
京都の紅葉が最も見ごろを迎える時期は、例年では11月上旬頃から12月上旬になります。2021年、本年度は初冬は少し寒く、それ以降は平年並みと言われており昨年よりは色づきは例年並みか早めかともと言われています。この季節は、日本国内はもちろん、世界中から多くの観光客が京都へ足を運び、その美しさを楽しみます。実は京都の中でも、紅葉の時期は寺社仏閣によっても少しずつ異なってくるのです。あなたも京都の紅葉の一番美しい時期を知って、京都の紅葉を十分に満喫してみませんか。

京都の紅葉は今や、全国の中でも鮮やかだと人気で、国内外から多くの人が見に訪れます。
そもそも
紅葉は、最低気温が8度以下の日が続くことで、葉っぱが緑色から赤色や黄色に変化することを言います。また、紅葉は最低気温が、5~6度になることで一気に進むと言われています。
京都の紅葉が格別と言われるのは、盆地という地形から昼夜の寒暖差が大きいことや、湿度が十分あることが理由としてあげられます。
コラムの最後に2021年の紅葉ベストシーズン予想も書いておりますので、これを参考に今年は最も美しい紅葉を見に出かけてみてはいかがでしょうか。
京都の紅葉時期は
例年11月上旬から12月上旬が見ごろとされています。
多くの紅葉名所で盛りの頃の紅葉を見たければ11月下旬に京都を訪れるのが良いかと思います。
山の上など標高の高い場所は紅葉が早く進む傾向にあり、紅葉する樹の種類によっても時期が異なりますので、必ず美しい紅葉を見たいという方は、お寺のブログなどを参考にして予定を立てるのがおすすめです。
2021年、京都の紅葉で抑えておきたいスポットは?
大本山 東福寺 (だいほんざん とうふくじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】
京都 東福寺 紅葉(4K) カエデ・エリシア京都 caede|L’ELISIR KYOTO[Toufukuji, Kyoto Red Leaves]
数々の紅葉ランキングのトップとも言われている東福寺。
本堂と普門院、開山堂を結ぶ通天橋には、通天紅葉と呼ばれる、葉が3つに分かれて黄金色になるカエデ数十本があります。ここを訪れた人の多くが立ち止まるほどの美しさを感じています。この他にも、
通天橋から見下ろす紅葉は絶景としても有名です。
京都の紅葉の代表格は、通店橋から見る景色と言っても過言ではありません。それを証明しているのが、ここを訪れる人の人数です。40万人もの人がここを訪れるという事が、その美しさを証明していると言えるでしょう。

そして、紅葉のシーズンには鮮やかな渓谷美を見ることができます。その他に広大な境内には、国宝に指定されている三門や、苔と敷石が市松模様をつくる本坊庭園など、紅葉の美しさだけではない、魅力的な寺院となっています。
紅葉が美しい事はもちろんですが、東福寺の魅力は、紅葉が終わった頃にまた訪れるとも言われています。それが散り紅葉になります。12月上旬に見られる散り紅葉は、なんとも風情溢れる景色と言えるでしょう。
人気スポットとも言えますので、混雑は必須と考えておいた方がいいでしょう。少しでも混雑を避けたい方は、開門を待つぐらい早めに到着するか、閉門前の時間がおすすめと言えるでしょう。
東福寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
4月〜10月末まで 午前9:00~午後16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
11月〜12月 第一日曜日まで 午前8:30~午後16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
12月 第一日曜日〜3月末 午前9:00~午後15:30 拝観受付終了は15:30 ※16:00に閉門
【見ごろ】
11月下旬~12月上旬
永観堂 (えいかんどう)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】
京都 永観堂 紅葉(4K) カエデ・エリシア京都 caede|L’ELISIR KYOTO[Eikando, Kyoto Red Leaves]
東山の中腹にあり、「秋はもみじの永観堂」と呼ばれるほど古くから有名な紅葉の名所です。浄土宗西山禅林派の総本山であり、正式名称は「禅林寺」だそうです。
境内には約3000本ものもみじが立ち並び、11月中旬になると赤・黄・オレンジと錦のように華やかできれいな彩りを見せてくれます。京都府内でも随一の美しさと名が高く、放生池の周辺がオススメ紅葉スポットであり、また夜のライトアップも非常に人気が高いです。

秋は、寺宝展というものが開催されていて、拝観料が大人で1000円と他の寺院よりはやや高めですが、それ以上の価値がある風景を楽しめます。永観堂付近の紅葉の名所として、南禅寺~銀閣寺をめぐるコースがあげられます。
永観堂は全国15位、京都府内では4位と非常に人気の高い紅葉スポットとなります。
永観堂の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
9時~17時(受付は16時まで)
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
御寺泉涌寺 (みてら せんにゅうじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

泉涌寺は、「御寺(みてら)」と呼ばれ、皇室の菩提寺としても有名です。山に囲まれて自然豊かな泉涌寺は
一角から清泉が涌き出たことから「泉涌寺」の所縁で、京都で傑出したパワースポットでも有ります。

京都御所内になあった御里御殿を移築した御座所があり、その南東に位置する「玉座の間」は現在も皇族方の参拝時に休憩室として使用されています。その御座所前になるのが、「御座所庭園」で、まさに御寺と呼ばれるに相応しい紅葉の絶景で、秋の特別公開時には、見事に彩る紅葉が映えます。
JR京都駅からもタクシーで10分ほどです。東福寺駅からですと、徒歩20分の距離になります。通りから長い泉涌寺参道の途上から左手へ下ると、塔頭の今熊野観音寺もあり、鳥居橋を囲む紅葉のトンネルも絶景です。

今熊野観音寺は、泉涌寺の塔頭で、朱塗りの鳥居橋を渡り、境内を巡り本堂まで、真紅の紅葉に包まれます。
西国三十三か所の第15番札所でもあり、巡礼者の気持ちも伝わるのではないでしょうか。
圓光寺 (えんこうじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】
圓光寺では池泉回遊式庭園「十牛之庭」が紅葉が美しいことで有名です。書院と瑞雲閣の両方から十牛之庭を楽しむことができますが、書院は人気が高いので、混雑している場合には瑞雲閣から写真を撮ると良いかもしれません。
十牛之庭は晩秋の散り紅葉も有名で、緑の苔の上が目を覚めるような鮮やかな紅葉に埋め尽くされ、息をのむような美しさとなります。
奔龍庭(写真2枚目)の枯山水も見事で、垂れ桜や紅葉と御堂が映える。応挙竹林に鐘楼と風情があり、水琴窟の音色を静寂の中で伺い、思索に耽る時間は大切に思えます。
求道の場として、臨済禅の圓光寺についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
圓光寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前9時~午後5時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月中旬が最も見ごろです。
詩仙堂 (しせんどう)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

詩仙堂は、徳川家康の元家臣で文人、漢詩人の石川丈山(いしかわじょうざん)が江戸初期に建てたとされる山荘跡です。優雅で趣きのある庭園で著名な京都紅葉の名所です。入口の小さな門「小有洞」くぐり、石段を登ったところに中門があり、詩仙堂の建物へと続きます。

白砂の綺麗に整ったお庭に臨み、鮮やかな紅葉の赤色が重なる景観は、何度でも見たい景色が広がっています。
イタリアでも話題になる程の名所で、トスカーナでのガブ氏の会食時にも、なんと5名中の3名が訪れていたという稀有な景観と心落ち着く場でした。
【時間】
10:00~17:00(緊急事態宣言中のため8月20日より暫くのあいだ)
通常は9:00~17:00
【見ごろ】
例年通りでいけば11月下旬~12月上旬
北野天満宮 (きたのてんまんぐう)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】
北野天満宮のもみじ苑は、歴史と紅葉というふたつの芸術を間近で見ることが出来ます。
北野天満宮で祀られている菅原道真公も、ここの紅葉に感銘を受けて和歌を残していることからもその美しさを知ることができます。ここの風景を見るためだけに、京都を訪れるという人もいるほどの魅力の詰まった場所です。

北野天満宮は、京都の中でも、葉が色づくのが遅いので、紅葉を見逃してしまったという方も紅葉を楽しむ事が出来ます。もみじ苑の公開期間は、例年10月下旬~12月上旬まで公開予定です。※紅葉の状況により異なります。(2021年はコロナ禍の状況により変更の可能性あり)
■開苑時間:9時~16時
詳しくは公式のホームページ等をご確認してから訪れる事をおすすめします。
北野天満宮では、約350本の紅葉が織りなす景色は大変美しく、鶯橋の朱色とその下を流れる清流紙屋川と紅葉の赤のコラボレーションは絶景の一言です。
【時間】
午前9時~午後4時
ライトアップは例年11月中旬から12月上旬に実地
日没~20時まで
【見ごろ】
11月中旬~12月上旬
常寂光寺 (じょうじゃっこうじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】
常寂光寺で見る事が出来る紅葉の景色とは、赤や橙の色がお寺をさらに魅力的なものにし、ため息のでる美しさと言っても過言ではないものです。
常寂光寺の名前の由来は仏のおわする理想郷、常寂光土から取られたと言われているそうです。ここのお寺は、「堀がない」お寺なので建物が自然の中に溶け込んで見えます。これにより、秋の美しい景色が作り出されていると言えるでしょう。
常寂光寺の境内には、約200本ものもみじが植えられています。その中でもおすすめのスポットとしては、山門から多宝塔までの参道になります。ここは、紅葉によって出来た赤いトンネルがあり、なんだか別世界に舞い込んだかのような雰囲気に包まれています。多くの方がこの幻想的な美しさに、心を奪われ時を忘れてしまう程とも言える景色が広がっています。
常寂光寺の中で、仁王門から、正面の石段には行かずに、右に進むと多くの方が一度は目にした光景が広がっています。それが「末吉坂」になります。実はここは、「そうだ、京都、行こう」のキャンペーンでも使われた場所になります。京都の中でも代表的な美しい場所とも言えます。
常寂光寺についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
仁和寺 (にんなじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

世界文化遺産に登録されている仁和寺は、春には「御室桜」秋には紅葉の美しさを楽しむことができます。紅葉彩る庭園や、五重塔との紅葉とのコントラストが見どころです。 仁和2年(886年)に着工され、宇多天皇が出家後に入寺し、御座所である「御室」を設けたことから御室御所とも呼ばれました。広大な境内には数々の見所が集まっており、御室桜は絶景ながら、紅葉も深く、必見です。
【時間】
9:00~17:00(受付終了:16:30)
※12月~2月は16:30まで(受付終了:16:00)
【見ごろ】
11月中旬~12月上旬
銀閣寺 (ぎんかくじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

山沿いにある庭園の散策路から、紅葉に包まれた銀閣を見下ろすことができ、紅葉の名スポットとして人気を集めています。
【時間】
[3月~11月]8:30~17:00(16:30受付終了)
[12月~2月]9:00~16:30(16:00受付終了)
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月下旬
金閣寺 (きんかくじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

相国寺の塔頭寺院のひとつで、お釈迦様の骨をまつったとされる舎利殿「金閣」が有名な寺院、金閣寺ですが、
正式名称は「鹿苑寺」だそうです。室町幕府の三代目将軍、足利義満が、山荘北山殿をつくったのが始まりといわれています。
紅葉の赤色と金閣の金色、このコラボレーションは派手な二色なだけあって、迫力満点の共演です。
人気の名所とあって紅葉シーズンは非常に混雑します。
金閣寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前9時~午後5時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
三千院 (さんぜんいん)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

京都北部の山里にひっそりと佇むような雰囲気の大原、その大原の奥深い自然の中にあるのが三千院です。苔が地面一帯を彩り、その緑色と紅葉の赤色のコントラストがとても美しい。
【時間】
9:00~17:00 (11月 8:30~17:00、12月~2月 9:00~16:30)
【見ごろ】
例年通りでいけば11月上旬~11月下旬
毘沙門堂門跡 (びしゃもんどうもんぜき)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】
毘沙門堂では毘沙門天を祀っており、天台宗京都五門跡の一つに数えられています。毘沙門堂は紅葉の盛りの頃はもちろんのこと、やや終わりかけの頃に見られる
仁王門下の敷き紅葉の美しさが有名です。また紅葉が見られる頃は例年だと
ドウダンツツジの時期とも重なっており、この2つを一緒に見られるのも魅力的なところです。
毘沙門堂門跡の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
9:00~17:00(16:30受付終了)
【冬季(12/1~2月末日)9:00~16:30(16:00受付終了)】
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
神護寺 (じんごじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

京都市北西部を代表する紅葉の名所となっている神護寺には、約3000本ものイロハモミジが盛大に色づきます。その他高雄エリアの紅葉名所には、高山寺や西明寺もあります。
【時間】
9時~16時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~11月下旬
醍醐寺 (だいごじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

京都市内最大規模の寺院である醍醐寺には、国宝や重要文化財などが数多く所蔵されていて、世界文化遺産にも登録されています。
この醍醐寺ですが、豊臣秀吉が春に「醍醐の花見」を開き、 秋は「モミジ狩り」を約束したが、果たせなかったという話で有名となっています。
【時間】
夏期:3月1日〜12月第1日曜日までの期間……………午前9時〜午後5時まで
冬期:12月第1日曜日の翌日〜2月末日までの期間……午前9時〜午後4時30分まで
※閉門時間30分前で受付終了
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
大覚寺 (だいかくじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

1200年もの長い歴史を持つ寺院で、夜にはライトアップが行われ放生池に映し出された心経宝塔と紅葉が幻想的な世界を造ります。
【時間】
9:00~17:00
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
二条城 (にじょうじょう)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

そうそうたる紅葉の名スポットが点在する京都の中で二条城はそこまでの派手さはないものの、色々な種類の落葉樹を見て楽しむことが出来ます。二条城お城まつりというものが秋に開催され、賑わいます。
【時間】
8時45分~16時(閉城 17時)
現在:開城中です。
令和3年8月23日(月)より臨時休城しておりましたが,令和3年10月1日(金)より開城いたします。
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
真如堂 (しんにょどう)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

京都大学の東側に聳える吉田山。その吉田山を含む丘陵地帯が神楽岡です。その南側の一帯を占める”黒谷さん”こと金戒光明寺で、北接するのが真如堂です。天台宗のお寺で、真正極楽寺という正式名称ですが、その本堂の名、真如堂の異名として親しまれてきました。京都の紅葉スポットとして壮観で、三重塔を取り囲む様に紅葉が見事な景観を作ります。石畳の参道も両側にカエデがトンネルをつくり、定番の撮影スポットです。散紅葉も美しく、長く紅葉を楽しめます。
【時間】
9時~16時
【見ごろ】
例年通りでいけば11月下旬~12月上旬
鞍馬寺 (くらまでら)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

源義経(通称:牛若丸)が修行した地として有名となっている鞍馬寺。
能の「鞍馬天狗」でも知られ、紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。
叡山電鉄で鞍馬寺へ向かう道中で、通称「もみじトンネル」と呼ばれる美しい光景にも出会えます。
【時間】
9時~16時15分
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
善峯寺 (よしみねでら)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

善峯寺は山の中腹に位置することから、境内が斜面にあります。
大きな楓の木が紅葉する姿はダイナミックで見応え抜群ですし、天然記念物にもなっている樹齢600年の遊龍の松は、40メートルにもわたって枝を伸ばし、こちらも圧巻の姿を見ることが出来ます。
【時間】
令和3年4月1日より
土日祝日8:00・平日8:30 ~ 17:00(16:45受付終了)
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~11月下旬
哲学の道 (てつがくのみち)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

哲学の道とは、北の銀閣寺・南の熊野若王子神社・この二つを結ぶ散策路です。哲学者の西田幾多郎がこの道を散策しながら思いを巡らせたことが名前の由来となっているそうです。
【見ごろ】
例年通りでいけば11月下旬~12月上旬
高山寺 (こうざんじ)
【更新:12月16日現在 紅葉の状態:見頃終了】

カエデの寺として知られる高山寺は、日本で最初にできた茶園が敷石の参道の脇に静かに佇みます。
【時間】
8:30~17:00
【見ごろ】
11月下旬~12月上旬