【更新:10月31日現在 紅葉の状態:青紅葉】
京都で秋の紅葉を楽しむのなら伏見稲荷大社を忘れてはいけません。「千本鳥居」で有名な伏見稲荷大社は、無数の鳥居がずらりと並ぶその光景に圧巻されてしまいますが、秋の紅葉が美しい時期になると、ずらりと立ち並ぶ朱色の鳥居と色鮮やかな紅葉との調和が美しく、訪れる人々の目を楽しませてくれます。この記事では、伏見稲荷大社の紅葉についての情報をまとめました。紅葉狩りにお出かけの際は、ぜひ参考にして下さい。
京都・伏見稲荷大社とは?
「京都・伏見稲荷大社」は、全国に4万はあると言われている稲荷神社の総本山です。伏見稲荷大社は伊侶巨泰公(いろこのはたのきみ)が天皇の命を受けて711年に稲荷大社を祀ったのを始まりとしているそうで、1300年の歴史があります。京阪電車の「伏見稲荷駅」を降りたら、もうそこから参道が伸びていて、まっすぐに進むと本殿や奥宮があります。
さらにその先には、約4㎞にもわたる鮮やかな朱色の道が続き、無数の鳥居がずらりと並ぶ様子は圧巻です。なぜ千本もの鳥居があるのかというと、願いが通ることと鳥居を通ることをかけて、赤い鳥居を願いが叶ったお礼にと大社に奉納していたことから、これだけの数の鳥居が一か所に集まるようになったのだそうです。
伏見稲荷大社はパワースポットとしても知られているので、パワースポットにご興味のある方もぜひ行ってみてください。
参拝は終日可能。閉門なし。
拝観料:無料
アクセス
京都市伏見区深草薮之内町68番地
2024年秋の伏見稲荷大社の紅葉の見頃はいつ?
伏見稲荷大社の紅葉は、例年11月中旬から12月上旬に見ごろをむかえ、約3週間ほど美しい紅葉を楽しむことができます。ただし、その年の気候などによって時期が多少前後ずる場合もありますので、紅葉狩りにお出かけの際は最新の情報をチェックしましょう。
伏見稲荷大社の紅葉の混雑状況は?
伏見稲荷大社は、一年を通して人気のある観光スポットのため、混雑はどうしても予想されます。混雑を避けたい方は、まだ緑の葉の残る紅葉初期段階や、落ち葉の多い終わりの方に出かけると良いかもしれません。紅葉はある程度落ちてしまっても、その落ちた葉がまた美しい景色を作ってくれることもあります。特に混雑する日としては、11月8日の五穀の豊饒などを感謝する行事である火焚祭(ひたきさい)や同日の御神楽や、11月23日の平安をお祈りする新嘗祭(にいなめさい)の時です。お祭りを目当てに行かない場合は、別日に旅程を立てることをおすすめします。
2024年秋の伏見稲荷大社の紅葉の見どころは?
伏見稲荷大社の見どころは、無数の朱色の鳥居が並ぶ「千本鳥居」ですが、紅葉の時期になるとその朱色の鳥居と鮮やかな紅葉の素晴らしい調和を鑑賞することができます。特に、午前中の早めの時間帯であれば太陽の光が鳥居と鳥居の間から差し込み、神々しい世界にひたることもできます。また、途中にある休み処では甘酒を堪能することもできます。
夜間のライトアップは、紅葉のために行われているのではなく参拝用のものが灯っているのみです。千本鳥居にうっすら灯る灯りはどこか異世界に吸い込まれそうな不思議な感覚になります。紅葉を楽しむためなら昼間に訪れることをおすすめしますが、夜は夜で千本鳥居の魅力を楽しむことはできます。
伏見稲荷大社の紅葉のライトアップについて
秋の紅葉シーズンには京都の各地でライトアップが行われ人気を集めていますよね。伏見稲荷大社ではどうなのでしょうか? 伏見稲荷大社では今年はライトアップを始めたんです。先ず、10月1日~9日まで千本鳥居に花灯篭が並びました。とても幻想的で綺麗な、厳粛な空間に感じます。そして紅葉シーズンでも、今年23年11月18日から30日まで、玄関の大門鳥居と参道をライトアップし、プロジェクションマッピングも登場です。期間限定の特別イベントですが、コロナ収束にて初の紅葉シーズンイベントをお楽しみ下さい。
そして、伏見稲荷では通年で所々に明かりが灯っています。開門時間や参拝時間も特に決まっていない伏見稲荷大社では、24時間いつでも参拝自由なので夜でも紅葉を見に行くことができます。
ちなみに、紅葉とは関係ないのですが、伏見稲荷大社では、毎年7月に「本宮祭」というものが行われ、その期間のみライトアップが行われます。ライトアップが行われるのは「本宮祭当日」と、前日の「宵宮祭」の2日間となっています。この「本宮祭」は、7月の土用入の後の、最初の日曜日か祝日のどちらかになります。
伏見稲荷大社の御朱印について
近年人気を集める御朱印ですが、伏見稲荷大社でもいただくことができます。種類は3つあって、それぞれもらえる場所が異なります。
・本殿の左側にある受付所・おもかる石付近の奥社参拝所
・稲荷山を登った先の御膳谷奉拝所
分散されているのでさほど混雑することはありませんが、混むときは何十分待ちといった場合もありますので、確実にスムーズにもらうためには到着後はまず御朱印帳を渡しに行ってから参拝するといった形が良いでしょう。
伏見稲荷大社の焚祭について
伏見稲荷大社には毎年11月8日行われている定例祭である「火焚祭」というものがあります。
京都の秋の風物詩ともいえるこの行事は、4月は水口播種祭、6月は田植祭、そして10月の抜穂祭へと続く神事です。栽培された稲や、数十万本もの全国から奉納された火焚串を、3基の火床で焚き上げていく伝統行事で、迫力満点です。
宮司以下の神職を筆頭に参列者一同が大祓詞を奉唱し、五穀豊穣、万物を育ててくださる稲荷大神のご神恩に感謝し、罪障消滅と万福招来をお祈りすることを目的としています。
伏見稲荷大社の火焚祭で立ち上る火柱は見るものを圧倒し、全国一のスケールを誇ります。
タイムスケジュールは、本殿の儀が13時から、火焚神事が14時から、御神楽(人長舞)が18時からの自由拝観となっています。
伏見稲荷大社へのアクセス
伏見稲荷大社の最寄り駅は、「JR稲荷駅」から徒歩約30秒、「京阪伏見稲荷駅」からは徒歩約4分と、アクセスしやすいのも魅力ですね。伏見稲荷大社には、参拝者用に駐車場があるようですが、台数に限りがあります。秋の紅葉シーズンの京都は、有名観光スポットだけでなく道路も混雑します。近辺に有料駐車場もありますが、移動には出来る限り公共交通機関を利用することをおすすめします。
伏見稲荷大社周辺の紅葉スポット
大本山 東福寺 (だいほんざん とうふくじ)
京都屈指の紅葉の名所として知られている、東福寺。毎年紅葉のシーズンになると、テレビなどでも多く紹介されるため、ご存知の方も多いかと思います。「洗玉澗」と呼ばれる渓谷を鮮やかに彩る紅葉は、「臥雲橋」もしくは「通天橋」からの眺めが最高です。
光明院(こうみょういん)
光明院は、東福寺の塔頭で、東福寺の三門を出て、徒歩5分くらいの処です。室町初頭の1391年創建にて、以前に、京都のお酒のテレビCMの撮影に選ばれた事でも著名でとても優雅で整った庭園が美しく、一日中過ごせるほど素晴らしい景観です。
光明院には、重森三玲の造った庭「波心の庭」があります。光明院は「虹の苔寺」という別名があり、書院の円窓からは緑色の苔と赤い紅葉のコントラストを眺めることができます。紅葉の時期にはここの茶亭でお抹茶や京番茶と和菓子などをいただくことができます。混雑した紅葉狩りに疲れたら、光明院でゆっくりと癒されてみてはいかがですか。
7:00頃~日没
●拝観料:志納
500円以上入れて中へ入りましょう
※光明院には御朱印はありません
見ごろ:11月中旬~12月上旬
御寺泉涌寺 (みてら せんにゅうじ)
泉涌寺は、「御寺(みてら)」と呼ばれ、皇室の菩提寺としても有名です。山に囲まれて自然豊かな泉涌寺は一角から清泉が涌き出たことから「泉涌寺」の所縁で、京都で傑出したパワースポットでも有ります。
京都御所内になあった御里御殿を移築した御座所があり、その南東に位置する「玉座の間」は現在も皇族方の参拝時に休憩室として使用されています。その御座所前になるのが、「御座所庭園」で、まさに御寺と呼ばれるに相応しい紅葉の絶景で、秋の特別公開時には、見事に彩る紅葉が映えます。JR京都駅からもタクシーで10分ほどです。東福寺駅からですと、徒歩20分の距離になります。通りから長い泉涌寺参道の途上から左手へ下ると、塔頭の今熊野観音寺もあり、鳥居橋を囲む紅葉のトンネルも絶景です。
●3月〜11月9:00~16:30 (閉門17:00)
●12月〜2月9:00~16:00 (閉門16:30)
●伽藍拝観 大人 500円 /子供 300円(小中学生)
●特別拝観 大人 300円(中学生以上)
●伽藍拝観でご覧いただける施設大門 仏殿 楊貴妃観音堂 泉涌水屋形 舎利殿 心照殿
●特別拝観でご覧いただける施設御座所 御座所庭園 海会堂
雲龍院(うんりゅういん)
泉涌寺の境内にある別院・雲龍院は、「走り大黒天」と写経で知られるお寺です。書院の円い「悟りの窓」と4つ並んだ四角い「蓮華の窓」からは、庭園のモミジの紅葉を眺めることができます。紅葉時期は市内よりも少し早めで、11月中旬〜12月上旬ころには、特別拝観とライトアップが開催されます。
見ごろ:11月中旬~11月下旬
今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)
今熊野観音寺は、泉涌寺の塔頭で、朱塗りの鳥居橋を渡り、境内を巡り本堂まで、真紅の紅葉に包まれます。西国三十三か所の第15番札所でもあり、巡礼者の気持ちも伝わるのではないでしょうか。
【電話番号】075-561-5511
【拝観時間】8:00~17:00
【拝観料】境内自由
東寺(とうじ)
東寺(とうじ)は、正式には「八幡山教王護国寺」と呼ばれている、真言宗の寺院です。794年(延歴13年)、安京遷都の際に桓武天皇が国家鎮護のために創建しました。現在でも京都の代表的な名所である東寺は、1994年(平成6年)に古都京都の文化財として世界遺産登録されたことでも知られています。
●拝観時間:金堂・講堂 08:00〜17:00(受付終了は16:30)
●宝物館・観智院 09:00〜17:00(受付終了は16:30)
●料金:御影堂・食堂などの拝観は無料。金堂・講堂・五重塔は有料拝観となっており、通年で公開はしているが、五重塔初層内部・宝物館の公開については、特別公開や特別参拝などの期間中に限られるので要注意。
●駐車場 : 有り(自家用車の場合→最初の2時間は600円、以降1時間毎に+300円)
詳しい情報は教王護国寺 (東寺)(075-691-3325)
もしくは世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺 東寺ホームページにてご確認ください。
まとめ
「千本鳥居」で有名な伏見稲荷大社は、無数の鳥居がずらりと並ぶその光景に圧巻されてしまいますが、秋の紅葉が美しい時期になると、ずらりと立ち並ぶ朱色の鳥居と色鮮やかな紅葉との調和が美しく、訪れる人々の目を楽しませてくれます。伏見稲荷大社を訪れる時間帯は、午前中の早い時間がおすすめです。鳥居と鳥居の間から差し込む太陽の光が美しく、神秘的な空間を味わうことができます。かなり歩くので、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。