京都の山寺「善峰寺」だからこその魅力！綺麗な朱色の紅葉の風景を、あなたは見たことがありますか？？

京都と言えば、紅葉の名所がいくつもあるというのをみなさんご存知ですね。そこでも、1度はぜひ訪れてもらいたい場所として、名高い場所が「善峰寺」春には桜、や梅雨時期にはあじさい、秋には紅葉、そして松でも有名なこの寺院。JR東海「そうだ、京都行こう。」でも紹介されました。四季折々の自然の美しさを見ることが出来ます。さて魅力がいっぱいの善峰寺について詳しくみていきましょう。

善峯寺は西国三十三箇所霊場の第20番札所として知られ、十一面千手観音菩薩を本尊としています。位置としては、西山連峰にあたります。京都市内中心部からのここへ来るとなると、少し大変かと思います。割と山奥にあるため、ツアーなどでもなかなか取り上げることのない寺院になります。ここがこの寺院の魅力でもあると言えます。多くの観光客でごったがえすということは、ほとんどないということです。静寂の中に佇む歴史の深い建物の姿は、気迫に溢れます。 寺院としての魅力は、その高い場所に位置すること！これにより京都市内を一望することも出来ます。また、高低差の高い善峰寺は、他の寺院と比べると散策するのも一苦労。ですがこの高低差が、自然の美しさと重なり絶景を生んでくれると言えます。以前に比べると歩道の整備なども行われ、散策しやすくなってきました。 善峯寺の紅葉見ごろは例年でいうと11月中旬頃～11月下旬頃になります。とはいえ、紅葉の見ごろはその年の気候や気温などによって多少前後します。 もう少し具体的なところでいうと、2019年10月24日、ウェザーニュースによって今年の紅葉見頃予想が発表されました。 近畿の見ごろでは、山間部がやや遅め、平野部が平年並と予想されています。もっとしぼって京都紅葉見ごろでいうならば、嵐山が11月23日頃、大原三千院が11月15日頃、比叡山延暦寺が11月9日頃になり、色づき具合については期待できる、と予想されています。 この寺院は、自然につつまれた山寺。その広大な境内は、とても有名です。約3万坪の広さを誇り、そのあちらこちらで紅葉を見ることが出来ます。山門の近くには、カエデが赤く色を付け、山門をくぐって石段を上がっていくと、右側に天然記念物の「遊龍の松」が見えます。ここが、善峰寺の紅葉のポイント！「遊龍の松」と多宝堂の景色は風情を感じさせる素晴らしいものとなっています。また晴天に恵まれれば、黄金に輝くモミジにも出会えます。真っ赤な紅葉を見たい方におすすめは、つりがね堂周辺を散策しみましょう。 京都の紅葉に付き物とも言える、混雑は広大な敷地の善峰寺では、さほど感じることはありません。時間をかけてゆっくりじっくり紅葉を見たいという方におすすめな場所になります。 ■「遊龍の松とは？」 「日本一の松」と呼ばれているマツ科の五葉松。「遊龍」という名は、安政4年(1857年）花山院前右大臣家厚公により付けられたと言われています。「新日本名木100選」に選ばれており、国の天然記念物に指定されています。 実際に見てみると、1枚の写真に収めようとするのは、難しいほどの長さ。元は全長54ｍもあり、その姿は圧巻です。ただ、平成６年に松くい虫のため１５ｍあまり切り、現在に至ると言われています。ここでぜひ見てもらうたいポイントは、とても綺麗に手入れされた葉の裏側！長くうねった胴のような幹から、鋭い爪をたてている腕のような枝が何本も何本もはえています。これを見ると今にも天を目指して昇りだしそうな龍を想像できるかと思います。 ■十輪寺　善峰寺から1.4㎞
■鈴虫寺(華厳寺）　善峰寺から7.2㎞
■松尾大社　善峰寺から7.8㎞
■長岡天満宮　善峰寺から4.3㎞
■西芳寺　善峰寺から7.0㎞
■天龍寺　善峰寺から7.4.㎞
京都の穴場の紅葉ポイントとも言える十輪寺！このお寺は伊勢物語の主人公で知られる在原業平のお墓があるお寺になります。境内には「なりひら桜」と呼ばれる有名な大きな枝垂れ桜が有名で、春の桜のシーズンにはたくさんの観光客が訪れる名所とも言えます。 大きな寺院ではありませんが、風情ある紅葉の景色を楽しむことが出来ます。紅葉のシーズンはここは、ほとんど人が来ることはないようで、平日行くと貸し切りで紅葉を満喫できるなんてことにも遭遇するかもしれません。

鈴虫寺(華厳寺）の紅葉

1年を通して美しい鈴虫の音色を楽しむことができる鈴虫寺の正式名称は、「華厳寺」と言います。 山門わきにたたずんでいるわらじばきの「幸福地蔵さま」は、どんな願いも叶えてくれることで有名です。紅葉を鑑賞したら、お願い事をしにこのお地蔵様を訪れるのも、おすすめです。ただし、願い事は１つだけ、お願いする際は、お地蔵さまが迷ってしまわないように、氏名や住所などもお伝えしましょう。

松尾大社の紅葉

松尾大社は、京都市内に点在している多くの神社よりも長い歴史を持ち、「お酒の神様」としても知られています。 他の紅葉スポットと比べると、それほど紅葉は多くないのですが、その分混雑が少ないため、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと鑑賞することができます。 大きな鳥居や灯籠と鮮やかな紅葉が調和している様子は、松尾大社ならではの素晴らしい風景です。 長岡天満宮では、約100本のカエデや大銀杏などが、八条が池や紅葉庭園・錦景苑（きんけいえん）などに植えられ、秋にはそれぞれ紅葉との共演でより一層の美しさを魅せてくれます。また、樹齢約200年にもなる巨木ムクロジが黄色に色づく様子も真っ赤な紅葉とはまた違った魅力があります。さほど混雑もしていないのでゆったりと紅葉を楽しむことが出来る穴場スポットとなっています。また紅葉シーズンにはライトアップも行われます。 京都市西京区に位置し、臨済宗の寺院であり天龍寺の境外塔頭である西芳寺は、苔寺として知られ、美しい緑色の苔に覆われた庭園が見事です。こちらを訪れる際は往復はがきによる事前申込みが必要で、人気があるため時期によっては予約を取るのが困難な場合もあります。そんな苦労をしてでも一度は見てみたい価値あるスポットとなっています。 国の名勝に指定されている通称苔寺は、枯山水庭園と池泉回遊式庭園が混在します。その苔の種類なんと約120種類にも及ぶそうで、深みのある自然の美しさを楽しむことができます。紅葉シーズンにはこの上に紅葉が散り落ちて非常に美しいコントラストを魅せてくれます。 予約さえ取れてしまえば、いざ訪れた際は拝観者の人数を制限しているためゆったりと秋の情緒をかみしめて楽しむことが出来るスポットとなっています。 天龍寺は、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うためにと開いたお寺になります。世界遺産にも指定されている庭園が美しいお寺です。京都市内を一望できる望京の丘も見事です。 紅葉の見どころは曹源池庭園です。元々美しいお庭ではありますが、紅葉シーズンには後ろの嵐山、亀山、小倉山が見事に紅葉し、壮大な借景庭園を見ることができます。   善峯寺の魅力が伝わったでしょうか？日本各地で紅葉の名所が点在する中で、京都にはそれはそれはたくさんの名所が存在します。中でも山間部に位置する善峯寺は、アクセスの面では他に劣るかもしれません。しかし、山だからこそ素晴らしい紅葉の色づきとダイナミックさを味わえるのです。ぜひ、ひと手間かけてでも見て欲しい景色がそこにあります。気になった方は足を運んでみてくださいね。