京都の美しい紅葉を楽しみながら御朱印巡り！御朱印の基本的な知識と御朱印をいただける紅葉の名所！

秋には京都の紅葉はもちろんのこと、御朱印を集めるのも楽しみにしている方はいらっしゃいませんか。最近、御朱印帳を持って神社や寺院を参拝する方が増えています。数多くの神社・寺院が多くある京都では、1日周ればたくさんの御朱印をいただくことができます。せっかく秋の京都にお出かけするなら、美しい紅葉を楽しみながら御朱印巡りをしてはいかがでしょうか？この記事では、御朱印の基本的な知識と、御朱印をいただくことのできるおすすめの紅葉の名所をご紹介いたします。

そもそも御朱印（ごしゅいん）とは、寺院などの参拝者に向けて押印される印章・印影のことです。一般的に、押印の他にも参拝した日付や神社名などを墨書きしてもらえて、参拝した証として記念にもなることから、御朱印を集める人が最近増えているのです。

御朱印のもらい方

御朱印は、社務所や授与所などでもらうことができます。神職さんや巫女さんに声をかけてお願いしましょう。御朱印のお代は300円という寺院が多いですが、最近では500円というところも。ただし、御朱印をやられていない神社・寺院もありますので、御朱印巡りをしたい方は調べてからお出かけした方がいいかもしれません。

御朱印帳について

御朱印をもらうには必ず御朱印帳が必要です。普通のノートに御朱印をもらおうとする人も中にはいますが、それは失礼ですのできちんと御朱印帳にもらうようにしましょう。 インターネットで購入することもできますし、寺社オリジナルの御朱印帳を手に入れるのもおすすめです。御朱印帳には「蛇腹（じゃばら）」と「和綴じ（わとじ）」の二種類があり、現在ではアコーディオンのような折り畳み式の蛇腹のタイプが人気で主流のようです。 京都には多くの神社・寺院があるため、1日観光するだけでもたくさんの御朱印をいただくことができます。しかし、先ほど触れたように全ての神社・寺院で御朱印がいただけるわけではありませんので、お出かけ前にチェックしておくことをおすすめします。 秋の紅葉シーズンには、期間限定の特別御朱印がいただける寺院も！ここでは、御朱印をいただくことができる紅葉の名所をいくつかご紹介いたします。

東福寺

東福寺は「東福寺の伽藍面」というあだ名がついており、一部火事で焼失している物の、京都最大規模の伽藍は迫力あります。また紅葉名所としても有名で、京都の中でも上位に入る人気ぶりです。東福寺の一番の見どころは、「臥雲橋」からの眺めではないでしょうか。下に広がる雲海のような色鮮やかな紅葉は、圧倒的な美しさです。また、「通天橋」からの臥雲橋の眺めも素晴らしいものです。東福寺では通常の御朱印と紅葉の入った紅葉期限定の御朱印を手に入れることができます。

アクセス

京都府京都市東山区本町15丁目778

貴船神社

「京の奥座敷」と称される避暑地として知られている貴船神社の一帯は、京都市内よりも気温が低いため、紅葉の見頃は11月上旬頃と秋の訪れが一足早く訪れます。縁結びの神として有名な貴船神社は、秋になると美しい紅葉を見ることができる紅葉の名所としても知られています。貴船神社の紅葉の見どころは、参道石段に立ち並ぶ春日灯籠と紅葉の見事な調和です。また、本宮境内にある休憩所「龍船閣」から臨むことができる色鮮やかな渓谷の景色も堪能できます。貴船神社では本宮と奥宮の2種類の御朱印をいただくことができます。京都有数のパワースポットとして知られる貴船神社の御朱印はなんだかパワーが込められていそうです。右上に水神と書いてあるのも素敵です。 貴船神社には水占みくじという、何も書かれていないおみくじを霊水に浸けてメッセージを読む珍しいおみくじがあるので、併せて楽しんでみてはいかがでしょうか。

アクセス

京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

下鴨神社

世界遺産の1つとして有名な下鴨神社では、境内にある糺の森の美しい紅葉を見ることができます。約12万平方メートルの糺の森では、ケヤキやムク、カエデなどの様々な木々が鮮やかに紅葉している風景が広がり、色とりどりの紅葉を楽しみながら、散策することができます。下鴨神社では下鴨神社、御手洗社、比良木大明神、相生社の4か所で違う御朱印を手に入れることができます。また御朱印帳がお洒落だと人気を集めてもいます。下鴨神社での紅葉の見頃は、例年12月上旬から12月下旬です。

アクセス

京都府京都市左京区下鴨泉川町59

毘沙門堂

七福神の一人、毘沙門天を祀る毘沙門堂は晩翠園という庭園の美しい紅葉や勅使門前の一面赤いじゅうたんのような敷きもみじで有名です。毘沙門堂は御朱印好きの中では種類豊富で綺麗な御朱印があるされており、行きたい人が多いのだそうです。更に、紅葉期に購入できる御朱印には紅葉のスタンプが押されており、このスタンプの色が毘沙門堂の紅葉の移り変わりに合わせて変えられているというのが魅力的なところです。紅葉の時期は11月中旬から12月上旬頃だそうです。

アクセス

京都府京都市山科区安朱稲荷山町１８

高台寺

高台寺は豊臣秀吉の菩薩を弔うために正室のねねが建立したお寺です。臥龍池の紅葉は昼はもちろんのこと、夜は池に映った紅葉がさらに美しく、大変人気の紅葉スポットとなっています。また、方丈前庭ではプロジェクションマッピングが施されるなど、ライトアップの魅力にあふれています。高台寺でいただける御朱印は主に3種類あり、それぞれに「佛心」「夢」「安心」と書かれています。夢と書かれたものにはねねと思われる可愛らしい女性のスタンプが押されています。

アクセス

京都市東山区高台寺下河原町526

常寂光寺

平安の歌人・藤原定家の時雨亭という山荘のあった場所とされています。茅葺きの仁王門はなんとも情緒深く、紅葉の鮮やかさが合わさるととても美しい景色です。また苔とのコントラストが美しいと、散り紅葉も有名です。ホームページで紅葉の動画が見られますので、興味のある方は見てみてください。紅葉名所として人気のある常寂光寺は、福寿海無量と御首題の2種類の御朱印が頂けます。期間限定の苔の御朱印もあるそうですよ。

アクセス

京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3

霊鑑寺

霊鑑寺は、別名「谷の御所」とも呼ばれる尼門跡寺院です。普段は非公開となっていますが、椿の季節の春と紅葉が見頃を迎える秋に特別公開されます。 山裾には回遊式庭園が広がり、この奥にある色鮮やかなタカオカエデが見事で、樹齢350年以上にもなるそうです。 こちらでいただくことができる御朱印には特別公開期間だけの限定のものもあります。中央には「霊鑑寺楓」という文字が書かれ、その周りには鮮やかに染まったモミジが散りばめられています。皇室を表す菊の御紋と徳川家の三つ葉葵の家紋も押印されていて、格式高い一枚となっています。こちらは書き置きのみで、数量がなくなり次第終了となってしまうので早めの時間帯に訪れるのが良いでしょう。

アクセス

京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町

大覚寺

紅葉シーズンにはライトアップが行われ、多くの参拝客で賑わう大覚寺。光に照らされた風景が放生池に映り込む様は、幻想的で息を呑む美しさです。そんなライトアップ期間限定の御朱印というものもありますので、実際の景色と見比べてみるのもまた楽しみのひとつとなるでしょう。水面に浮かび上がる心経宝塔と、優しい光に包まれたモミジが描かれており、きっと素敵な記念になること間違いなしです。こちらも書き置き分がなくなり次第終了となるので、早めにもらいに行くのが良いでしょう。

アクセス

京都府京都市右京区嵯峨大沢町4

隨心院

小野小町が余生を送った場所として知られる隨心院は、春には梅、秋には紅葉の名所としても有名です。「能の間」から見る景色は鮮やかに色づいたモミジが美しく、せわしなく過ぎゆく日常の疲れを忘れさせてくれます。そんな随心院では、秋の紅葉シーズン限定の御朱印がいただけます。 ロマンチックな歌とともに小野小町の後ろ姿が描かれていて、ゆるやかな水の流れに身を任せたモミジと十二単が繊細で優しい美しさを表現しています。思わず見とれてしまうような御朱印といえます。 こちらも書き置きのみで、なくなり次第終了なので早めに訪れることをおすすめします。

アクセス

京都市山科区小野御霊町３５

まとめ
数多くの神社・寺院が多くある京都では、1日周ればたくさんの御朱印をいただくことができます。しかし、御朱印をやられていない神社・寺院もありますので、御朱印をいただきたいのであれば事前にチェックしておくことをおすすめします。また、御朱印をいただける時間が拝観時間と異なっていたり、枚数限定で売り切れてしまうところもありますので、どうしても欲しい御朱印がある場合にはその場所を中心に旅程を組むと良いでしょう。紅葉狩りと御朱印巡をすることができるおすすめスポットとしては「東福寺」「貴船神社」「下鴨神社」「毘沙門堂」「高台寺」が挙げられます。