
京都の紅葉が最も見ごろを迎える時期は、例年では11月上旬頃から12月上旬になります。この季節は、日本国内はもちろん、世界中から多くの観光客が京都へ足を運び、その美しさを楽しみます。実は京都の中でも、紅葉の時期は寺社仏閣によっても少しずつ異なってくるのです。あなたも京都の紅葉の一番美しい時期を知って、京都の紅葉を十分に満喫してみませんか。

京都の紅葉は今や、全国の中でも鮮やかだと人気で、国内外から多くの人が見に訪れます。
そもそも
紅葉は、最低気温が8度以下の日が続くことで、葉っぱが緑色から赤色や黄色に変化することを言います。また、紅葉は最低気温が、5~6度になることで一気に進むと言われています。
京都の紅葉が格別と言われるのは、盆地という地形から昼夜の寒暖差が大きいことや、湿度が十分あることが理由としてあげられます。
コラムの最後に2020年の紅葉ベストシーズン予想も書いておりますので、これを参考に今年は最も美しい紅葉を見に出かけてみてはいかがでしょうか。
京都の紅葉時期は
例年11月上旬から12月上旬が見ごろとされています。
多くの紅葉名所で盛りの頃の紅葉を見たければ11月下旬に京都を訪れるのが良いかと思います。
山の上など標高の高い場所は紅葉が早く進む傾向にあり、紅葉する樹の種類によっても時期が異なりますので、必ず美しい紅葉を見たいという方は、お寺のブログなどを参考にして予定を立てるのがおすすめです。
2020年、京都の紅葉で抑えておきたいスポットは?
大本山 東福寺 (だいほんざん とうふくじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
数々の紅葉ランキングのトップとも言われている東福寺。
本堂と普門院、開山堂を結ぶ通天橋には、通天紅葉と呼ばれる、葉が3つに分かれて黄金色になるカエデ数十本があります。ここを訪れた人の多くが立ち止まるほどの美しさを感じています。この他にも、
通天橋から見下ろす紅葉は絶景としても有名です。
京都の紅葉の代表格は、通店橋から見る景色と言っても過言ではありません。それを証明しているのが、ここを訪れる人の人数です。40万人もの人がここを訪れるという事が、その美しさを証明していると言えるでしょう。
そして、紅葉のシーズンには鮮やかな渓谷美を見ることができます。その他に広大な境内には、国宝に指定されている三門や、苔と敷石が市松模様をつくる本坊庭園など、紅葉の美しさだけではない、魅力的な寺院となっています。
紅葉が美しい事はもちろんですが、東福寺の魅力は、紅葉が終わった頃にまた訪れるとも言われています。それが散り紅葉になります。12月上旬に見られる散り紅葉は、なんとも風情溢れる景色と言えるでしょう。
人気スポットとも言えますので、混雑は必須と考えておいた方がいいでしょう。少しでも混雑を避けたい方は、開門を待つぐらい早めに到着するか、閉門前の時間がおすすめと言えるでしょう。
東福寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前9時~午後4時半
11月~12月初旬は午前8時半~
12月初旬~3月は午後4時まで
【見ごろ】
11月下旬~12月上旬
永観堂 (えいかんどう)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

東山の中腹にあり、「秋はもみじの永観堂」と呼ばれるほど古くから有名な紅葉の名所です。浄土宗西山禅林派の総本山であり、正式名称は「禅林寺」だそうです。
境内には約3000本ものもみじが立ち並び、11月中旬になると赤・黄・オレンジと錦のように華やかできれいな彩りを見せてくれます。京都府内でも随一の美しさと名が高く、放生池の周辺がオススメ紅葉スポットであり、また夜のライトアップも非常に人気が高いです。
秋は、寺宝展というものが開催されていて、拝観料が大人で1000円と他の寺院よりはやや高めですが、それ以上の価値がある風景を楽しめます。永観堂付近の紅葉の名所として、南禅寺~銀閣寺をめぐるコースがあげられます。
永観堂は全国15位、京都府内では4位と非常に人気の高い紅葉スポットとなります。
永観堂の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
9時~17時(受付は16時まで)
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
毘沙門堂門跡 (びしゃもんどうもんぜき)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
毘沙門堂では毘沙門天を祀っており、天台宗京都五門跡の一つに数えられています。毘沙門堂は紅葉の盛りの頃はもちろんのこと、やや終わりかけの頃に見られる
仁王門下の敷き紅葉の美しさが有名です。また紅葉が見られる頃は例年だと
ドウダンツツジの時期とも重なっており、この2つを一緒に見られるのも魅力的なところです。
毘沙門堂門跡の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前8時30分~午後5時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
圓光寺 (えんこうじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
圓光寺では池泉回遊式庭園「十牛之庭」が紅葉が美しいことで有名です。書院と瑞雲閣の両方から十牛之庭を楽しむことができますが、書院は人気が高いので、混雑している場合には瑞雲閣から写真を撮ると良いかもしれません。
十牛之庭は晩秋の散り紅葉も有名で、緑の苔の上が目を覚めるような鮮やかな紅葉に埋め尽くされ、息をのむような美しさとなります。
奔龍庭(写真2枚目)の枯山水も見事で、垂れ桜や紅葉と御堂が映える。応挙竹林に鐘楼と風情があり、水琴窟の音色を静寂の中で伺い、思索に耽る時間は大切に思えます。
求道の場として、臨済禅の圓光寺についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
圓光寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前9時~午後5時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月中旬が最も見ごろです。
詩仙堂 (しせんどう)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
詩仙堂は、徳川家康の元家臣で文人、漢詩人の石川丈山(いしかわじょうざん)が江戸初期に建てたとされる山荘跡です。優雅で趣きのある庭園で著名な京都紅葉の名所です。入口の小さな門「小有洞」くぐり、石段を登ったところに中門があり、詩仙堂の建物へと続きます。白砂の綺麗に整ったお庭に臨み、鮮やかな紅葉の赤色が重なる景観は、何度でも見たい景色が広がっています。
イタリアでも話題になる程の名所で、トスカーナでのガブ氏の会食時にも、なんと5名中の3名が訪れていたという稀有な景観と心落ち着く場でした。
【時間】
9時~17時※拝観受付は16時45分まで
【見ごろ】
例年通りでいけば11月下旬~12月上旬
北野天満宮 (きたのてんまんぐう)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
北野天満宮のもみじ苑は、歴史と紅葉というふたつの芸術を間近で見ることが出来ます。
北野天満宮で祀られている菅原道真公も、ここの紅葉に感銘を受けて和歌を残していることからもその美しさを知ることができます。ここの風景を見るためだけに、京都を訪れるという人もいるほどの魅力の詰まった場所です。
北野天満宮は、京都の中でも、葉が色づくのが遅いので、紅葉を見逃してしまったという方も紅葉を楽しむ事が出来ます。もみじ苑の公開期間は、11月1日~12月7日の午前10時から午後4時になります。詳しくは公式のホームページ等をご確認してから訪れる事をおすすめします。
北野天満宮では、約350本の紅葉が織りなす景色は大変美しく、鶯橋の朱色とその下を流れる清流紙屋川と紅葉の赤のコラボレーションは絶景の一言です。
【時間】
午前9時~午後4時
ライトアップは例年11月中旬から12月上旬に実地
日没~20時まで
【見ごろ】
11月中旬~12月上旬
常寂光寺 (じょうじゃっこうじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
常寂光寺で見る事が出来る紅葉の景色とは、赤や橙の色がお寺をさらに魅力的なものにし、ため息のでる美しさと言っても過言ではないものです。
常寂光寺の名前の由来は仏のおわする理想郷、常寂光土から取られたと言われているそうです。ここのお寺は、「堀がない」お寺なので建物が自然の中に溶け込んで見えます。これにより、秋の美しい景色が作り出されていると言えるでしょう。
常寂光寺の境内には、約200本ものもみじが植えられています。その中でもおすすめのスポットとしては、山門から多宝塔までの参道になります。ここは、紅葉によって出来た赤いトンネルがあり、なんだか別世界に舞い込んだかのような雰囲気に包まれています。多くの方がこの幻想的な美しさに、心を奪われ時を忘れてしまう程とも言える景色が広がっています。
常寂光寺の中で、仁王門から、正面の石段には行かずに、右に進むと多くの方が一度は目にした光景が広がっています。それが「末吉坂」になります。実はここは、「そうだ、京都、行こう」のキャンペーンでも使われた場所になります。京都の中でも代表的な美しい場所とも言えます。
常寂光寺についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
仁和寺 (にんなじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
世界文化遺産に登録されている仁和寺は、春には「御室桜」秋には紅葉の美しさを楽しむことができます。紅葉彩る庭園や、五重塔との紅葉とのコントラストが見どころです。 仁和2年(886年)に着工され、宇多天皇が出家後に入寺し、御座所である「御室」を設けたことから御室御所とも呼ばれました。広大な境内には数々の見所が集まっており、御室桜は絶景ながら、紅葉も深く、必見です。
【時間】
9:00~17:00(受付終了:16:30)
※12月~2月は16:30まで(受付終了:16:00)
【見ごろ】
11月中旬~12月上旬
金閣寺 (きんかくじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

相国寺の塔頭寺院のひとつで、お釈迦様の骨をまつったとされる舎利殿「金閣」が有名な寺院、金閣寺ですが、
正式名称は「鹿苑寺」だそうです。室町幕府の三代目将軍、足利義満が、山荘北山殿をつくったのが始まりといわれています。
紅葉の赤色と金閣の金色、このコラボレーションは派手な二色なだけあって、迫力満点の共演です。
人気の名所とあって紅葉シーズンは非常に混雑します。
金閣寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前9時~午後5時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
比叡山 (ひえいざん)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

天台宗の総本山であり、京都と滋賀にまたがる比叡山は、東塔・西塔・横川の三塔十六谷があります。山中には数多くの堂や伽藍が存在し、また約2000本以上ものモミジが真っ赤に色づく見ごたえ抜群の景色を目にすることができます。
中でも延暦寺などは高地に位置することから、紅葉が見ごろを迎えるのが市街地より約半月程度早いです。
【時間】
8時半~16時半
【見ごろ】
例年通りでいけば11月上旬~11月下旬
三千院 (さんぜんいん)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
京都北部の山里にひっそりと佇むような雰囲気の大原、その大原の奥深い自然の中にあるのが三千院です。苔が地面一帯を彩り、その緑色と紅葉の赤色のコントラストがとても美しい。
【時間】
8時半~17時半
【見ごろ】
例年通りでいけば11月上旬~11月下旬
神護寺 (じんごじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

京都市北西部を代表する紅葉の名所となっている神護寺には、約3000本ものイロハモミジが盛大に色づきます。その他高雄エリアの紅葉名所には、高山寺や西明寺もあります。
【時間】
9時~16時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~11月下旬
醍醐寺 (だいごじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

京都市内最大規模の寺院である醍醐寺には、国宝や重要文化財などが数多く所蔵されていて、世界文化遺産にも登録されています。
この醍醐寺ですが、豊臣秀吉が春に「醍醐の花見」を開き、 秋は「モミジ狩り」を約束したが、果たせなかったという話で有名となっています。
【時間】
9時~16時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
銀閣寺 (ぎんかくじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

山沿いにある庭園の散策路から、紅葉に包まれた銀閣を見下ろすことができ、紅葉の名スポットとして人気を集めています。
【時間】
[3月~11月]8:30~17:00(16:30受付終了)
[12月~2月]9:00~16:30(16:00受付終了)
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月下旬
大覚寺 (だいかくじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

1200年もの長い歴史を持つ寺院で、夜にはライトアップが行われ放生池に映し出された心経宝塔と紅葉が幻想的な世界を造ります。
【時間】
9:00~17:00
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
二条城 (にじょうじょう)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

そうそうたる紅葉の名スポットが点在する京都の中で二条城はそこまでの派手さはないものの、色々な種類の落葉樹を見て楽しむことが出来ます。二条城お城まつりというものが秋に開催され、賑わいます。
【時間】
9:00~17:00
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
真如堂 (しんにょどう)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

カエデや銀杏がきれいに紅葉して境内をいろどります。
11月の紅葉見頃はもちろんのこと、12月上旬には散り紅葉が美しく、長く紅葉を楽しめるスポットとして人気を集めます。
【時間】
9時~16時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月下旬~12月上旬
鞍馬寺 (くらまでら)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

源義経(通称:牛若丸)が修行した地として有名となっている鞍馬寺。
能の「鞍馬天狗」でも知られ、紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。
叡山電鉄で鞍馬寺へ向かう道中で、通称「もみじトンネル」と呼ばれる美しい光景にも出会えます。
【時間】
9時~16時半
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
善峯寺 (よしみねでら)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

善峯寺は山の中腹に位置することから、境内が斜面にあります。
大きな楓の木が紅葉する姿はダイナミックで見応え抜群ですし、天然記念物にもなっている樹齢600年の遊龍の松は、40メートルにもわたって枝を伸ばし、こちらも圧巻の姿を見ることが出来ます。
【時間】
8:00~17:00(16:45受付終了)
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~11月下旬
哲学の道 (てつがくのみち)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

哲学の道とは、北の銀閣寺・南の熊野若王子神社・この二つを結ぶ散策路です。哲学者の西田幾多郎がこの道を散策しながら思いを巡らせたことが名前の由来となっているそうです。
【見ごろ】
例年通りでいけば11月下旬~12月上旬
高山寺 (こうざんじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

カエデの寺として知られる高山寺は、日本で最初にできた茶園が敷石の参道の脇に静かに佇みます。
【時間】
8:30~17:00
【見ごろ】
11月下旬~12月上旬
東福寺 光明院 (とうふくじ こうみょういん)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
「虹の苔寺と称される庭園の紅葉は美しさの極み」
東福寺の塔頭のひとつでもあるのが,光明院。
作庭家重森三玲が手掛けた素晴らしい
池泉式の枯山水庭が、紅葉と重なり合い美しさにより磨きがかかります。紅葉は立ってみるという概念ですが、この光明院は座って、じっくりと眺めたいそんな景色がある場所です。
東福寺、光明院の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前9時~午後4時
【見ごろ】
11月中旬~11月下旬
南禅寺 (なんぜんじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
「京都でも数少ない鎌倉時代の代表的な庭園で、ゆったり紅葉を楽しむ」
亀山法皇の離宮跡で、南禅寺発祥の地とも言われているこの寺院。
南禅寺にこの時期に出向くと、約300本のカエデが約4万5000坪の広大な敷地で私たちを迎えてくれます。日本3大門の1つとしても知られている三門をはじめ様々な場所が紅葉で彩られ、他の季節にはない美しさを楽しむことができます。そして南禅寺で必ずゆっくり見ていただきたいのは方丈庭園です。
池泉回遊式庭園は京都では珍しく、ほとんど見ることが出来ません。
滝の静かな癒しの音と真っ赤な紅葉の景色は、見た人の心を癒してくれます。
南禅寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
3月~11月
午前8時40分時~午後5時
12月~2月
午前8時40分時~午後4時半
【見ごろ】
11月中旬~11月下旬
源光庵 (げんこうあん)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

源光庵は、江戸時代に本堂前や本堂裏にある鶴亀の庭などが建立されました。ここに植えられた楓(カエデ)の紅葉がとても美しく、
それぞれに仏意が込められたという「窓」があり、観光スポットとして知られます。
丸い窓は、何事にもとらわれることのないおおらかな気持ちを「禅と円通」の心で示し、四角い窓は、生きることや死ぬこと、病など日々のあらゆる苦しみをもつ「人間の生涯」を示しているます。ここから見る紅葉はとても風情があります。丸い窓の「悟りの窓」は直径約1.5メートルほどです。本堂の天井は伏見城の遺構であり、落城の悲劇を伝える血天井というものが残されています。 また鶴亀の庭は、本堂の軒先から眺めることができます。
源光庵についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前9時~午後5時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月上旬頃から11月中旬頃
貴船神社 (きふねじんじゃ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
「京都の奥座敷でゆっくりと紅葉を楽しむ」
貴船神社は水の神龍神を祀り、京都でも指折りのパワースポットに数えられています。京都の中心地からは少し遠いですが、
夏の青もみじで有名な貴船神社の紅葉は、時間をかけて訪れる甲斐のある圧巻の美しさです。
京の奥座敷として有名な貴船界隈には料理旅館が沢山ありますので、こちらで食事の予約をしておいて、一日をゆっくり過ごすのもおすすめです。足腰に自信のある人や歩くのが好きな人、紅葉を見るのと一緒に適度に運動したい人は
鞍馬寺まで歩きながら紅葉狩りをするのもおすすめです。
貴船神社では夜間のライトアップも行っており、こちらも妖艶で美しく必見です。
貴船神社についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前6時~午後6時(12月1日~4月30日)
午前6時~午後8時(5月1日~11月30日)
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬頃から11月下旬頃
曼殊院 (まんしゅいん)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

天台宗の門跡寺院となっている曼殊院は、落ち着いた空間の中で紅葉を楽しむことが出来る穴場スポットとなっています。美しい庭園から見る紅葉や、参道に落ちる紅葉した落ち葉が見どころとなっています。11月には、夜のライトアップも行われています。
【時間】
9:00~17:00(受付は~16:30)
【見ごろ】
例年通りでいけば10月上旬~12月上旬
嵐山は京都の西側に広がる一年を通して人気の観光地です。
山々が作り出す鮮やかな紅葉と歴史的建造物の織りなす景色は見事で、トロッコ列車や川下りで見ることのできる山々の美しさも格別です。その美しさから平安時代より桜と紅葉の名所として知られ、その美しさは藤原定家や与謝野晶子などの有名な歌人たちが嵐山の歌を詠んでいることからもわかります。
嵐山という名前には諸説ありますが、美しい紅葉などを吹き散らしてしまうあらしが吹くことから嵐山とされたという説もあるそうです。嵐山では11月の第2日曜日に嵐山もみじ祭りが開催され、大堰川に船が浮かべられ、中で伝統芸能の平安管弦が演奏されたり、岸辺では島原太夫の道中が再現されたりと大変魅力的なイベントが行われます。紅葉の美しさと一緒に日本に伝わる伝統にも触れることができるのでおすすめです。
嵐山には美しい紅葉が見られる場所が沢山ありますが、今回は天龍寺、常寂光寺、嵯峨野トロッコ列車をご紹介します。
天龍寺 (てんりゅうじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
天龍寺で一番紅葉の美しい場所と言えば曹源池庭園です。
この庭園は背景に嵐山と亀山が見え、その大自然をも庭園の一部であるかのような美しい景色を魅せてくれます。中央には大きめの池があり、この池の鯉が池にある滝を登っていくと龍になるとされており、名庭として一年を通して多くの観光客が訪れます。
天龍寺には、他にも素晴らしい紅葉の景色が見られるのが、大方丈になります。ここからの景色は、他とは少し違うと言えるでしょう。それが、ふすまを窓枠に見立てると、1枚の絵画のような景色になります。ぜひその絵画のような美しさを多くの方にご覧になっていただきたいものです。
名庭として有名な天龍寺は、今から25年程前に世界遺産にも登録されました。そして、天龍寺は別名「京都五山」とも言われ、臨済宗の五大寺である南禅寺、天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺のひとつです。
様々な魅力が詰まった天龍寺は、紅葉の季節はもちろんですが、新緑が綺麗な季節などに訪れてみるのもおすすめです。
天龍寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
二尊院 (にそんいん)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

嵐山を代表する寺院のひとつで、正式には小倉山二尊教院華台寺(けだいじ)。小倉百人一首で知られる小倉山を山号に持つ紅葉の名所。釈迦如来と阿弥陀如来の二如来を本尊とする事から、この名を付けられたそうです。山麓にあって参道からも紅葉が綺麗で、鐘の音が響く。
山門から100メートルと続く参道はには、カエデの木が両端から枝をのばした色とりどりに紅葉します。
これは 「紅葉の馬場」と呼ばれ、人気を集める紅葉スポットとなっています。
【時間】
9時~16時半
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
嵯峨野トロッコ列車
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
嵯峨野トロッコ列車は嵐山でも1,2を争う人気の観光スポットなのではないでしょうか。
春には桜、秋には紅葉があまりにも美しく、山を走る列車だからこそ堪能できる景色です。平均時速25kmのゆっくりとしたスピードで、
保津川沿いの自然や渓谷を堪能することができます。
このトロッコ列車の魅力は、それだけではありません。ぜひ乗車した際に見ていただきたいのが、レトロな車両や車内になります。ディーゼル機関車で車両を引く事で感じる独特の揺れは、現在他の列車ではなかなか感じる事が出来ない体験とも言えます。それに加えて、客車の魅力にも目を向けていただきたい所です。椅子は木製で出来ており、天井には裸電球がつけられていて、どこか懐かしい雰囲気を感じる事が出来ます。まるでタイムスリップしたかの様な感覚になるとも言えるでしょう。
その中でもおすすめの号車は、ザ・リッチ号と呼ばれる5号車で、窓ガラスの付いていないオープン車両です。自然の香りや音などがより近くに感じられます。トロッコ列車はその性質上、ザ・リッチ号でなくとも防寒対策が必要かと思いますので、暖かい格好で乗車して紅葉を満喫してください。
嵯峨野トロッコ列車の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前8時50分~最終列車
【見ごろ】
11月中旬~12月上旬
清水寺 (きよみずでら)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
清水寺は1994年にユネスコ世界文化遺産に指定されて以降、国内外から訪れる観光客は後を絶ちません。京都に初めて観光に行く方は、ほとんどの方が行くといっても過言ではない誰しもが1度は訪れたことのある寺院です。
清水の舞台と約1000本のヤマモミジの光景は、圧巻。
日中の景色も格別ですが、ライトアップされた幻想的な姿はどんな人も魅了します。世界の認めた歴史的建造物と周囲の豊かな自然が光に浮かび、京都にこの時期訪れるなら一度は見てほしい景色です。
しかし、2017年2月より大規模な工事を行っており、本来の姿が見られない点は非常に残念です。逆に言えば、例年より人が少なくなる可能性もあるので、紅葉を見るチャンスとも言えます。
清水寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【期間】
2018年11月17日~12月2日
【時間】
午後5時半から午後9時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~11月下旬
高台寺 (こうだいじ)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】
霊屋内部に施された蒔絵は圧巻であり、とても有名な寺院。
豊臣秀吉の正室である北政所(ねね)が建てた寺で、秀吉の菩薩を祀っています。
ここでは現代アートとのコラボレーションが実現。
プロジェクションマッピングが実地され、ライトアップされた色とりどりの紅葉した景色と合わせて、神秘的な空間を感じることが出来ます。また、夜の闇の中、臥龍池が鏡のような役割をして、真っ赤な紅葉を逆さに写し出す様子は幻想的です。
近くにはねねが77年の生涯を閉じた圓徳院や円山公園などもあり、併せて楽しむことができます。
高台寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【期間】
2018年10月19日~12月9日
【時間】
日没~午後22時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~11月下旬
知恩院 (ちおんいん)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

浄土宗の総本山である知恩院には、数多くの国宝や重要文化財が置かれています。約200本の紅葉が美しく染まり、夜にはライトアップも行われています。
【時間】
9時から16時30分
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
青蓮院 (しょうれんいん)
【紅葉の状態:2020年の更新は終了しました】

天台宗の京都五ケ室門跡のうちの一つである青蓮院は、夜のライトアップが有名です。青い光が幻想的な世界を創り出し、非日常を感じさせてくれます。
【時間】
9:00~17:00(受付は~16:30)、ライトアップ(10月26日~12月2日)18:00~22:00(受付は~21:30)
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬

このコラムの冒頭で述べたとおり、紅葉の進み具合は気温などに左右されるため、毎年日にちが前後します。紅葉の時期は近くなっていないと断定は難しいというのが正直なところですが、昨年の見頃を参考にして2020年のベストシーズンを予想してみましょう。
2020年10月3日現在の状況は、比叡山延暦寺は、11月10日頃、洛北大原・三千院は、11月15日頃、洛西・嵐山は、11月23日頃と予想が発表されていました。
近畿は10月の気温が平年よりもやや高めだったことから、11月の気温が平年並みになるとみて、平野部の紅葉のベストシーズンが平年と同じぐらいであると予想が発表されてました。
京都の紅葉のベストシーズンは、
例年どおり11月上旬頃から12月上旬を大幅に外れないのではないでしょうか。10月の気温によって紅葉の時期はほぼ決まるようなので、その頃にインターネットで予想を確認してみると良いかもしれません。
今回ご紹介できていない紅葉名所もまだまだ沢山あり、京都の美しい紅葉は1日2日ではとても回り切れません。どの場所もそれぞれの魅力がありますので、自分の行きたい場所を見つけて、うまく旅程を組んで京都の秋の紅葉を満喫してはいかがでしょうか。
紅葉の進み具合をモミジの数などで示してくれているサイトや寺院によっては紅葉の様子をホームページ上で確認できるところもあるので、行きたい場所が見つかったら調べてみるのもおすすめです。
今年は京都の美しい紅葉の景色を、大事な方と一緒に思う存分楽しんでみてはいかがでしょうか?