哲学の道は、京都の洛東に位置し、疏水分線に沿った約2キロの小道です。沿道には桜並木が続き、銀閣寺参道から永観堂付近まで延びる京都で最も人気の散歩道であり、周辺には古刹名跡が続く。是非、春の桜や、秋の紅葉を愉しみつつ、哲学の道を散歩しながら物思いに耽るのは、いかがでしょうか。
哲学の道は、琵琶湖疏水分線に沿った歩道です。近代日本の哲学者で京都大学教授の西田幾太郎や田辺元が歩き思索を巡らせたことから、「哲学の道」という名で親しまれる。道の中ほどに彼が詠んだ歌が石碑となった。永観堂の近くにある熊野若王子神社前の橋が南端で始まり疏水にそって銀閣寺近くの今出川銀閣寺の橋が北の端であり観光で来ても名跡古刹が連なる名所です。琵琶湖の水を引き込む為に人工的に疏水は故に、南から北へ流れている。
哲学の道へのアクセス
公共交通機関で、京都駅から市バス銀閣寺方面行で40分、「銀閣寺道」下車が最寄ですが、京都の観光シーズンは道路混雑は必須なので、市営地下鉄で蹴上駅から、周辺のインクラインや岡崎疏水公園、南禅寺水門橋を回りつつ、散歩を続けるのはいかがでしょうか。蹴上駅から下車、真っ直ぐ向かえば、徒歩15-20分程度です。哲学の道、桜の見頃と見どころは?
哲学の道、周辺の名跡、桜スポットのご案内
起点の蹴上駅から直ぐ。蹴上インクラインで、ここ京都だけの「線路x桜」の絶景を歩こう。
京都の桜の名所として賑わう、「蹴上インクライン」。地下鉄蹴上駅から徒歩5分で、廃線の線路沿いを歩いて桜のトンネルを堪能できます。全長582mの傾斜鉄道跡で、高低差は36mにもなり、壮大な美しい景観をつくりだす要因です。平安神宮でお花見
京都では未だ新しい平安神宮ですが、お花見スポットとしては上位の人気です。境内には約300本の桜が植えられていて、国の名勝に指定されており、池泉回遊式庭園は有名です。神苑には天蓋の様に覆う、垂れ桜も見応えがあり、期間限定で夜桜ライトアップもあります。竹中稲荷社 鳥居と桜
吉田山の麓で、地元の方に人気の桜スポットが、竹中稲荷社。鳥居が並び、沿道の桜とあいまって、落ち着いた穴場の桜の見どころスポットです。金戒光明寺 黒谷さん
京都では親しみをこめて「黒谷さん」と呼ばれる、金かい光明寺。広大な境内と壮健な山門や御堂が連なる山寺ですが、桜も多く、お花見スポットです。世界遺産 銀閣寺が北の端
哲学の道の北側には、世界遺産に登録されている銀閣寺があります。銀閣寺は正式名称を東山慈照寺と言い、金閣寺とともに相国寺の塔頭寺院です。銀閣寺は日本人の精神とも言える侘び寂びの心が反映された建物であるとして、海外の人にも人気です。世界遺産というだけあって、紅葉シーズンにはかなり混雑しているだろうと思われるかもしれませんが、実は紅葉スポットとしてはあまり知られていないため、京都の他の有名観光スポットと比較すると混雑は少なめです。そうとは言っても、色鮮やかな紅葉に包まれた銀閣寺の風景は風情があり、いかにも京都らしい景色を堪能することができるのです。特に月待山の高台からは紅葉と銀閣寺を見ることができ、とても美しいです。紅葉の時期は他の紅葉名所に人が流れがちのため、ある意味では穴場とも言えるかもしれません。
所在地:京都府京都市左京区銀閣寺町2
電話番号:075-771-5725(慈照寺 事務局)
開館時間:8時30分~17時00分(12月~2月は16時30分まで)
入場料:大人500円/小中学生300円
アクセス:市バス「銀閣寺道」で下車してすぐ
電話番号:075-771-5725(慈照寺 事務局)
開館時間:8時30分~17時00分(12月~2月は16時30分まで)
入場料:大人500円/小中学生300円
アクセス:市バス「銀閣寺道」で下車してすぐ
もみじの永観堂
哲学の道の南側に位置している永観堂。浄土宗西山禅林派の総本山である永観堂は、京都屈指の有名紅葉スポットです。永観堂のいたるところに写真に収めたい景色が広がっています。古今和歌集で「もみじの永観堂」とも詠まれるほどの素晴らしい紅葉は、一見の価値アリの美しさです。混雑はしますが、見頃に訪れると、おおよそ3000本のモミジが鮮やかに紅葉し、圧倒される景色が眼前に広がります。見頃は11月中旬過ぎと言われていますが、年によって前後しますので、紅葉情報を確認しながら予定を立てられるのをおすすめします。11月上旬~12月上旬にかけて行われる夜間ライトアップでは、昼間とは雰囲気が異なる幻想的な光景を堪能できます。住所:京都府京都市左京区永観堂町48
電話番号:075-761-0007
開館時間:9時00分~17時00分
入場料:大人600円/小中高生400円(30名以上、団体割引あり)
(ただし、秋の寺宝展期間:1,000円)
アクセス:市バス「南禅寺永観堂道」下車徒歩3分・市バス「東天王町」下車徒歩8分
電話番号:075-761-0007
開館時間:9時00分~17時00分
入場料:大人600円/小中高生400円(30名以上、団体割引あり)
(ただし、秋の寺宝展期間:1,000円)
アクセス:市バス「南禅寺永観堂道」下車徒歩3分・市バス「東天王町」下車徒歩8分
水路閣に三門、方丈と見応えバツグンの南禅寺
永観堂をさらに進むと、湯豆腐や水路閣などでも有名な南禅寺があります。臨済宗南禅寺派の大本山で、京都の紅葉スポットとして有名です。また、歌舞伎『楼門五三桐』の中で石川五右衛門が言う名セリフ「絶景かな、絶景かな」で有名です。名勝に指定されている方丈庭園や大きな三門など、紅葉鑑賞スポットが多くあります。広大な境内では、紅葉シーズンになると約300本ものカエデが深紅に染まり、圧倒的な美しさで訪れる人たちの目を楽しませてくれるのです。住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町
開館時間:8時40分~17時00分(季節により異なります)
拝観料:方丈庭園 大人500円/高校生400円/小中学生300円(30名以上、団体割引あり)
三門 大人500円/高校生400円/小中学生300円(30名以上、団体割引あり)
南禅院 大人300円/高校生250円/小中学生150円(30名以上、団体割引あり)
アクセス:市バス南禅寺永観堂道下車、徒歩10分・市バス東天王町下車、徒歩10分
開館時間:8時40分~17時00分(季節により異なります)
拝観料:方丈庭園 大人500円/高校生400円/小中学生300円(30名以上、団体割引あり)
三門 大人500円/高校生400円/小中学生300円(30名以上、団体割引あり)
南禅院 大人300円/高校生250円/小中学生150円(30名以上、団体割引あり)
アクセス:市バス南禅寺永観堂道下車、徒歩10分・市バス東天王町下車、徒歩10分
まとめ
いかがでしょうか。京都の春を堪能するのに、ソメイヨシノだけでは、ピンポイントで1週間ほどの期間に、満開から舞い散るのですが、哲学の道には、思索に耽るのとおりに思い思いに、散策すると気持ちの良い歩道です。そして、周辺には名跡名刹の数々が連なります。春から夏、もちろん紅葉シーズンも含めて、是非、京都へ訪問の際には、哲学の道から周辺をお散歩する日を持ってみて下さい。きっと新しい自分にで有る筈です。
2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。
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