シーズンの中盤以降であれば、水面に浮いたもみじにも注目してみてください。真っ赤に染まったもみじがふわりと浮いている様子もまた秋の京都らしい上品な一枚です。池の水面を撮影する際は、くれぐれも足元には注意しましょう。
意外な穴場?!九条通にかかる歩道橋から撮影
東寺境内の南側にかかる九条通の歩道橋からですと、少し高い位置から違った目線で撮影することが可能です。ただし、あくまでも公共の道路の歩道橋ですので、撮影する際は周りへの配慮も忘れずに。
東寺の御朱印について
近年人気が高まる御朱印集め。東寺でも御朱印をいただくことができるのでしょうか?結論からいうと、いただくことができます。東寺は数多くの霊場巡りの礼所となっていたり、多くの仏様が祀られていることもあって、いただくことのできる御朱印の種類も多く、その数なんと9種類です。受付場所は境内の中の食堂です。全てここでもらえるのは楽である反面、時間によっては混雑するため時間がかかります。1回の参拝でコンプリートもよいですが、何回かに分けて集めていくといった楽しみ方もよいのではないでしょうか。
9種類の御朱印は以下のとおりです。1.真言宗十八本山(弘法大師)
2.京都十三仏霊場第12番(大日如来)
3.洛陽三十三観音第23番(十一面観音菩薩)
4.西国愛染十七霊場第8番(愛染明王)
5.都七福神(毘沙門天)
6.金堂(薬師如来)
7.御影堂(不動明王)
8.観智院(虚空蔵菩薩)
9.鎮守八幡宮(八幡大菩薩)
これらを収めるための東寺オリジナルの納経帳も販売されております。2種類のデザインでそれぞれ大小ありますので全部で4種類です。大が1500円、小が1200円、大サイズは普通の納経帳と同じサイズで、小サイズには弘法大師の御朱印が入っています。上から5つ目までは霊場巡りでの札所の御朱印でもあるため、普通の納経帳でも頂けます。また、それぞれに対応した霊場巡り専用納経帳も販売されています。
東寺周辺の紅葉スポット
せっかく京都へお出かけするならば、他の紅葉スポットにも足をのばしてみるのがおすすめです。東寺だけでなく、その周辺にも素晴らしい紅葉を楽しめる場所がありますので、思う存分秋の京都を感じましょう。
御寺泉涌寺 (みてら せんにゅうじ)
泉涌寺は、「御寺(みてら)」と呼ばれ、皇室の菩提寺としても有名です。山に囲まれて自然豊かな泉涌寺は一角から清泉が涌き出たことから「泉涌寺」の所縁で、京都で傑出したパワースポットでも有ります。
京都御所内になあった御里御殿を移築した御座所があり、その南東に位置する「玉座の間」は現在も皇族方の参拝時に休憩室として使用されています。その御座所前になるのが、「御座所庭園」で、まさに御寺と呼ばれるに相応しい紅葉の絶景で、秋の特別公開時には、見事に彩る紅葉が映えます。JR京都駅からもタクシーで10分ほどです。東福寺駅からですと、徒歩20分の距離になります。通りから長い泉涌寺参道の途上から左手へ下ると、塔頭の今熊野観音寺もあり、鳥居橋を囲む紅葉のトンネルも絶景です。
今熊野観音寺は、泉涌寺の塔頭で、朱塗りの鳥居橋を渡り、境内を巡り本堂まで、真紅の紅葉に包まれます。西国三十三か所の第15番札所でもあり、巡礼者の気持ちも伝わるのではないでしょうか。
●3月〜11月9:00~16:30 (閉門17:00)
●12月〜2月9:00~16:00 (閉門16:30)
●伽藍拝観 大人 500円 /子供 300円(小中学生)
●特別拝観 大人 300円(中学生以上)
●伽藍拝観でご覧いただける施設大門 仏殿 楊貴妃観音堂 泉涌水屋形 舎利殿 心照殿
●特別拝観でご覧いただける施設御座所 御座所庭園 海会堂
雲龍院(うんりゅういん)
泉涌寺の境内にある別院・雲龍院は、「走り大黒天」と写経で知られるお寺です。書院の円い「悟りの窓」と4つ並んだ四角い「蓮華の窓」からは、庭園のモミジの紅葉を眺めることができます。紅葉時期は市内よりも少し早めで、11月中旬〜12月上旬ころには、特別拝観とライトアップが開催されます。
見ごろ:11月中旬~11月下旬
東福寺
東福寺は紅葉の美しい名所として知られており、11月の紅葉期には約40万人が訪れるという人気のあるお寺です。休日より平日、できれば朝のなるべく混雑していない時間帯に行くのをおすすめします。東福寺は広い境内の全域が紅葉しており、2000本のモミジが来訪者を迎えてくれます。三名橋と言われる偃月橋、通天橋、臥雲橋からはそれぞれ違った魅力的な紅葉の風景を楽しむことができます。通天橋と臥雲橋の上では写真の撮影が禁止されていますので、ご注意ください。
●4月〜10月末まで 午前9:00~午後16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
●11月から12月第一日曜日まで 午前8:30~午後16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
●12月第一月湯から 3月末まで 午前9:00~午後15:30 拝観受付終了は15:30 ※16:00に閉門
●東福寺本坊庭園(方丈)通常期、秋季(11月10日から11月30日)共通 大人:500円(お一人様)小人:300円(お一人様)
●通天橋・開山堂 大人:600円(お一人様)小人:300円(お一人様)秋季 大人:1,000円(お一人様)小人:300円(お一人様)
●東福寺本坊庭園(方丈)・通天橋・開山堂共通拝観券 大人:1,000円(お一人様)小人:500円(お一人様)
秋季 共通拝観券はございません
特記事項
JR東海「そうだ京都、行こう」の催しで、東福寺通天橋では風車や風鈴を飾り「風の涼」を感じられる空間をご用意しております。
【風車/風鈴実施期間】7/22(金)~9/11(日)
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)
【拝観料金】通天橋600円
■ 光明院(こうみょういん) 隠れ家的、おすすめスポット
光明院は、東福寺の塔頭で、東福寺の三門を出て、徒歩5分くらいの処です。室町初頭の1391年創建にて、以前に、京都のお酒のテレビCMの撮影に選ばれた事でも著名でとても優雅で整った庭園が美しく、一日中過ごせるほど素晴らしい景観です。
光明院には、重森三玲の造った庭「波心の庭」があります。光明院は「虹の苔寺」という別名があり、書院の円窓からは緑色の苔と赤い紅葉のコントラストを眺めることができます。紅葉の時期にはここの茶亭でお抹茶や京番茶と和菓子などをいただくことができます。混雑した紅葉狩りに疲れたら、光明院でゆっくりと癒されてみてはいかがですか。
7:00頃~日没
●拝観料:志納
500円以上入れて中へ入りましょう
※光明院には御朱印はありません
見ごろ:11月中旬~12月上旬
■ 花手水の元祖、映える「勝林寺」(しょうりんじ)
勝林寺は東福寺の毘沙門天と言われており、秋には特別公開されます。吉祥尊天像という縁結びのご利益がある神様を祀っており、そこから名が付いた吉祥紅葉と呼ばれる美しい紅葉も見ることができます。京都では小さな境内のお寺さんですが、花手水など、丁寧に演出されていて、若い方を中心に、インスタ映えスポットとして昨今、人気を集めています。
●拝観期間: 2023年11月11日(土)~12月3日(日)
●拝観時間: 10:00~16:00迄
●拝観料: 700円(寺宝の説明付き)
まとめ
東寺は、正式には「八幡山教王護国寺」と呼ばれている真言宗の寺院です。京都のシンボル的存在である五重塔がそびえ立つ東寺の紅葉の見頃は、例年11月中旬~12月上旬であり、毎年多くの人が訪れるため混雑は必至な状況です。夜間ライトアップも行っており、周辺にも紅葉スポットが点在しています。