京都の紅葉が最も見ごろを迎える時期は、例年では11月上旬頃から12月上旬になります。昨年2023年を振り返ると、夏は記録的な酷暑となり、ずっと残暑も厳しかったのですが、9月連休くらいから京都も、朝晩に秋の気配を感じる様になり、その後の冷え込みで色付きが進み、去年の紅葉時期は、例年通り11月中旬から12月上旬でした。ところが今年も夏から猛暑が奮い台風も多く、9月連休になっても記録的な猛暑が続いており、今年2024年は例年より1週間以上遅れる様子です。今後の秋の冷え込みで綺麗な美しい紅葉を期待したいです。京都の紅葉時期は、洛北や嵐山の山間部と、東山地区や京都駅周辺など平野部の寺社仏閣によって違うので、今年は、京都の紅葉の一番美しい時期を知って、京都の紅葉を十分に満喫してみませんか。
紅葉とは?
京都の紅葉は今や、全国の中でも鮮やかだと人気で、国内外から多くの人が見に訪れます。そもそも紅葉は、最低気温が8度以下の日が続くことで、葉っぱが緑色から赤色や黄色に変化することを言います。また、紅葉は最低気温が、5~6度になることで一気に進むと言われています。京都の紅葉が格別と言われるのは、盆地という地形から昼夜の寒暖差が大きいことや、湿度が十分あることが理由としてあげられます。コラムの最後に2024年の紅葉ベストシーズン予想も書いておりますので、これを参考に今年は最も美しい紅葉を見に出かけてみてはいかがでしょうか。
京都の紅葉時期
京都の紅葉時期は例年11月上旬から12月上旬が見ごろとされています。多くの紅葉名所で盛りの頃の紅葉を見たければ11月下旬に京都を訪れるのが良いかと思います。山の上など標高の高い場所は紅葉が早く進む傾向にあり、紅葉する樹の種類によっても時期が異なりますので、必ず美しい紅葉を見たいという方は、お寺のブログなどを参考にして予定を立てるのがおすすめです。
2024年、京都の紅葉で抑えておきたいスポットは?
京都の紅葉シーズンは、多くの来訪が予測されますが、京都の紅葉見頃は1カ月近くと時間が長く、京都駅周辺から東山地区、洛北、嵯峨野まで、大変多くの紅葉の見どころが集まり、1200年の歴史が育む京都は多くの古刹名跡が今に引継がれて、庭園の規模が圧倒的に大きいお蔭もあり、混雑はするものの、ゆったりと悠久の時間を感じる事が出来ます。紅葉を1000本2000本と備えた名刹も多いし、京都ならではの、ライトアップで幻想的な紅葉と伽藍の競演を見る事が出来ます。そこで、京都在住スタッフとその家族のお奨めと、過去のアクセスを集計して、今年24年に、京都で是非見て欲しい紅葉名所をご案内しましょう。
大本山 東福寺 (だいほんざん とうふくじ)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:色付き始め】
数々の紅葉ランキングのトップとも言われている東福寺。本堂と普門院、開山堂を結ぶ通天橋には、通天紅葉と呼ばれる、葉が3つに分かれて黄金色になるカエデ数十本があります。ここを訪れた人の多くが立ち止まるほどの美しさを感じています。この他にも、通天橋から見下ろす紅葉は絶景としても有名です。京都の紅葉の代表格は、通店橋から見る景色と言っても過言ではありません。それを証明しているのが、ここを訪れる人の人数です。40万人もの人がここを訪れるという事が、その美しさを証明していると言えるでしょう。
そして、紅葉のシーズンには鮮やかな渓谷美を見ることができます。その他に広大な境内には、国宝に指定されている三門や、苔と敷石が市松模様をつくる本坊庭園など、紅葉の美しさだけではない、魅力的な寺院となっています。紅葉が美しい事はもちろんですが、東福寺の魅力は、紅葉が終わった頃にまた訪れるとも言われています。それが散り紅葉になります。12月上旬に見られる散り紅葉は、なんとも風情溢れる景色と言えるでしょう。人気スポットとも言えますので、混雑は必須と考えておいた方がいいでしょう。少しでも混雑を避けたい方は、開門を待つぐらい早めに到着するか、閉門前の時間がおすすめと言えるでしょう。
東福寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。●4月1日~10月31日まで9:00~16:00
●11月1日~12月 1日まで8:30~16:00
●12月 2日~3月31日まで9:00~15:30
【見ごろ】
11月下旬~12月上旬
11月〜12月初旬(予定)
看楓特別公開
秋の紅葉が美しく色づく時期の特別公開です
2024年の日時は発表次第にご案内します。
【秋の特別拝観 東福寺 早朝先行貸切拝観】
例年:11月中旬から11月下旬に実施されます。
2024年の日時は発表次第にご案内します。
期間:2022年11月12日(土)〜11月27日(日)
東福寺本坊庭園(方丈)
大人:500円(お一人様)小人:300円(お一人様)
通天橋・開山堂
大人:600円(お一人様)小人:300円(お一人様)
秋季拝観料
11月9日〜12月1日
大人:1,000円(お一人様)小人:300円(お一人様)
共通拝観券
東福寺本坊庭園(方丈)/通天橋・開山堂
大人:1,000円(お一人様)小人:500円(お一人様)
高台寺 (こうだいじ)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:色付き始め】
高台寺は東山区にあり、阪急電車河原町駅や、京阪祇園四条駅から徒歩圏内です。東山観光は京都で最も賑わうのは、やはりアクセスの良さでしょう。祇園八坂神社から、ねねの道を通り、二年坂、三年坂から世界遺産清水寺までは、京都中心部の田の字地区から歩いて行ける唯一無二の観光コースです。その途上にある高台寺は、庭園が素晴らしく、紅葉シーズンは毎年ライトアップとプロジェクションマッピングで趣向を凝らし積極的で、臥龍池の水面に静かに映える逆さ紅葉は幻想的です。
高台寺は豊臣秀吉の正室である「ねね」が秀吉の菩提に建立したそうです。方丈から観る白砂庭園に開山堂から臥龍廊が続き傘亭や時雨亭など見所は多いです。紅葉時期は特に大人気ですので、待ち時間も発生しますが、アクセスが良いので計画が立てやすいですね。是非、京都の紅葉シーズン、夕刻からライトアップまで、堪能下さい。
19:00〜17:30 (17:00受付終了)
※17時に受付終了いたします。
拝観される方はお早めにご入場ください。
夜間特別拝観期間中は拝観時間を延長いたします。
17:00点灯〜22:00 (21:30受付終了)
※入替制ではございません。
2024年8月1日(木)〜8月18日(日) 17時点灯
大人 : 600円
中高生 : 250円
団体(30名以上):500円
共通拝観券 : 900円
(高台寺・圓徳院 ※掌美術館含む )
永観堂 (えいかんどう)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:色付き始め】
東山の中腹にあり、「秋はもみじの永観堂」と呼ばれるほど古くから有名な紅葉の名所です。浄土宗西山禅林派の総本山であり、正式名称は「禅林寺」だそうです。
境内には約3000本ものもみじが立ち並び、11月中旬になると赤・黄・オレンジと錦のように華やかできれいな彩りを見せてくれます。京都府内でも随一の美しさと名が高く、放生池の周辺がオススメ紅葉スポットであり、また夜のライトアップも非常に人気が高いです。
秋は、寺宝展というものが開催されていて、拝観料が大人で1000円と他の寺院よりはやや高めですが、それ以上の価値がある風景を楽しめます。永観堂付近の紅葉の名所として、南禅寺~銀閣寺をめぐるコースがあげられます。
関東や東北の山々を彩る疎らな赤や黄色への紅葉シーズンの色付きと違って、永観堂の庭園は、真紅の赤のグラデーションが彩り、庭師が時間を掛けて丁寧に作庭した迫力が伝わります。是非、別世界の様な景色を堪能下さい。そして、ライトアップで、浮び上る紅葉も本当に神秘的です。入替制ですので、時間を確認しつつ、京都へ来たならば、訪れて下さい。
永観堂の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
午前9時~午後5時
(受付は午後4時で終了)
日 時:令和6年11月11日(月) ~ 12月8日(日)
時 間:午前9時 ~ 午後4時(午後5時閉門)
拝観料:大人:1000円 小中高生:400円
日 時:令和6年11月11日(月) ~ 12月1日(日)
時 間:午後5時30分 ~ 午後8時30分(午後9時閉門)
拝観料:中学生以上:700円
・なお、秋の寺宝展とライトアップは入替制で、継続しての拝観はできません。
・寺宝展およびライトアップの前売り券は発行しておりません。拝観券は拝観当日にお求め下さい。
個人・一般:600円 小中高生:400円
団体(30名以上) 一般:500円 小中高生:350円
東寺 (とうじ)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:青紅葉】
京都の紅葉で有名な東寺は、創建1200年。京都で唯一残る平安京の遺構で、官寺。国立の寺院です。その壮大なスケールの境内、厳かな御堂を体感下さい。深紅に紅葉した木々を背景にそびえ立つ五重塔は、思わずため息が出てしまうほどの美しさです。京都の古都平安京の門として建立、現在も京都駅に近く、京都の玄関口に位置しているためアクセスしやすいという点でも人気です。
開門時間 午前5時 開門、午後5時 閉門
拝観時間
金堂、講堂
午前8時〜午後5時(午後4時30分 受付終了)
観智院
午前9時〜午後5時(午後4時30分 受付終了)
宝物館(会期中のみ)
午前9時〜午後5時(午後4時30分 受付終了)
令和6年
– 秋期特別公開(五重塔初層特別公開)
10月26日〜11月25日
10月26日〜12月8日
個人 大人・高校生: 1,000円 中学生以下: 500円
団体割引、共通券はありません。
影堂、食堂などの拝観は無料です。どうぞ、お参りください。
一方、有料拝観となる金堂・講堂は、通年で公開していますが、五重塔初層内部、宝物館の公開は、特別公開などの会期中に限られていますので、ご注意ください。
北野天満宮 (きたのてんまんぐう)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:色付き始め】
北野天満宮のもみじ苑は、歴史と紅葉というふたつの芸術を間近で見ることが出来ます。北野天満宮で祀られている菅原道真公も、ここの紅葉に感銘を受けて和歌を残していることからもその美しさを知ることができます。ここの風景を見るためだけに、京都を訪れるという人もいるほどの魅力の詰まった場所です。
北野天満宮は、京都の中でも、葉が色づくのが遅いので、紅葉を見逃してしまったという方も紅葉を楽しむ事が出来ます。もみじ苑の公開期間は、例年10月下旬~12月上旬まで公開予定です。※紅葉の状況により異なります。
■開苑時間:9時~16時
詳しくは公式のホームページ等をご確認してから訪れる事をおすすめします。北野天満宮では、約350本の紅葉が織りなす景色は大変美しく、鶯橋の朱色とその下を流れる清流紙屋川と紅葉の赤のコラボレーションは絶景の一言です。
■時間:7時~17時
*もみじ苑ライトアップ期間や正月等は夜間も開門しています。各行事のお知らせ記事をご覧ください。
令和6年度のもみじ苑公開は10月25日より
入苑時間
9時〜16時(受付終了15時40分)
入苑料
大人1,200円・子ども600円
令和6年
日程
2024年11月9日(土)~12月8日(日)
日没~20:00(受付終了19:40)
料金
1,200円(茶菓付)
御寺泉涌寺 (みてら せんにゅうじ)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:色付き始め】
泉涌寺は、「御寺(みてら)」と呼ばれ、皇室の菩提寺としても有名で、天皇陛下と皇后様をはじめ多くの皇室の方々が京都へ来る度にご来訪になられます。山に囲まれて自然豊かな泉涌寺は一角から清泉が涌き出たことから「泉涌寺」の所縁で、京都で傑出したパワースポットでも有ります。大門から降り参道を歩いて行くと壮大は仏殿、舎利殿とつづき、その奥の御座所はまさに無比のお庭がひろがります。是非、京都へ来たなら訪れたい京都紅葉の絶景と言えるでしょう。
京都御所内にあった御里御殿を移築した御座所があり、その南東に位置する「玉座の間」は現在も皇族方の参拝時に休憩室として使用されています。その御座所前になるのが、「御座所庭園」で、まさに御寺と呼ばれるに相応しい紅葉の絶景で、秋の特別公開時には、見事に彩る紅葉が映えます。JR京都駅からもタクシーで10分ほどです。東福寺駅からですと、徒歩20分の距離になります。通りから長い泉涌寺参道の途上から左手へ下ると、塔頭の今熊野観音寺もあり、鳥居橋を囲む紅葉のトンネルも絶景です。
今熊野観音寺は、泉涌寺の塔頭で、朱塗りの鳥居橋を渡り、境内を巡り本堂まで、真紅の紅葉に包まれます。西国三十三か所の第15番札所でもあり、巡礼者の気持ちも伝わるのではないでしょうか。
3月〜11月9:00~16:30 (閉門17:00)
12月〜2月9:00~16:00 (閉門16:30)
伽藍拝観 大人 500円 /子供 300円(小中学生)
特別拝観 大人 500円(中学生以上)
伽藍拝観でご覧いただける施設大門 仏殿 楊貴妃観音堂 泉涌水屋形 舎利殿 心照殿
特別拝観でご覧いただける施設御座所 御座所庭園 海会堂
常寂光寺 (じょうじゃっこうじ)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:色付き始め】
常寂光寺で見る事が出来る紅葉の景色とは、赤や橙の色がお寺をさらに魅力的なものにし、ため息のでる美しさと言っても過言ではないものです。常寂光寺の名前の由来は仏のおわする理想郷、常寂光土から取られたと言われているそうです。ここのお寺は、「堀がない」お寺なので建物が自然の中に溶け込んで見えます。これにより、秋の美しい景色が作り出されていると言えるでしょう。
常寂光寺の境内には、約200本ものもみじが植えられています。その中でもおすすめのスポットとしては、山門から多宝塔までの参道になります。ここは、紅葉によって出来た赤いトンネルがあり、なんだか別世界に舞い込んだかのような雰囲気に包まれています。多くの方がこの幻想的な美しさに、心を奪われ時を忘れてしまう程とも言える景色が広がっています。常寂光寺の中で、仁王門から、正面の石段には行かずに、右に進むと多くの方が一度は目にした光景が広がっています。それが「末吉坂」になります。実はここは、「そうだ、京都、行こう」のキャンペーンでも使われた場所になります。京都の中でも代表的な美しい場所とも言えます。常寂光寺についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
拝観/ AM 9:00〜PM 5:00 ( PM 4:30受付終了)
【拝観料】
500円
龍安寺 (りょうあんじ)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:色付き始め】
京都の洛西にある、龍安寺。妙心寺派の寺院で創建は1450年。あの教科書でもみた石庭が有名ですよね。1975年には先だってご逝去されたイギリス女王エリザベス2世とエディンバラ公フィリップ殿下が訪れ絶賛したことで世界的にも「ロック・ガーデン」として知れ渡る。枯山水の石庭には15個の石を配し自然を映し出している。石庭越しの紅葉も京都を代表する絶景と言えよう。
方丈へいたる参道も紅葉のトンネルを為しており、境内の約半分を占める鏡容池を中心として回遊式庭園でも四季折々の花々と巨石、そして紅葉を楽しめる。京都へ来たなら、是非、訪れるべき紅葉ポイントです。
龍安寺についてもっと詳しくはこちらもご覧ください。
3月1日~11月30日 8:00~17:00
12月1日~2月末日 8:30~16:30
【拝観料】
大人 600円 高校生 500円 小中学生 300円
銀閣寺 (ぎんかくじ)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:青紅葉】
山沿いにある庭園の散策路から、紅葉に包まれた銀閣を見下ろすことができ、紅葉の名スポットとして人気を集めています。
[3月~11月]8:30~17:00(16:30受付終了)
[12月~2月]9:00~16:30(16:00受付終了)
仁和寺 (にんなじ)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:色付き始め】
世界文化遺産に登録されている仁和寺は、春には「御室桜」秋には紅葉の美しさを楽しむことができます。紅葉彩る庭園や、五重塔との紅葉とのコントラストが見どころです。 仁和2年(886年)に着工され、宇多天皇が出家後に入寺し、御座所である「御室」を設けたことから御室御所とも呼ばれました。広大な境内には数々の見所が集まっており、御室桜は絶景ながら、紅葉も深く、必見です。
開催期間:10月25日~12月8日の金土日月祝開催
時 間:18:30~21:00(18:00受付開始 20:30受付終了)
拝観料:大人2,800円 高校生以下無料(次世代への文化支援として)
※拝観停止日:11月1日、2日、15日、30日、12月1日(宗教行事などにより変更となる場合がございます)
9:00~17:00(受付終了:16:30)
御所庭園は
3~11月9:00~17:00
12~2月9:00~16:30
仁和寺御所庭園大人800円小中高生無料
霊宝館(期間限定)大人500円小中高生無料
茶室[遼廓亭・飛濤亭]1,000円(別途、御殿拝観料も必要)
※5名様以上で7日前までに要予約
源光庵 (げんこうあん)
【更新:11月14日現在 紅葉の状態:色付き始め】
源光庵は、江戸時代に本堂前や本堂裏にある鶴亀の庭などが建立されました。ここに植えられた楓(カエデ)の紅葉がとても美しく、それぞれに仏意が込められたという「窓」があり、観光スポットとして知られます。丸い窓は、何事にもとらわれることのないおおらかな気持ちを「禅と円通」の心で示し、四角い窓は、生きることや死ぬこと、病など日々のあらゆる苦しみをもつ「人間の生涯」を示しているます。
ここから見る紅葉はとても風情があります。丸い窓の「悟りの窓」は直径約1.5メートルほどです。本堂の天井は伏見城の遺構であり、落城の悲劇を伝える血天井というものが残されています。 また鶴亀の庭は、本堂の軒先から眺めることができます。源光庵についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
午前九時~午後五時
【拝観料】
大人 400円(中学生以上)※11月は500円子供 200円(小学生)